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まったりとせっかちの共存?合理性から生まれるスウェーデンの自由

北欧諸国といえば、高福祉国家。そして仕事もお休みもどっちも大切にする、ワークライフバランスの国。

私はそんな北欧諸国の紹介のされ方をたーくさん日本で見て、読んで、聞いて。実際ほんとにそーなん?と思って。その真偽を確かめにスウェーデンにきてしまったっていう部分も、無きにしも非ずかも( ᐢ˙꒳​˙ᐢ )テヘ

せっかくそんな好奇心から移住してしまった節があるので、ウプサラ大学で過ごす留学生活、そして、ストックホルムでインターンシップをする中で垣間見た社会人生活で得た経験などから、その実態、自分なりにかんじたことをまとめてみます( ᐢ˙꒳​˙ᐢ )ヨシ

Mariahissen / Stockholm

まったりしているだけじゃない

まわりのスウェーデン人の日々のふるまいを見ていてわかったのが、やはり北欧人もまったりしてりだけではなくて。実際のところ、凄まじく頑張っているのだ、ということ。

ワークライフバランスを保つため、日々戦っているようなかんじなのです。

ゆとりを持ってまったりする時間。とても大切で、とても幸せな時間ですが、それは実際のところ、魔法のようにどこかから生まれてくるものではない。

スウェーデン人には、とにかく合理的な人が多い。なんにでも早くて効率のよい解決策を探し、迅速に取り組むように心がけている人が多いかんじがします。

それは日常のスーパーでの買い物での仕方から始まり、日々のあちこちに隠れていたり( ᐢ˙꒳​˙ᐢ )セカセカ

冬のストックホルム

時間は作るもの

仕事を定時で上がるための必死さ、そして時間になった瞬間帰宅する切り替えは、ある意味凄まじい。時計を見て、バッ、と立ち上がって帰っていく。「また明日〜」と、良い笑顔を置いて。

自分の意見や都合にも素直な分、会議などでの話し合いにも無駄が無いように感じます。世間話も、ときには最小限。
※これちょっと寂しいけど笑

いろんな工夫が重なって、やるべきことが限られた時間の中でおわることができて、余暇が生まれる。

たまに、北欧人は無愛想だ、ともいわれますよね。みんな、自分のその日の締め切りや、やるべきことリストの達成に必死だから、いつでもどこでも愛想振りまいている場合ではない、っていう部分もあるんじゃないかなぁと思います。

そうやって必死に頑張って、守り抜くのは自分の時間。そして、自分の1番大切な人、家族との時間なように思うのです。

凍った湖の上を歩く

家族が最優先される自由


日本に比べて極端に人口が少ない国、スウェーデン。そのせいもあって、娯楽の選択肢も少ないです。

東京の、ちょっと足を延ばせば可愛いお店や素敵なカフェがたくさんある上に、ボーリング場やカラオケ、ゲームセンターなど娯楽施設があちこちにあって自由に選んで遊べる暮らし。

いろいろあるレストランやファーストフード店、居酒屋、中食のお店。多国籍、多種類、そして幅広い価格帯の中から、その日の気分やお財布事情に合わせて選び、毎日のように気軽に立ち寄れる暮らし。

そんな暮らしが恋しくもなるような環境。
※その反面、森や湖はいっぱいあって、都心からもすぐ簡単に自然にアクセスできるのは、ストックホルム暮らしの贅沢かも。

でも、子育てをするために、国ほど幸せな国もなかなかないんじゃないのかな、とも思うかも。なぜなら、みんなが「家族が第一」って思っているから。
※必ずしも両親との家族じゃなくて、自分が築く方の家族を指すことが多いかもです

それが当然の価値観として、社会の根底にあることをひしひしと感じられる( ᐢ˙꒳​˙ᐢ )ヒシヒシ

仕事でどんな繁忙期でも、家族になにかあったら、全て切り上げ、一目散に家に帰っていく。そして、それが当然のことと受け入れられている空気感。※子どもが体調崩したから保育園に迎えに行ってそのまま帰るわ、っていうことの多さと当たり前さ、とか。

Nybrokajen / Stockholm

これも異文化?

街を歩いていると、せっかちな「仕事モード」のスウェーデン人と、家族や大切な人とのまったりした時間を楽しむ「オフモード」のスウェーデン人とがまざりあっていて、ちょっと面白いです。

日本人の、お互いを大切にし合う、気遣いあって世話を焼き合うようなコミュニケーションの取り方も、個人的にはとっても好き。その文化のおかげで生まれる、あたたかい人間関係があって、それは特別なものなのではないかと( ˙꒳​˙ )マジッ

だけど、きっちりとメリハリをつけて、時にはドライに効率を意識するようなことも、きちんと余暇を手に入れるためには大切なのだろうなぁ、と。スウェーデン人を見ていると、そう感じずにはいられないのです。


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