第2回 G3 谷口2歳ステークスに出場して
大会に出たらnoteを書くのが様式美(?)
ってことで書かせていただきます。
○自己紹介
AROTTE(あろって)と申します。三重県民です。
三重県に移り住んだのは3年ほど前のコロナ禍の時期で、それまでは愛知県の北側に住んでいました。
プレイ歴としては10th styleの後期ごろからプレイしています。
当時、ドラムマニアをメインでプレイしていたのですが、いつも人で溢れかえっていた弐寺筐体が珍しく空いていたため、興味半分で100円入れたところハマってしまいました。
初めて筐体に100円を入れた時、投入音のデカさとお立ち台のバスシェイカーの震えにビックリしたことを今でもハッキリ覚えています。
その後、IIDXバイブル(知ってる人いる?)を購入し当時のトップランカーのシルバーさん(REV-S氏)のプレイ動画で感銘を受け、自分もこのゲームが上手くなりたいと上達することを意識して取り組みはじめました。
初皆伝はLincle(19作品目)、⭐︎12全白はBISTROVER(28作品目)。
念願の穴冥初AAAはCasthour(29作品目)の時でした。
モチベの浮き沈みもあって、プレイ頻度が高い時期と低い時期が極端ですが、Rootage(26作品目)からCasthour(29作品目)までの近年の作品は1000クレを超える頻度でプレイしています。
よく行くゲーセンに挙げたADXマミー出川店さんは地元の愛知にいた頃、よくお世話になっていました。
あと二つ名の「出川の王」の由来は私がADXマミー出川店の王だからです。
何故王なのか…私と直接会った時に聞いてください。
○谷口に応募したきっかけ
応募したきっかけは下記の3点です。
・モチベーションが欲しかったから
最近、ビートマニアのモチベーションの維持というのが難しくなってきました。
歳を重ねるごとに物事に対して冷めやすくなっているのを感じます。
しかし、そうは思っていてもまだ上手くはなりたいし、続けていきたいとは思っています。
そこで谷口杯の募集を見て大会に参加すればモチベーションも少しは湧いてくるではないかと思い応募することにしました。
・イベントのチーム戦が楽しかった
ご縁があって、去年のTAITO STATION Tradz様主催の名古屋交流イベントのチーム戦に参加させてもらったことがあります。
今考えると、錚々たる面々の中で贅沢な経験をさせてもらいました。
チーム内はとても良い雰囲気で励まし合いながら各メンバーが見せ場を作り、負けてしまったものの思い出に残る経験となりました。
・会場のロケーションが良い
以前開催された谷口杯の写真を見たのですが、会場がライブハウスのようなイベントスペースで開催かれており、私もこの環境でプレイしたいと思ったのも大きな理由です。
非公式大会でここまで準備するのも珍しいのではないでしょうか?
イベントの非日常感はとても大事だと思います。
○応募~ドラフト
選手の選出がドラフト制ということなので需要がなかったら選ばれないだけなので応募はしやすかったです。
(正直、チーム組んで応募だと自分から声かけづらいし…)
しかし、いざ監督やドラフトエントリー者をみると大会やアリーナでよくお名前を見かける方が沢山いて…
「え、これ自分が選ばれるわけなくない…?」
と、弱気になっていました。
しかし、このメンバー選出にはコストという制約があり、各選手のBPIがコストとして設定されています。
参考リンク:BPIとは
要するにスコアの戦闘力みたいなもんです。
監督のBPI +ドラフト選手内から3人の合計が170以下になるように選出しなければなりません。
今回のBPIの数値は⭐︎12の数値を参照しています。
このルール上で自分の選ばれる選択肢の1つが「BPIコスパの良い選手」を目指すことでした。
ということで監督が公開されてからは⭐︎12をなるべく触らず、⭐︎10以下の難易度の曲を詰めてTwitterでアピールするようにしました。
(あと⭐︎12の曲でわざと途中落ちしたスコアを残してBPI下げようとしたけど⭐︎12の曲はほとんどスコアつけていたのでこれは無意味だった)
そしてドラフト会議、ドキドキしながら視聴をしていました。
そして3巡目…YON*監督の指名が
まさかの選ばれてしまいました…。
しかも私の地元の愛知でプレイしているYON*監督(よしもん監督)に選んでもらえたことがとても嬉しかったです。
それに同メンバーには、べあー杯にも出場した兵庫の物量プレイヤーのY#KIRIさん(ゆーきりさん)。
同じく愛知でメキメキと力をつけている期待の若手プレイヤーKIRISYくん(きりしゃろくん)という熱いメンツ。
最高のチームが出来上がった瞬間でした。
○ドラフト終了~本番前日
その後Discordで軽い挨拶を済ませ、隔週でミーティングを行うことに。
チーム名はよしもん監督の案の中からTHE ACE TROOPERSに決まりました。
DJTの神イベント(?)の名前です。かっこいいね。
よしもん監督は毎回ミーティングテーマを決めていて、チーム全員の雰囲気作りや各メンバーの持ち味を活かせるように努めていたように思えます。
また、よしもん監督が上げるリザルトもかなり仕上げているものが多く、監督としてだけではなく、選手としてもかなり頼りになる存在でした。
ゆーきりさんも過去の大会で学んだ経験やノウハウの共有をしてくれしました。あと合同練習のために泊まりがけで愛知まで来てくれたりと、とても嬉しかったです。(フットワーク軽すぎw)
きりしゃろ君は今回大会参加が初めてなものの、アップするリザルトや練習の姿勢からストイックに取り組んでいてとても頼りになる存在でした。(実際本番ではすごかった…)
そんな中、私は…
「よし、メンバーみんなのファンアートを描こう!」
…いや、これは本気です。
自分が出場できたらこれは絶対描こうと思っていました。
私は趣味でイラストを描いているのですが、これを描き始めたきっかけの一つがBPL選手のファンアートでした。
よくTLに上がっている選手への愛が詰まったファンアートを見るのが大好きで自分もどこかで描きたいなと思っていました。
(とか言いつつ自分のクプロの絵ばかり描いていたのですが)
あと谷口杯って素晴らしいプレイヤーが沢山いるのに某べあー杯と比べてファンアートが出ないことが寂しいと思っていました。
本当は出場者全員描きたい気持ちでしたが、私も選手なのでイラストのために練習の時間を割くわけにはいきません。
というわけでメンバーに許可を得て描くことにしました。
と言っても前に書いた自分のキャラの2頭身絵をほぼ流用して描いたのでそんなに労力はかかりませんでした。
そして描いたのがこちら。
描いてみて自分が思う可愛さは出せたかなと思います。
でもただ描いただけじゃつまらない。
せっかくだからこれを使って楽しいことがしたい…
そうだ!これだ!
推しうちわ。作っちゃいました。
正直クオリティは低いし、デザインもアプリ使ったにしてはかなり適当になってしまったけど少しでもチームの雰囲気や大会自体が盛り上がればなと思って作りました。
これ、よく使われる推しうちわのサイズよりだいぶ小さいのですが、配信見返すと小さすぎてよく見えなかったので大きいサイズで作るべきだったかなと思いました。でも持ち運びめんどくさいしなぁ。初出場の私がこんなものを作ってなんか言われないかな…とか思ってたら、うちわのツイートが思ったより反応良かったり、現地で谷口さんとお会いした時に「うちわ、めっちゃよかったです!」って真っ先に言ってくれてうれしくなりました。谷口さんすき。
そんな感じでオーダーもよしもん監督が決め、
各自がそれぞれの担当を練習し、順調にみんな大会に向けて仕上げていきました。
しかし。そんなある日、よしもん監督から大会を辞退するとの声が。
体調が安定しないとのことでしたが、とりあえず了承して運営の対応を待つことにしました。
今までチームの中心となってまとめていた監督が抜けるのはチームにとっては痛手であるとともに、彼と一緒に谷口杯に出ることを楽しみにしていた私はとても悲しかったです。
彼自身も谷口杯にかける思いはかなりのものでしたし、相当悔しかったと思います。
そんな中、代理の監督がチームに加わることとなりました。
それがSHIKIP監督(しきぴー監督)です。
しきぴー監督もかなりの腕前のプレイヤーで、幅広いジャンルへの対応力、または正規系の譜面に対して強かったりと、かなり頼もしい存在でした。
(あと全然知らなかったのですが、DIVAやスクフェスAC等の音ゲーで過去すごい経歴をお持ちでびっくりしました)
引継ぎもしたとのことなので以降はしきぴー監督と共に歩んでいくこととなります。
もちろんうちわも作りました。
そんなわけで数日後、とうとう試合の組み合わせが発表されました。
思ってたんと違う!!!!!
自分が対戦するプレイヤー
K-JET.さん→どんなジャンルでもそつなくこなす本大会トップクラスの万能プレイヤー。まぎれもない一巡目指名。
SETAさん→成長速度がすごいらしい。鍵盤ゴリゴリミライ☆モンスター。もちろん一巡目指名。
一般三巡目指名男性の俺はどうすれば…
3試合目はどこと当たるかAグループの順位次第なので分からないけど…
そんな不安を抱えながら本番前日を迎えることになります。
〇本番前日~谷口杯本番
早朝から家を出て昼過ぎに小倉に到着しました。
G-Stage 小倉店様で出場選手達や店長に軽く挨拶をしたり、門司港行ったり、チームメンバーともつ鍋食べたり楽しく過ごしました。
しきぴーさんのnoteにも書いてあったけど、もつ鍋食べながら作戦会議しようとしたら隣の席がみんな谷口杯出場者でめっちゃ笑いました。
あと谷口杯運営様からチームTシャツを受け取りました。
色は事前にチームから希望を出す形だったのですが、デザインは実物もらって初めて見ました。
運営様、本当にありがとうございます。
そして本番当日。
朝食もしっかり食べ、朝風呂もして準備万端!
個人的に朝食はしっかり食べたほうがビートマニアの調子が良いです。(ビートマニアに限った話ではないですが)
余談ですが、ホテルがTさんと一緒だったのですが、朝食会場でも大浴場でも遭遇して笑いました。
前日が初めましてだったのですが、知り合ってからの裸の付き合いRTA自己歴代記録です。
そして会場到着して軽く会場内の筐体でアップしました。
皿大将控えてるし、皿の調子を試そうとBLACK.by X-Cross Fadeを選曲したら自己べが出たので調子は悪くないかなと思いました。
和気あいあいとしている中、ついに本番を迎えます。
〇1試合目 VS STRNGIファンボーイズ
とうとう始まりました。
私は大将戦なのでとりあえずみんなを見守ることに…
この試合ではいかに大将戦までにポイントを取るかが勝負でした。
そう考えると、こちらのオーダーは間違ってはいなかったと思います。
しかしチームメンバーが健闘するも大将戦の時点で5対7。
勝利には私の2タテが必須となってしまいました。
そんな状況での自選曲が
灼熱 Pt.2 Long Train Running です。
この曲は、わかめさんと対戦することを想定して練習していた曲です。
最初はThe Chaseを選曲しようとしていたのですが、正規、鏡ともなかなか安定せず、何度練習してもAAAギリギリぐらいが関の山でした。
灼熱pt2は鳥は出ないものの、1クレ目からやっても正規、または鏡で3100↑はちょくちょく出るし、いきなり投げられたらびっくりするかなと思い練習を続けていました。
しかし、実際の相手はK-JET.さん…
事前に大将戦の対象曲のスコアを比較したのですが全て負けていました。
しかし今更自選曲を変える度胸はなかったので灼熱pt2で勝負することに。K-JETさんがR乱でプレイすることはわかっていたので、自分はランダムに全てを賭けることに。
K-JETさんはLevel Oneを選曲。
結果は…
完膚なきまでにやられました。
緊張もあったのですが、普段より灼熱pt2の譜面が凶悪に思えて、精神的にも負けていたように思えます。
大会で☆12プレイできる人本当にすごいと思いました。
K-JETさん選曲のLevel Oneも練習していなかったわけではないのですが、さすがに3400以上出されては自己べでも太刀打ちできません。
そんなわけで2タテされて5対15で敗北してしましました。
〇2試合目 VS Power of Lo部
すぐ2試合目に入ったので気持ち切り替えて次の試合に臨みました。
先方戦でゆーきりさんが絶好調のY#AX!Sさんに2タテされてしまったこともあって私の中堅戦で流れを立て直さなければと思って挑みました。
中堅戦の私の選曲はWith Youです。
SETAさんのスコアを比較したところ、皿なら勝てるかもと思い選曲しました。
保険で選曲候補に新時代(自己べ正規で3個)を入れ、当日皿の調子が悪くても精度勝負をできるようにしました。
SETAさんの選曲は3VO。
ゆーきりさんに稽古つけてもらったときに投げてもらった曲なので少し安心しました。
(絶対ZENITHだと思っていたのですが、SETAさんは選曲対象曲とは知らなかったそうです…)
結果は…
自選を取り合って引き分け!
前の試合でK-JETさんにボコボコにされたおかげか、かなり落ち着いてプレイできました。
あとから配信見返したらWith youは序盤はかなり僅差でしたが、後半の皿がうまいことハマり点差を広げることができました。
3VOも序盤はうまく判定を合わせることができましたが、ボロボロと取りこぼしたり、トリルで事故ったりして点差が広がり、最後少し詰めたのですが16点差で負けてしまいました。
SETAさんもトリルで事故していたので勝てたかもしれないと思うと少し悔しいです。
その後はしきぴーさんが魂の自選を通し、本大会の名シーンである大将きりしゃろ君の2タテで見事勝利!!
喜びすぎて終わった後にチームで抱き合っていました。
〇3試合目 VS 最初で最後の晩餐会
決勝進出がかかっている3試合目。
Aグループのチームが1勝1敗で並んでいる状況だったので負けられない一戦となります。
自分は先鋒PEAKで対戦相手は2KO-RUさん。
弐寺を始めてから2年少しで谷口杯のステージに立っている恐ろしい方です。
自選曲はあろってファンの皆様、お待たせしました(?) Odinです。
もう一つの候補のギョギョっと人魚♨︎爆婚ブライダルもスーパー名曲なので投げたかったのですが、絶対負けられない試合なのでここは全力でいかせてもらいました。
2KO-RUさんはPEAKの問題児FEEL IT。
自分はACでは未プレイでしたが、INFINITASでコソ練してたので気持ちに余裕をもってプレイできました。
結果は…
なんと2タテ!
Odinは自信満々だったのですが、2KO-RUさんと単発地帯でなかなか差がつかず、ソフラン部分のリードで何とか勝利することができました。
FEEL ITもトリル事故で失点しつつも何とか勝利しましたが、2KO-RUさんが手の怪我で万全の状態ではなかったのことで、それがなかったら負けていたと思います。(2KO-RUさんのFEEL ITの自己べ見てひっくり返った)
その後はメンバー全員善戦したのですが、なかなかポイントを取らせてくれず、大将戦最後の華爛漫(L)で数点の差で敗北し、惜しくも決勝に上がることができませんでした。
本当に惜しかった。
そして全3試合が終わり、Aグループは全チーム1勝2敗で終わりました。
しかし獲得ポイント差でSTRNGIファンボーイズが決勝へ行きが決定し、THE ACE TROOPERSの敗退が決まりました。
STRNGIファンボーイズはパワー系ミシンとの決勝戦に勝利し、そのまま優勝となりました。
STRNGIファンボーイズの皆さん、優勝おめでとうございます。
○感想
悔しい気持ちもあったのですが、それ以上に自分は大会が楽しかったです。
初めてチーム制の大会に参加しましたが、正直ここまで心動かされるとは思っていなかったです。
チームメイトが勝った時には自分のことのように嬉しかったし、負けた時には自分も死ぬほど悔しい思いをしていました。
ビートマニアを初めてもう18年ぐらい経ちますが、新しい楽しみ方というのを知ることができて良い経験になったと思います。
チームもとても良い雰囲気で、もう一回このチームで大会に挑みたいぐらいです。
正直、この谷口杯が終わったらビートマニアから離れようかと思っていたのですが、このままでは終われません。
もっと強くなって出直してきます。
家の近くにライトニングも設置されたことだしもう少し頑張ってみます。
あとTHE ACE TROOPERSを応援してくれた方々、本当にありがとうございました。とてもうれしかったです。
結果は残念でしたが、また各メンバー大会等出場すると思いますのでよかったら見守ってくれればと思います。
以上となります。読んでいただき、ありがとうございました。
○おまけ
ついでで作った、すとろんぎちゃんうちわのイラスト。
だいぶ前に描いたけどあまり上手く描けなかったのでお蔵入りしてたやつ。
帽子にすとろんぎ君のサイン書いてあるのがお気に入りポイントです。
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