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家族のこと④|骨髄異形成症候群の父について医師の説明

医師の説明を聞くための部屋に母、弟と3人で入ると、ほどなく先生が入ってこられました。

病状や数値データについて、家族に伝えることについての了承を得るために父のところへ行き、戻ってから説明開始。
その説明は、かなり厳しいものでした。

「骨髄異形成症候群」…父のものはその中でも、もっとも たちの悪いタイプでTP53という遺伝子の変異によるもの。今後、生きられるのは平均で半年くらい、1年生きることは難しいとのことを告げられました。

これまでの検査結果のデータを使いながら状況を説明してくださる先生。
赤血球、白血球、血小板の数値が、輸血をしたタイミングで増えるものの、測るたびに減少している厳しい状態。

この日の診察時に両親が持ち出した「骨髄移植」について、先生から説明をしてくださいましたが、この治療の選択肢が使えるのは基本的には65才まで。これまでに先生が実施された最年長の方でも74才。現在76才の父は体力的に耐えられないのではないか、さらに、TP53は骨髄移植をしたとしても再発の可能性が高いタイプであるとのことから、骨髄移植は選択肢にはならないとのことでした。 
抗がん剤治療(ビダーザの投与)は、今回が2回目。予後延長の可能性は高くはないものの、まだまだ2回目だし、奏効する可能性はあるので、ビターザの2コース目にかけてみたいと考えているとのこと。

そして、体調が悪いというこの日の父について、CTの結果、肺炎の発症が確認されたということで、そのまま入院することになったという説明を受けました。

モニターに検査の結果を映し出し、それぞれの数値がどういうものかを説明してくださりながら、父の状況をものすごく理路整然と説明をしてくださりました。
ただ、そこから自分たちが理解できたのは、父が今戦っているのがとてもたちの悪い病気であり、打てる手が限られている、今後生きられるのは半年か…1年は難しいという厳しい状況であるということと、その厳しい病気と闘う前に、肺炎にかかってしまっていて、まずはそれを治さなければいけない…ということでした。

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