ホークス142試合目サヨナラ本塁打のシーン
はじめまして。アラサーのホークスファンの者です。
本日より不定期でブログを書きます。
今回はファンの間でも色々と批判等見受けられた、
ホークスのレギュラーシーズン142試合目の西武戦、
11回裏に藤井投手が山川選手にサヨナラ本塁打を
打たれたシーンについてです。
まずあのシーンについてひとつ断言します。
野球を知っている人間ならば勝負が妥当だとわかるはず。
敬遠なんて基本はあり得ない選択肢です。
あのシーンは11回裏2死でランナー一塁。
ランナーは足が速いとは言えない森友哉選手。
打者は山川選手。
ネクストには代打おかわり君こと中村剛也が待機。
敬遠orヒットなら出てきたことでしょう。
なぜ敬遠がありえないのか?
数字で語れば明らかですよ。
あの場面、山川選手に対して
絶対に許されないのは本塁打のみ。
逆を言えばスタンドインさえされなければ、
長打も最悪はOKの場面でした。
(外野は後退守備で長打でも一塁ランナーを還さないようにするため)
山川選手の本塁打は今年528打席で41本。
7.8%ほどの確立になります。
山川選手の出塁率は.375、62.5%は打ち取れる計算です。
62.5%で打ち取れて、7.8%の本塁打だけ許されない。
(ちなみにその前までの藤井VS山川は5打席で1安打2四球)
それに対して山川選手を歩かせればどうなるか。
一塁のランナーが二塁の得点圏に進みます。
中村選手に対してはヒットすら許されなくなります。
中村選手の打率は.196、得点圏に至っては.141。
それでも山川選手に本塁打を打たれる確率よりは断然高いです。
ヒットならば確実にサヨナラとは限りませんが、
刺せる位置まで外野を前に出せばそれだけヒットゾーンは広がる、
二死だからライナーやフライで帰塁の必要がないため、
ランナーはヒットアンドゴー、生還率は高いです。
フルカウントにすれば、投球と同時にスタートのため、
生還の確率はグッと上がる。
その上、守備についている選手、バッテリーにもプレッシャーがかかる。
あの場でベンチから出た指示は恐らくですが、
「一発警戒で厳しく攻めろ。カウントが悪くなったら歩かせてもいい。」
ってところだと思います。
カウントが悪くなってストライクを取りに行けば、
一発を打たれる確率も上がりますから。
あの場面で敬遠する合理的な理由があるととしたら以下です。
①打者が覚醒状態の村上宗隆
5打席連続本塁打を打った時のような数字以上に明らかにやばい打者。
②投手と打者の相性で圧倒的打者有利
例えばチームは逆になりますが、打者が松田選手、投手が十亀投手。
過去に何発も本塁打が生まれている対戦になります。
これなら歩かせる合理的理由になります。
まあ、あの場面でそのような状況になれば、投手交代すると思いますが。
藤本監督含め首脳陣はあの場面を凌ぐためにベストな指示を出しています。
野球を知らない素人が批判するのは筋違いです。
11回表、柳田が敬遠されたことを引き合いにだす方も見受けられましたが、
状況が全然違うのでそもそも比較対象になりません。
采配批判をしたいならばすれば良いとは思いますが、
少しは知識をつけてからするべきではないでしょうか。
長文失礼しました。