ピーチな香りの桃肌石鹸のお話。
こんばんは。おつかれさまです。
今日もまた、石鹸おたくないりあの戯れ言にお付き合いくださいね。
ピーチな香りの桃肌石鹸ができあがりました。
AHAフルーツ酸入り、桃の葉の浸出油とハーブティーで作った石鹸。甘い甘いピーチの香りは石鹸用のフレグランスです。写真だとわかりづらいですが、パールピンクでゆるーくマーブル模様が入っています。
この石鹸、元々はとあるお客さまの「お尻のザラツキをとって桃尻になる石鹸があるんだけど」というお話から生まれたものでした。
ちょうどどんな新作の石鹸を作ろうかと考えていた時でしたので、桃尻という単語から桃の葉を連想して。桃の葉って、あせもや肌荒れ、湿疹など皮膚の疾患にいいんですよね。昔から刻んだ桃の葉をお風呂に入れて薬湯としていたし、桃の葉のお茶も、皮下脂肪分解やお肌の角質を分解するエルムシンという成分が入っているし。
調べたら、1992年に花王がモモ葉エキスのプロスタグランジンE₂および炎症を有する皮膚に対する影響検証をしていましたよ。
あら、桃って果物も美味しいけれど、葉っぱも、すごい。これに角質ケア(ピーリング)作用をもたせたら、ものすごくいい石鹸ができるんじゃないかしら・・・・と思ってできあがったのが、この「ピーチな香りの桃肌石鹸」だったんです。
お肌って、毎日洗顔していても、身体を洗っても、どうしても古い角質が溜まります。そしてその古い角質はお肌をざらつかせたり、くすませる原因なんですね。
アロマテラピーサロンいりあでも、人気の施術メニューは、イドラピーリングという角質ケアのトリートメントです。有効成分で古い角質を溶かしていくので、トリートメント後はつるりんとしたゆでたまごのようなお肌に仕上がります。あの感覚はクセになりますよ(笑) その有効成分のひとつがフィチン酸(AHA)。穀物由来の成分の酸でお肌を溶かしていくんですね。
ピーリング(角質ケア)で使われる成分は、大きく分けて「AHA(アルファハイドロキシ酸)」と呼ばれる水溶性のもの、「BHA(ベータハイドロキシ酸)」と呼ばれる油溶性のものがあります。ざっくりいうと、「AHA」は果物由来のフルーツ酸や、サトウキビ由来のグリコール酸などがあって、水溶性なのでお肌の表面で作用して刺激は少なく、「BHA」は柳の皮由来のサルチル酸で油溶性なのでお肌の奥まで浸透しますが刺激が強いので少量しか使えません。なのでAHAとブレンドして使われることが多いですね。
そんなことを考慮しながら、いりあが石鹸レシピ用にたどり着いたピーリング成分は、一番入手しやすい「AHAフルーツ酸」でした。
でもひとくちに「AHAフルーツ酸」といってもいろいろあるんですよ。ごく一般的に見かけるのは、ブドウのシャルドネ品種(よく白ワインで聞きますよね)由来のフルーツ酸。値段も割と安価です。
でも、いろいろ試したけれど、コケモモ、サトウキビ、サトウカエデ、オレンジ、レモンなど数種類のフルーツがミックスされたフルーツ酸のほうが、一番ピーリング効果があるような気がします。
効果あるだけにお値段もやや高価。しかもニュージーランドからの輸入だから、送料も高価だったりして(涙)。そんな訳で、ピーチな香りの桃肌石鹸はちょっぴり原価がかかっているのです(^_^;
でも何度かオイル配合を変えたり試作をして、レシピが出来上がった石鹸は期待を裏切らない出来映えになりました。いりあの石鹸をお使いの方の中でもファンが多いです。
使用する時は、最大限にピーリング効果を発揮するために、ぱぱっと洗うのではなく、泡立てたらくるくるとお肌の上で円を描くように1分ぐらい滑らせて洗って使うのが効果的かと。よくすすいだ後は、しっかりと保湿と油分を補うことを忘れないように。
こんないい石鹸、お尻だけに使うにはもったいない。だから桃尻から桃肌石鹸にネーミングも変更しました(笑)
あ、よかったら、ぜひ一度、アロマテラピーサロンいりあのイドラピーリングもお試しくださいね。つるぴかになったお肌の感触にやみつきになること間違いないですよ。
更新がノロマなカメですいません。こんな風にたれたれとしたペースで、これからも石鹸オタクの戯れ言を綴っていきたいと思います。
続きはまた近いうちに。