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痛みってなんだろう? その2

アロマテラピーから始まり、いろんな療法でクライアントさんの
身体に触れてきた経験から、筋骨格の痛みは
いくつかのパターンがある様に感じています

1)使いすぎて固くなった筋肉が痛む

これは一番単純なパターンで、世間一般的には
ストレッチしたりマッサージして緩めています
ところがソマティック体操は筋肉の特性を利用して
もっと縮めてから緩める方法を取っています

縮んでいるところをより縮めると、筋肉が緩むんです
この方法が実は楽で、気持ち良くって、安全で、早いんです

2)使っている筋肉(作用筋)の反対側の拮抗筋が痛む

この絵で説明すると、肘を曲げるのに縮む筋肉が
作用筋(さようきん)=上腕二頭筋
そして反対側の筋肉は
拮抗筋(きっこうきん)=上腕三頭筋

この反対側の筋肉はバランスを取るために
伸ばされています。
この伸ばされた筋肉が痛むことがあるんです

筋肉が正しく使われていたら、作用筋は縮んで、それから
元の長さに戻ります。それと同時に拮抗筋は伸ばされて
それから元の長さに戻れます
でも作用筋がずーっと縮んだままでいたらどうでしょう?

拮抗筋はずーっと伸ばされ続けた状態で
それ故に痛みを感じてしまうのです

この場合は、ストレッチしたり、マッサージをして伸ばすのは
逆効果です

例えば猫背の人
時々胸を張って、背中を反ってストレッチ様の動作を
したりしませんか?

これも逆効果。「痛みってなんだろう?その1」
にも書いたのですが
ストレッチすると筋肉はストレッチ反射でより縮みます

ではこの腕や猫背の場合、どうするのが正解でしょう?

縮んでいる側を、縮めて緩めるのです

上腕二頭筋を一旦縮めて、ゆっくり腕を伸ばします

猫背は、身体の前側/腹筋を縮めて、ゆっくり戻します

これで作用筋が緩んで、拮抗筋の伸ばされすぎが落ち着くので
痛みが軽減します

是非ご自分で動いて、本当か試してみてください
今まで反っていた時よりもずーっと楽になると思いますよ

普段の動きで、その作用筋を縮める動きを取りすぎていないかに
気がついて手放すことも大事です

3)重心の偏りで身体がねじれてしまったところ

重心の偏りって、簡単に言うと
左右の足に同じ様に体重をかけられていない事です
人間を木だと思ってください、根元がどちらかに
傾いていたら木は上に伸びる時に、途中で
ねじれる部分ができてしまうの、想像してみてください

人間の身体は、木と違って足から頭に行く間
関節が幾つかあるので、そこに負担がかかり
痛くなってしまうこと多いんです
膝や股関節、腰椎や頚椎

事故や手術での外傷が原因でない場合は
ほどんどが、身体の一番下「足」から問題が
起こってることがほとんどです

重心や重力のお話はまた今度

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

アロマプラスでは、ソマティック体操を
リモート又は対面(飯田橋サロン)でご提供しています。
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