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NFTの作家さんが「海外」を目指すのに必要な5つのこと その2

来年リスボンで日本のNFTを紹介します!


こんにちは。
2023年5月24-25日にポルトガルのリスボンで開催される、ポルトガル最大のNFTフェスティバルの日本アンバサダーに正式就任した楠です。

「海外」で成功するにはどうしたらいい?


前回の続きです。
「海外」と言ってしまうと、私はフランスしか知らないので正確ではありませんが、日本の現代美術アーティストが世界に進出していく例は過去に何度もみていますし、NFTもそれに近いなーと思っているので、あえて「海外」にしています!

結論から言うと、作品を売るにはぜひ以下の力をつけていただきたいと思います!
① 自分の作品を言葉にしよう
② 社交的になってコレクターと交流しよう
③ 市場調査をしよう
④ 英語を味方にしよう
⑤ 海外を知ろう
今回は④と⑤のお話です。

【④英語しゃべれますか?】


私は英語が苦手です。
なので、これは本当に私への緊急アドバイスでもあるのですが、NFTの世界は英語です!
フランスでフランス人ばかりのイベントであっても、みんな英語で話します。
私はフランス語と日本語で仕事が成立していたので、今とても困っているんですよね。
どうか、NFTで「世界」を目指すのなら、英語に力を入れてください!!

最近「日本人のNFTプレイヤーを紹介して」とフランス人から言われます。
そのとき、英語がしゃべれる人の方が、確実に採用されます。
(私も英語喋れる人の中から選んでしまいます)
通訳を雇う必要がでてきますし、何より通訳を通すと熱量が下がります。
通訳なしで話した方が、自分の言いたいことが温度差なく伝わりますよね。

ちなみに「在仏が長いから喋れるの当然でしょ」という人が多いので言っておきますが、通訳という仕事は、話し手と同じくらいその分野に造詣が深くないと成り立ちません。専門分野があります。
私も通訳をやりますが、以前「原子力に関する通訳やって」と言われたことがあります。
ギャランティもよかったですが、丁重に断りました。
日本語でも理解してない分野は、通訳できないんですね。

なので、英語が喋れる人なら誰でも通訳できるわけではなく、Web3、メタバース、NFTなどを知っている人に頼まないと、きちんとした通訳ができませんのでお気をつけください!

Web3関連の専門の通訳を雇う手間より、本人が英語で喋った方がはるかにコスパがいいので、これからも「海外」を視野に入れている人で成功したいなら、英語話者が選ばれていくでしょう。!
もし英語が苦手なら一緒に頑張りましょう♪

【⑤そして海外を知るべし!】


Twitterで「海外で展開したい!」「海外進出!」などという言葉を見ると、実現は難しいだろうなーと、偉そうですが思います。

●海外ってどこですか?●

この当たり前すぎる視点が抜けています。
羽田国際空港に行き「海外にいきます!」と出国手続きをした後、どこに行くんですか?
厳密には、目的地が「海外」の飛行機はありません。

NFTでさえも、日本、アメリカ、フランス、アジアでまったく展開が異なります。
まずは、どこに行きたいのか、決めませんか?
自分の作品がどこでウケるのか、市場調査が必要かと思いますよ。

●日本の常識、フランスの非常識●

私は日仏ビジネスのギャップを埋める作業を通訳・コーディネーターという仕事でやってきました。
ビジネスの成功は、日本とフランスの文化ギャップをどれだけ埋められるかだと思っています。

例えば、かなり昔ですがパリで日本の大手音楽レーベルがライブをしたいとご依頼があったのでイベントをオーガナイズしました。
日本から来たバンドさんが生演奏をするため、こちらのテレビ局などが使っているプロ用の楽器レンタル会社に楽器を借りたんです。

搬入とリハをその日にしたかったのですが、あいにく12時になりました。
フランス人は「ランチにいくから、リハは14時からね」と。
日本側は激怒です。
「ランチ休憩なんてしないで、今すぐリハをしろって言え!」と。
でもね、ランチ休憩なしにしたら、フランス人は楽器を片付けて帰っちゃうと思います。
かといって、14時まで待たせるのは、日本人チームの時間の無駄遣いに。
お互いに交渉してランチ休憩1時間に交渉して、ことなきを得ました。

これ多分、アメリカやアジアでは違うと思うんですよね。
フランスは(当時)ランチに2時間かけるのは当然!だったわけです。
労働条件で決まっているので、それに従うしかありません。

働き方、交渉の仕方、自己紹介の仕方、こういうアプローチが好みなど
きっとそれぞれの国で違うと思うんですね。
もし進出したい「海外」があるなら、その国の常識はなんなのか、調べておいた方がいいですよ!

●世界はダイバーシティ&インクルージョンが基本●

フランスと聞いて、目の青い白人のパリジャンをイメージする人は多いです。が、実際パリに来てみると、人種のるつぼです。
オリジンがみなそれぞれなので、それぞれのコミュニティでNGとなる食べ物、風習、服装などいろいろあります。

「海外」を目指したNFTだったら、その辺も考えるといいと思いますよ。
今「ホワイトリスト」じゃなくて「アローリスト」にした方がいいという声もありますよね!
過敏かな、とは思いますが、それぐらいがちょうどいいと思います。

ちなみに、ジェンダーギャップ指数って知っていますか?
男女の社会的地位のギャップが少ない国から大きい国までランキングにしたものですが、日本は146位中116位(2022年調べ)だそうです。
いわゆる先進国では最下位と言われています。

Women in Web3ムーブメントなんかもあり、Web3の世界でも女性の活躍が「世界」では整いつつあります。
でも日本は???

なので、日本ではまかり通るかもしれないけれど、女性蔑視的な意味や言葉も、嫌悪感を抱く人は非常に多いということも頭に入れておいて欲しいです。
セクシーすぎる格好の幼い女の子なんかは、フランスのNFTではあまり受けないんじゃないかなーと思います。
(もちろん好みの方は必ずいらっしゃると思いますが)
ジェンダーやダイバーシティは日本ではまだまだ理解が進んでいないので、「海外」で勝負したいときは、そちらの理解度を深めることもお勧めします。

などなど、細かい注意点は書ききれないほどいろいろあるので、また追々書いていこうと思います。

【NFC ヨーロッパ初の「日本のNFT」を紹介するイベント!】


前回の投稿でお知らせしましたが
来年5月末にリスボンで行われるNFTイベント
Non fungible Conference の日本アンバサダーとなりました。

現時点で展示作品の「募集」はしていません。
が、どんな作品が日本にあるのかは知りたいので
Twitterのコメント欄でご興味のある方のコメントいただいています。
これはリサーチのためで、正式募集は今後ちゃんとやるので
Twitterやnoteをチェックしてくださいね!

実際、この規模のイベントで日本のNFTを紹介できるのは
ヨーロッパではきっと初めてだと思います。
最初が肝心。
だから、「日本のNFTっていいでしょ!」と言える展示を
慎重に考えて、キュレーションしていきます。

「NFTの作家さんが「海外」を目指すのに必要な5つのこと」
というお話でしたが、これがNFCに繋がるんですね。
私もアンバサダーとしてしっかり、作家さんの紹介したいと思います!


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