感情をことばにのせる
一昨年、アメリカで手に入れた「感情のホイール」
阪神淡路大震災をきっかけに身一つでできることを習得したいとマッサージをこころざした。
学校に行くより手っ取り早く実践をと考え、大阪の繁華街にある店で勤め、サウナあがりの大先輩方から実技指導を受け、きつい修業の日々に心身ともに疲れ果てた。
このままでは自分が壊れる、けれども人のからだにふれることは続けたいと考えていたところエサレンというオイルトリートメントのことを知り、花巻でのクラスを経てカルフォルニアに飛んだ2001年。
エサレンの同期生からアロマテラピーのおもしろさを教えてもらい、独学でアロマ環境協会の資格を取りにいき、さらに化学組成のことも学んだ。
エサレンでうけたムーブメントのクラスが最高に楽しかった。
踊れないと思い込んでたが、からだを動かす気持ちよさに目覚め、ヨガか気功を学ぼうと思いついた。ドロップインのクラスにいくつか参加して、私には気功が合うと感じ、いまだに続けている。
311の震災ではボランティアで赴いた先で人のからだに触れさせていただく機会も持てたが、その時は一時的にホッとしていただけたとしても、なんの力にもなれない無力さを感じて打ちひしがれていた。
なにかないのかと探していたところ、出会ったのはグリーフケア。上智大学の養成講座に通い、グループワークで自分の感情をことばにしていく場をもつことに強くひかれた。
感情を言葉にすることはとても難しい。
こどもの頃から、かなしみを、怒りをあらわにすることをよしとされない風潮の中で育ち、からだでさえも表現できなくなっていたことに気づいた。
感情をいいあらわす言葉が必要だと感じた。
自分自身に気づくために。
そして、求めていたところに現れたのが「感情のホイール」だった。
もちろん、このホイールに書かれている感情のリストで全てが言いあらわせるわけではないけれども、まずは感情がこんなにも細分化されるものなのだということに気づけるところが大きい。
ホイールの片面には「ネガティブ」とあるが、決して持っていたくない感情ではない。私という天体上でどうしたって起こる天気模様みたいなものだ。今の私の天気模様はこうだとみるためのリストだと感じている。
起こっている気象状況に対して「傘が欲しい」「あたたかい毛布が欲しい」「暖炉にあたりたい」などの希望を「ポジティブ」サイドで見ていく。
自分のいまの感情を見つけたら、対応してくれる精油が見つかる。感情も入り組んでいれば、精油もいくつか選ぶことができる。
香りはダイレクトに脳に届く。0.2秒で。
届くことで意識が変わる。
そして、精油にも感情面での意味がある。
その意味は、精油からの言葉として届けられる。
その言葉がまた意識にインストールされる。
人からの励ましではなく、香りから力づけてもらえる。
ここ数日、あらためてこのホイールを使ったお話の場を設けており、ありがたさを感じている。
オープンデイでも気軽に試してもらえるよう、精油とホイールをおいておく。
ずっと求めてきたものが、揃っていく。
SDGs (Sustainable Development Goals-持続可能な開発目標−)
「我々は、あらゆる形態及び側面において貧困と飢餓に終止符を打ち、すべての人間が尊厳と平等の下に、そして健康な環境の下に、その持てる潜在能力を発揮できるよう確保することを決意する」
——『我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ』
2015 年 9 月 25 日第 70 回国連総会で採択
(国連文書 A/70/L.1 を基に外務省で作成:仮訳)
私もいつもここを想起する。
SDGsで掲げられる以前にすでにその目的を実践してきている会社、ドテラという精油会社の製品を使っている。
ところで、このホイールは、日本ではおおやけに発売されていないので私が勝手に日本語版を作って、勝手に販売しています。初めは密やかにお知らせしていたのだけれども、ここのところまずば自分が感じていることに気づき、癒すことの大きさを感じる機会が増えているので、内密にしておけなくて。密やかにやっていますが、必要な方に届きますようにと願っています。