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憎しみの連鎖によって生まれる争いの因果

こんにちは。
機動戦士ガンダムシリーズは子どもの頃から好きなアニメで、その中でも宇宙世紀ではなく、西暦で物語が作られている00(ダブルオー)が好きです。

最近、劇場版のこちらがAmazonプライムで登場したので改めて観ました。

来るべき対話として出現した金属異性体(エルス)とどう立ち向かい、「圧倒的な戦力差」に対してどのように「解決」するのか、大変興味深く、色々考えさせられる内容でお気に入りの作品の一つです。

自分たちとは全く異なる「思考」や「価値観」を持った存在に直面すると、認めたくなくなる気持ちに駆られるのは分かる気がします。

さらに、相手の持つ力が自分たちの身に危険を及ぼすものだとすると、排除し、殲滅しようと行動を起こしてしまうこともあるでしょう。

それは架空の物語の話に留まらず、現実に起きている紛争や戦争も多少なりとも当てはまると思います。

家族をはじめ大切な人たちの命を奪い、残虐な行為をしたので決して許せない、やられたらやり返せ、など、積年の怒り・憎しみといったネガティブな感情絡み合って存在している背景もあるので、当時者同士が和解し、共存していくことはなかなか難しいことでしょう。

私のSpiritual Developmentの師は、ある兵士が命令を受け、ミッションとして「敵」に対処した場合は、原因そのものをその兵士は作っていないので、大きな因果になることはないが、個人的な感情も込めて相手を傷つけてしまうと、その報いを受けることになると話していました。つまり、感情を交えて危害を加えた分の行為を受ける可能性があるということです。

さらに、戦争をしている国同士の兵士は、戦死すると相手国に生まれ変わり、今度は敵国の兵士になる可能性もあると話していました。
それも原因と結果の法則に基づくもので、戦を通じて「学びを得る」必要もあるからだということらしいです。

そうならないためにはどうすれば良いかといえば、Jesus Christが説くように「汝の敵を愛せよ」(新約聖書「マタイによる福音書第5章」)ということになります。

その際、大切になるのは、先入観ではなく、相手の考え方、思考を理解し、場合によっては許容する姿勢です。

このことは、戦争や紛争といった大きな出来事だけでなく、私たちの身近な対立構造の当事者間においても言えることですよね。

個人的な感情やしがらみ、守るべき存在がいるなどによって、なかなか実現させるには難しいことではありますが、できないことではないと思います。

どんな人にも尊い魂、その人を想う家族や友人がいます。

どんな兵士も戦さだけを行ってきた訳ではなく、戦わない場面では、ごく普通の人たちです。

たまたま、敵対する国に生まれ、思想信条も異なる中で戦わざるを得なかったに過ぎません。

相手の境遇を理解し、その上で、何が最善なのか判断し、自らできることを実行に移すことが大切。

大樹が大いなる存在、葉一枚一枚が個々の人間だとみなすと気づくことがあります。

ネガティブをポジティブに変える働きが人間の持つ優れた特性であり、ネガティブなスパイラルから脱却する動きにもつながることになります。

まあ、そうはいっても、こういった内容を日本語で書いても紛争当事者同士に届く訳でもないので、あまり意味のないことかもしれませんが、日本の賢明なる人たちに向け、対立構造におかれている際の解決や向き合い方へのヒントになればと思っております。

それでは、今回はこの辺で。



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