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#8 もっと早く知りたかった!会社で出世する人、しない人10選

複業(副業)やパラレルキャリアを目指す会社員の方に向け、「本業は会社員 × 複業で経営者」になる10ステップを、発信している「かける」です!

これまで記事では、会社員の取りうるキャリアアップの選択肢やその比較について、ご説明してきました。この記事では、そのうちのひとつ、「昇格への挑戦」に焦点をあて、経営者や管理職から見た、会社で出世する人、しない人について、ご説明します。

なお、副業の始め方や起業準備、特に、「会社員として働きながら、起業し会社経営を行うためのプロセスやノウハウ」を、以下のリンクにあるサイトマップにまとめています。ぜひ一度、ご覧ください!


私は技術者としてキャリアをスタートしましたが、当時は「成果を出せば昇格できる」と信じ、がむしゃらに働いていました。それなりに成果を上げてはいたものの、管理職に昇格したのは、同期の中でもかなり遅い方でした。

自分が管理職になり、また副業で経営者として活動する中で、若い頃には気づけなかった「出世する人」と「出世しない人」の違いが見えてきました。そこで、私自身が「もっと早く知りたかった!」「これを知っていれば、もっと早く昇格できたはず」と感じたポイントをまとめてみました。


1. 小さな成功を見える化する力

出世する人
日常業務の小さな成功を、周囲にわかりやすく示し、成果を共有できる人

出世しない人
大きな目標やプロジェクトばかり注目し、小さな成果を重視しない人

ポイント
組織では、目立つ大きな成果を上げる機会は限られています。そのため、日常の小さな改善や成果の積み重ねが重要です。これらを見える形で共有することで、周囲からの信頼が積み上がり、評価につながりやすくなります。出世する人は、この小さな成功の重要性を理解し、日常の業務改善にも丁寧に取り組んでいるのです。

2. 問題を大きく見せる力

出世する人
問題をあえて大きく見せて、「これは重要だ」と周囲に意識させられる人

出世しない人
問題解決力が高く責任感が強いゆえに、自分だけで抱え込んでしまう人

ポイント
多くの組織では、「明確化された課題」こそ、周囲のサポートや本格的な対策が得られやすいものです。あえて問題を「演出する力」があると、必要な人材やリソースを巻き込みながら迅速に解決へ進められます。一方、自分だけで対応しようとすると、実は大きな成果を出していても表面化しづらく、評価の対象になりにくいのです。

3. 控えめなリーダーシップ

出世する人
自分の意見を強く押し出さず、さりげなく方向性を示しチームを動かす人

出世しない人
「私はリーダーだ」と積極的に先頭に立とうと、強い主張を繰り返す人

ポイント
組織によっては、いわゆる「カリスマ型」よりも、周囲を取りまとめながら成果を出せる控えめなリーダーシップが高く評価されます。必要以上に自己主張をせず、メンバーの意欲を自然に高められる人は、信頼されやすく出世につながりやすいのです。

4. 頼まれごとをスマートに断る力

出世する人
自分の立場やリソースを見極め、必要に応じて断ることができる人

出世しない人
依頼者に寄り添い過ぎて、頼まれたこと全てに対応しようとする人

ポイント
組織で活躍するには「断り上手」であることが意外と重要です。どんな依頼にも応じていると、本来の重要業務に集中できなくなります。上手に優先順位をつけ、「ここは断っても大丈夫」と判断できる人ほど、成果を出す余裕を保ちやすいものです。結果として、上司や周囲からも「仕事の進め方がうまい」と評価されるようになります。

5. 上司の指示をそのまま伝えない力

出世する人
上司からの指示を現場に合った形に調整して伝えることができる人

出世しない人
上司を尊重するあまり、上司の言葉をそのまま部下に伝える人

ポイント
上司の指示を現場に合わせて調整できる人は、成果を出しやすくなります。現場の状況を考慮し、指示の内容や伝え方を調整することで、部下に無理が生じにくく、スムーズに実行できます。一方で、上司を尊重するあまり、指示をそのまま伝えるだけでは、現場の実情に合わず、部下に負担をかけたり、モチベーションを低下させるリスクがあります。

6. 雑談を活かすコミュニケーション能力

出世する人
一見ムダにも見える雑談を活かして、上司や同僚との距離を縮められる人

出世しない人
業務効率や短期的な成果を重視しすぎて、最低限の会話に留めがちな人

ポイント
雑談がもたらす緩やかなコミュニケーションは、情報共有や仕事の効率化にも役立つことが多々あります。ときには何気ない会話から貴重なヒントが生まれたり、連携がスムーズになったりすることも珍しくありません。柔軟に場を和ませながら、相手の価値観や状況を知るスキルを持つ人は、社内の信頼を得やすく評価が高まりやすいです。

7. 意見を求められたときの一拍置く力

出世する人
意見を求められたときに、一呼吸おいて考えている様子を示せる人

出世しない人
質問や議論に対して即答し、積極性をアピールしようとする人

ポイント
即答が必要なケースもありますが、場面によっては熟慮不足と見られるリスクもあります。あえて少し間を取り、冷静にまとめてから発言することで、慎重さや深い考察が伝わりやすくなります。その結果、上司や周囲から「判断力のある人物」と思われる可能性が高くなります。

8. 社内のグレーゾーンを察知する力

出世する人
暗黙のルールやタブーを察知し、摩擦を最小化しながら成果を出せる人

出世しない人
ルール通りに白黒ハッキリさせようとして、周囲とぶつかりやすい人

ポイント
組織には、マニュアルや規則に書かれていない暗黙のルールやタブーが存在することが少なくありません。こうしたグレーゾーンをいち早く察知して、むやみに踏み込まず、うまく回避しながら仕事を進められる人は、「安心して任せられる」と周囲から見られやすいものです。その結果、より重要なプロジェクトやポジションを任されるチャンスにつながります。

9. 状況に応じた演出をする力

出世する人
取り巻く環境や周囲の期待に合わせ、立ち回り方を柔軟に変えられる人

出世しない人
自分は自分と、どんな状況でも態度を変えず、同じスタンスを貫く人

ポイント
仕事の幅や責任が広がれば、周囲から期待される役割や振る舞いも変化していきます。状況に応じて立ち振る舞いや話し方を調整できる人は、周囲に安心感や信頼を与え、自然と協力を得やすくなります。一方、自分のスタンスに固執し、柔軟な対応ができないと、チャンスを逃してしまうこともあります。

10. 影の支援者をつくる力

出世する人
直属上司や部下以外にも、他部門や別の立場の応援者を幅広く持つ人

出世しない人
直属上司の信頼を最優先し、他部門とは必要最低限の関係を築く人

ポイント
昇格が検討される際に、大きく影響するのが周囲の評価や推薦です。特に、他部門や異なる立場の人から「一緒に仕事をしたことがあるが、あの人は頼れる」と思われると、昇格の可能性が高まります。日頃から積極的に他部門の人とも関係を築き、影ながらサポートしてくれる支援者を増やしておくことが、結果的に昇格の近道となるのです。


この記事では、経営者や管理職から見た、会社で出世する人、しない人について、ご説明しました。みなさんのキャリアデザインやキャリアプラン、キャリアアップの検討や準備の参考になれば、とても嬉しいです。

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