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自ずから然り
長い間、澱のように滞っていた感情。
すこしずつすこしずつ私の中から流れ出ようとしている。
まずは、ながらく近寄りたくもなかった大阪に帰るようになった。
父が亡くなったことによって、死んでからじゃないと感謝は伝えられないと思っていた母と普通にやりとりできるようになった。
先日、長いつきあいだった人と久しぶりに会った。
20年ぐらいのつきあいになるけれども、つかずはなれずで好きで嫌いだった人。
今年に入って、自分の感情を洗いざらい書き出してみた。
メモ帳に走り書きのように。
きれいに書こうとせずに、脳裏に浮かぶことをすべて。
書き、殴る。
ゆるせないとか、これがいやだった、あれがいやだった、二度と会うつもりなんてないとか。
書き出してみたら、そうだったんだと思った。
そうだったのか、私。
そうしたら、その人から連絡がきて会うことになった。
腹が立つこともあるけれど、でも感じていることをそのままに共有できる貴重な人。お互いにとって。
ひとまずは、自分のことを知る。
どんな感情だって、私という天体で起こっていることだと。
なにも願ってはないけれど
自ずから然り。
なるべきようになっている。
ながらくやりとりしてなかった人、
ひとりひとりに
少しずつコンタクトをとっていく。
あなたに会えたから、今の私がいると伝えたい。
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