ちょっとの一言。と、潤い。
ここ最近、急に移民局と連絡を取り合うようになった。
そもそもは、移民裁判所に判断を仰いでいた、私の就労許可証の件が移民局に戻ったからなのですが。
移民裁判所は私の訴えを認めてくれて、移民局が出した、就労許可申請の却下の決断を取り消してくれて、それはまずとても嬉しかった。
裁判所って強いな。司法だからそりゃそうだけど。
いろいろ自分で調べてたくさん資料を送ったけど、そういうのも裁判所の人はちゃんと見たって。嬉しかった。無くなった気になってた人権っていうやつ、ちょっと戻ってきたなぁって。
14ヶ月も裁判所からの連絡をずっと待ち続けて。
長かったし、長かったけど、途中で投げ出さなくてよかった。
でも移民裁判所は、移民局に、もう一度私の就労許可証の審査をやり直すに、との指示を出していて。
その指示が出てから1ヶ月と1週間くらい、また、音沙汰なし。
これもまた移民局のことだから、半年とか長い時間がかかるのだろうと構えていたら、先週の金曜日に急にメールが来て。書類をいろいろと追加で提出してほしい、と。
そらそうよね、だって就労許可申請の書類と一緒にいろいろ出したのはもう2年以上前のことだから、最新のが欲しいよね。うんうん。必要な書類早いこと集めなきゃね。締め切りまで2週間ってちょっとありがたい、ちゃんと時間あるね。
そもそも2年間分の就労許可を申請していたのに、申請した日から2年以上かかってるし、そのせいで書類古いんだけど。もうそういうの気にならなくなってて。言われたことはやらないとどうにもならないよねって思ってた。(諦め
でもちょっとそこで感動したのが、
「長い間待たせてごめんね」
っていう一文が移民局からのメールに入っていたこと。
え?
なんかもう今まで待ち時間長いわ、就労許可証の審査の基準はなかなか不透明だわ、結論出す時はただただ一方的で説明の機会すらくれないわで、扱い酷いし、移民局は人でなし!って思ってたんだけど。
ありがとうとごめんなさいが言えるっぽい。移民局の人等も人だった、ね。
たぶん別に、私にメールした人は、そのごめんねの一文を加える必要はなかった。
それでもそう書いてくれた。
そういう、ちょっとした計らいで、人の心は潤うんだな、と。
なんか私も、誰かに優しくしてあげたくなった。
いつもはしないこともしたくなった。それが誰かをちょっと笑顔にできるなら、やってみてもいいのかなって思った。
ありがとうとごめんなさいはすごいね。
魔法のことばです。