当たり前にワーママになると思っていた20代~PCOSがわかるまで~
不妊治療をきっかけに正社員を退職し、治療の結果現在は妊娠中の私ですが、今回はPCOSが発覚するまでの経緯を書いていこうと思います。
(1)当たり前に産休・育休を取って働き続けると思っていた20代
“共働き”や“働く女性”がスタンダードになりつつある現代。当然その道を進むと思っていた大学生の時の私は、いわゆる“産休・育休が取りやすい女性が活躍している職場”を探し、総合職として就職をしました。(いくら制度があっても妊娠しないことには使えないことに気付くのは就職してから7年後のことになるのですが…)
営業職という職種柄、長距離出張や残業なども多く大変なことも多かったですが、男女関係なく結果で評価してもらえることにやりがいを感じ、お客様のため会社のために、一生懸命働いていました。
(2)体の違和感を感じ始めた29歳
28歳で結婚してからも「変わらずバリバリがんばります!」と宣言していた私。独身時代と変わらず、出張や残業の多い働き方をしていました。職場ではだんだん中堅になり、大きなプロジェクトの担当をさせてもらえることになった私は、とにかく結果を出そうとがむしゃらになっていました。
しかし、どれだけ頑張っても、お客様との交渉、社内の根回し、仕入れ先との納期・価格交渉…など、プロジェクトが円滑に回らず叱責される日々に、だんだん心がすり減っていき、眠れない日々が続きました。
そんな時、あることに気づきました。
「そういえば全然生理が来ていない」
もともと生理周期が38~42週と長めではあったのですが、3か月もきていないことは初めてで、慌てて近くの婦人科を受診しました。いろんな検査をしてもらいましたが、原因は不明。とりあえず、ルトラールというホルモン剤をもらい、無理やり薬で生理を起こすことになりました。
「一回薬でリセットさせたら、多分次の周期からは自然に生理がくるようになると思うから」そう先生からは言われていましたが、相変わらずストレス過多・睡眠不足な日々を送っていたせいか、次の周期も自然には生理は来ず、ふたたび薬に頼ることになりました。
さすがにやばいかもしれない…
来たら来たでなにかと煩わしい生理ですが、来ないとこないで不安になるものです。29歳。結婚して1年半。それまではあまり意識してなかった妊活のことが急に不安になりこの頃から慌てて基礎体温をつけるようになりました。当然、ホルモンバランスが崩れているので、グラフはガタガタ。高温期も低温期もないようなひどい状況でした。
(3)婦人科を転院し発覚したPCOS
仕事がひと段落ついた29歳の春。本格的に妊活のことを考えようと、夫と二人でブライダルチェックを受けに行きました。もともと通っていた婦人科に行ってもよかったのですが、不妊治療などは専門でやっていない病院であったこと、生理が来ない原因がわからないなど、これまでの対応に少し不信感があったことなどから、別の病院に転院することにしました。
再度しっかり検査してもらったところ、私が多嚢胞性卵巣症候群(以下、PCOS)であることがわかりました。
生理が来ない/来たとしても周期が長いなど、これまで原因不明だったことに対し、病名がついたことで少し安心した自分がいる一方で、「婦人系ではよくある病気の一つだけど、普通の人よりは妊娠がしにくいかもしれない。本当に子供を望むなら、ちゃんと排卵誘発など治療をした方がいいと思う」と先生から説明を受けた私は不安になり、すぐに治療に進むことを決めました。
(4)おまけ(検査費の助成やセカンドオピニオンについて)
※私と同じようにPCOSで不安になってこの記事にたどり着いた方へ。結果論を言うと、ちゃんと治療をすればPCOSでも妊娠できる可能性があります。
※ブライダルチェックは、市によっては検査費用の助成が受けられます。ぜひ一度お住いの自治体の情報をチェックしてみてください。
※上記のように、転院してみることで病気が判明することがあります。一つの病院に通い続けることも大事ですが、もし不安なことがあればセカンドオピニオンを受けてみるもの一つの手かもしれません。