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子宮内膜アブレーション(MAE)体験①

子宮内膜アブレーション手術(MAE)について自分の備忘録としてアメブロにアップしたものを加筆修正しました。

30才頃から妊娠中を除いて、大なり小なり子宮筋腫がある状態が続いてました。2012年頃から月経の出血が増え、むくみがひどくなり、ますます出血量が増え、月経痛も強くなっていきました。

2015年に重い腰をあげてやっと婦人科を受診。

ピーク時はみかんSSサイズの血の固まりが15分おきに1日中出るので、家からでれないし、眠れないし、ものすごい貧血でとにかくしんどかった。ロキソニンも効かないほど月経痛がひどくて、痛すぎて吐いたことも。貧血からの味覚異常もありました。

さて、MRIで確認すると、子宮筋腫の大きいものがゴロゴロあり、小さいものも大量にある状態で骨盤内は筋腫で埋め尽くされてました。

まずは貧血の改善のために鉄の注射や鉄剤を飲んでも飲んでも、それ以上に出血するから貧血がまったく改善せず、ホルモン剤で月経を止めることを提案されましたが拒否。

あまりにしんどすぎて判断力がおかしくなってました。貧血は酸欠。脳に酸素がいかないから頭もまわらないし、しんどすぎて目の前のことしか考えられない。ホルモン剤で月経を止めるともっとしんどくなるのでは?という恐怖が強かった。超絶に体調が悪い状態で毎日をこなすのに必死で、治療のことを考えることができない状態でした。

フェリチン5、ヘモグロビン8とかの数値になっていて、靴紐を結ぶだけで息切れするほど。駅の階段は登れないし、電車で立っているのも無理なので、どこに行くのも車でした。料理する時も立ってられないので、台所にスツールを置いて、座りながら包丁で野菜を切ったりしてました。

出血が落ち着いても貧血でフラフラ。やっと体調が戻ってきたころに次の月経が来るという有り様。
月経周期も短くて、命の危険を覚えるほどの状態でした。

限界を感じ、以前とは別の婦人科を知人に紹介していただき、ホルモン治療を始めたのが2018年の春のこと。
ホルモン剤リュープリン で月経を止めて貧血の治療と時間稼ぎをし、閉経逃げきりを狙うことにしました。

月経を止めると子宮筋腫が小さくなりました。貧血がすこし回復してきて、体調もよくなってきましたが、あっという間に半年間のリュープリン治療が終わり、月経が再開。

月経が2回来た時点で急激に体調悪化したため、2018年12月から再びリュープリンをスタート。

4回しか使えないリュープリンを、これで2回使いました。血液検査のエストラジオールの数値やら子宮筋腫の様子を見て、かかりつけの先生からは「あと3年くらい月経がある可能性が高いと思うよ」と言われてしまった。

3年は長い。あと2回しかリュープリンが使えません。そのあと2年もある。つまり閉経逃げ切りが難しいということ。
いよいよ手術も視野に入ってきました。しかしシングルマザーの一人自営にとっては、長期の入院、長期の療養はできません。

お腹に開けた穴から器具を使って子宮を全摘する腹腔鏡手術の場合は入院期間は5〜7日。

命に関わるような事態ならともかく、そうじゃないなら受験生の次男を置いて1週間も入院できない。退院しても日常生活に戻れるまで2週間ほど時間が必要なので、トータル3週間ほど仕事にも支障がでます。

開腹手術は入院期間10日ほどで日常生活に戻るまで1ヶ月掛かる。
とてもじゃないけど無理!

やっぱり手術は次男が大学生になってから仕事の調整して内視鏡かなぁ〜と考えてました。

でもホンマしんどいし早く何とかしたいし、他に何か方法はないか?とインターネットでいろんなキーワードで検索しました。

どうやってたどりついたか覚えてないけど、子宮内膜アブレーション(MEA)にたどりつきました。
入院期間はなんと1泊2日で術後の回復も早く、すぐに日常生活に戻れるらしい。しかも自宅から近い病院で手術をやってます。

コレや!

かかりつけの先生に相談すると、MEAはおすすめしない、腹腔鏡で子宮全摘の方がおすすめと反対されました。

なぜなら子宮筋腫が悪性化する可能性もあるし、もっと大きくなって他の臓器を圧迫する可能性もあるから、どうせ手術するなら子宮を取ってしまった方が絶対にいい、とのこと。

なるほど。

私は子宮を取ること自体には何の抵抗もありません。出産もしたし、年齢的にもう妊娠することはあり得ないし、子宮がなくても女性であることは変わらないと思ってます。

ただ母子家庭で1人自営の私としては、入院が長く、日常に戻るのに時間が掛かることが困るのです。入院期間中に子どもたちだけで過ごさなければないことや、休んだ分だけ収入が減ることが困ります。

かかりつけ医に母子家庭なので長く入院できないことを伝えると、それならとサクッと紹介状を書いてくださいました。
それが2019年11月半ばのことです。

紹介状を持って、東淀川区の医誠会病院婦人科を受診し、さっそく手術することが決まりました。その日にそのまま術前検査として胸のレントゲン、血液検査、尿検査、呼吸器の検査等を行いました。

2回目の受診で、麻酔科で手術時の全身麻酔の説明を受け、もう一度じっくりMAE手術の説明を受け、入院についての説明や書類をもらいました。

全身麻酔のために、できれば歯科検診しておいてください、と言われたので歯科も受診しました。歯のぐらつきを調べてもらい、術後の感染症予防のために歯石除去など行いました。

とんとん拍子に進んで、12/19にMEA手術です。

手術は全身麻酔のため成人の付き添いが必要です。遠方で高齢の両親には頼めないし、友人に頼むのも荷が重いんじゃないかと躊躇します。
20才になったばかりの長男に頼みました。

仕事も調整をし、1週間ほど休むことにしました。無理せずにボチボチ仕事を再開するとすぐに年末年始のお休みになるから、本格的に仕事を再開するのは年明けになります。

もっと早くにMEAを知っていても付き添い問題があるし、1月後半には次男の受験もあるし、術後はすぐに年末年始で休める。
今がMEA手術を受けるベストタイミングなんだなと感じました。

いよいよ手術です。

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