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キューバの話(2)

日本から遠く離れた場所に来た。

ハバナのホセ・マルティ空港に足を踏み入れた途端、
むわっと熱気に全身が包まれる。
両親の実家の押し入れのようなカビ臭さが鼻を通り抜けた。

ハバナに来た。来てしまった。
たまらずニヤニヤしてしまう。
荷物を受け取り両替し、タクシーに乗った。

タクシーが走り出してすぐ、
運転手が後ろを振り返って両手を差し出して言った。
「僕カルロス!よろしく!君は?」
めちゃめちゃ目が合う。
空港付近の道なんて、目隠ししても運転出来ると言わんばかりだ。
バチバチに体をこっちに向けている。
いやいやいやいや危な!って思いながら
コレコレ、コレだよってラテン(アメリカでよく体験するあ)の感覚に再会して嬉しくなった。

Airbnbの家までの道中、カルロスと軽めの恋バナになった。
「僕は君に今日何が出来るかなぁ?」って聞かれたから、
「チェ・ゲバラのライトアップの前の道を通って。ゲバラの写真が撮りたい。その後ホストの家まで送って」って言ったら
「もう!全然ロマンチックじゃない!君にアモールはあるのか?!」って言われて、確かに〜!
でもその質問気持ち悪いからやめなよ〜と思った。

あ、その時の写真⬇



それからはカルロスのキューバ語り。
「キューバはいいよ!愛と情熱と踊りとで出来てるんだ!!あとラムと葉巻とビーチで!Muy Bonitaだろ?」
うわ〜最高じゃん〜〜〜〜〜!!
その紹介でここに来たくない人なんていないよ〜〜〜!

そんなの聞いてたら、私も日本の紹介をしたくなった。
が、着いて1時間しか経ってないキューバに圧倒的好意を抱いていたため出てきた言葉は「日本はいいよ!…いいんだよ?」
まじか…日本国旗付いたGAPトレーナーを来てきた意味。
何も宣伝できなかった。恥ずかし。

キューバは凄い。