家族のこと⑫|祭りの後の骨髄異形成症候群の父
2025年1月2日
お正月2日目は家族でゆっくり過ごす日。
朝は寝坊して、起きたら2区や3区まで進んだ箱根駅伝を見ながら母の作った焼き雑煮を食べる。そんなのんびりした朝を過ごしていると、近所に住む弟家族もやって来てわいわいと駅伝観戦。
「去年はこんなことがあったなぁ」
「それ、去年やっけ?」
なんて言いながら見ている箱根駅伝。
まあ、関西で学生生活をした父と弟、関東でも運動部の活躍に縁のない大学を出た自分は特に肩入れをして応援する大学はないのですが…。
「よう走ったなぁ」
「そりゃしんどいよなぁ」
なんて話をしながら往路、芦ノ湖のゴールを見届けた後、家から歩いて10分くらいのところにある墓地にお墓参りに行くことになりました。
弟家族が出かけた後、父と自分が出発。
以前とは比べものにならないほど歩く速度は遅く、「しんどいなぁ」と口にする父。その歩幅、歩速に合わせて歩く散歩。
父の姿が1年前…いや、半年前と比べてもずいぶん変わってしまったなぁと実感すると同時に、血を作ることができなくなる骨髄異形成症候群という病気の恐ろしさを改めて痛感しました。