ウルトラ浸出のパチュリの石鹸の話(その2)
いりあが今、作っている定番石鹸は、全部で8種類。
ヨモギ&ハチミツ石鹸、カモミール石鹸、シンプルな椿の石鹸、チョコレートマーブル石鹸、ユーカリプタスラブ、あずき&黒糖の石鹸、ピーチな香りの桃肌石鹸、贅沢なシアバター石鹸。
その他に「イベント石鹸」として、新作石鹸を少量作って出しています。新作の石鹸は自分で使ってみたり、みなさんの使った反応をみながら「じゃ次回はもう少し香りを強くしようか」とか「もう少し固めにしようか」とかレシピを少しずつ変えて作ることもあります。その石鹸の評判がよければ、そのまま定番石鹸に格上げになるし、そのまま消えてなくなってしまう石鹸も・・・。
つまりどういうことかというと、新作石鹸がちゃんと納得のいくモノになるまでは最低でも数バッチは作らないとならないということで。
「これでヨシ!」って1発で上手にできた石鹸なんて、贅沢なシアバター石鹸ぐらいです。シアバターはめちゃくちゃ高価なのにたっぷり配合したその石鹸を初めて作った時は、生地をブレンダーでぐるぐるかき混ぜながら、「これで失敗したら・・・(^_^;」と頭の中ではお金がくるぐるまわってましたよねぇ(笑)
今回のパチュリのウルトラ抽出石鹸もまたしかり。
お預かりしたハーブなんですもの、失敗してそのハーブをダメにしたら・・・(^_^; だから、先に予防線を張ってご依頼者さんに「冷浸出も作りますから~」と宣言していたという、超小心者です(笑)
大体、ウルトラ抽出で石鹸を作ること自体が初めてなんですし(笑)
でもいざ、あの濃く抽出したパチュリのウルトラ浸出油を苛性ソーダ水と合わせて作り始めたら・・・予想していたトラブルもなく、ちょっと拍子抜け(笑)
ボウルの中では、ちょっとユーカリプタスラブの生地と似ている、明るいイエローの生地になったけれど、さてここからどんな風に変わっていくかがお楽しみ。
たぶん、グリーン系の石鹸になるだろうなーと予想はしていましたが、
数日後型出ししてみたら、こんな感じ。
こんなに鮮やかなグラスグリーンになるとは思いませんでしたね。
ウルトラ抽出の子はやっぱりウルトラの子。
型出ししたばかりでも、優秀感が漂うような(笑)
ちょっと表面は荒れていますが、型出しもつるりと問題なく、よい感じでした。さて、ここから、1ヶ月間、乾燥室へ。
いりあの石鹸たちの乾燥室は、仕事場のバスルーム。
お風呂はいつも自宅ですましていますし、仕事でもバスルームは使わないので、そこに除湿機を持ち込んで、浴槽の部分に棚をつくって湿度管理をしながら石鹸たちを乾燥しています。
※写真はある日の仕事場のバスルームの様子
乾燥にムラがでないように、毎日石鹸たちを入れ替えたりひっくり返したりするのも、出来上がるまでの大事なお世話なのです。
そしてやっぱりちゃんと面倒をみてあげるほどいい子に育つんですよねぇ。
という訳で、本日はここまで。
冷浸出のパチュリ石鹸の話や、出来上がったウルトラ抽出石鹸の使い心地についてはまた近いうちに。