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これから調香師として仕事をしていきたいと思っている方々に。

aromablendbarで調香師をしている和崎です。

香りを使った仕事に就きたいけどどうすれば良いか、調香師になるにはどうすれば良いか、香料はどこから仕入れたら良いか、この様に様々な質問を頂く事があります。

日本で調香師として仕事をしていくには市場の大きさ的にも食品香料がメイン、或いは委託された化粧品等の香り作り等が多いかと思います。

ですが僕のところに質問をしてくださる方々はこういった香料会社に勤めて仕事をしたいというわけではない方ばかりでした。
話をよく聞くとブランドを立ち上げたい、お店を作りたいという様な香りを使った新しいビジネスをしたい!という想いのある方々でした。

では自分の場合はどの様に調香を学び、ビジネスを始めたかというところからお話をしたいと思います。

僕はEMUCLARETというヘアサロンを経営しておりそこでもっと香りにこだわったメニュー展開をしていきたいという所からが始まりでした。

EMUCLARET



髪の毛を可愛く、綺麗にする
これは料理人だと
美味しい料理を作る
というくらい当たり前な所であり、別のところでブランディングをしていくとなると何か強力な"強み"が必要だなと。

そこで自分がこだわったのが香り。

数百種類以上香りを保管し、パフュームサロンを運営しつつ毎月使用するオイルのブレンドなどを自分達で行い香りにこだわって美容室で提供しているのは全国でもきっとEMUCLARETだけです。


まずはアロマテラピー検定を取得しアロマの基礎知識を学びました。
そして今度は化学を学ぶために合成香料の勉強を始め、香りがどう作られているのか、アコード作りを学びました。


日本では数年前に出版されている香料関連の本がそれはもうとても参考になるので何度も読み返して、後は海外の本を和訳して読み漁り今もそうですが毎日香料関連の勉強をしています。

そしてフランスの香料関連の出版をひたすら探して良さそうなものがあれば仕入れます。

後は海外の様々なメーカーから香料をとにかく沢山購入しました。

それこそ毎月数十万円をかけながら、とにかく沢山の香料会社から天然、合成香料を仕入れました。

そして各香料にはSDS、MSDSという安全データシートというものがありどの様な成分でその香料が作られているかが大体のサイトに載っています。
買わなくともタダで見れます。

その香料名を検索してどんな香りなのか調べる、そしてどんなアコードでこの香りが出来ているのかを知る。

それをひたすら繰り返します。毎日毎日。

後はオンラインで香り作りの出来るperfume makingをローンチさせ毎日様々な皆さんの香りの要望に向き合いながら、アコード作りを行っています。これも自分の更なる技術向上となります。

自分だけの香り作りを行えるサイト



スクールの様なものに通わずに自分でどうすれば良いのかをとにかく調べて行動して知る を繰り返しました。

行動⇨チェック⇨修正⇨行動⇨

というふうに計画を立てずに勉強してその中で思いついたアイディアで新しい事をどんどん始めていきます。

今はオリジナルブランドの立ち上げ準備と香りにこだわりのある芸能人の方々とのコラボレーション香水の商品開発を進めています。
でも進めていく内にまたやりたい事が無限に広がっていって追いついてません。。

10月には益若つばささんとのコラボ香水が販売決定


あまりにも教えてもらう習慣がついてしまうと、教えられる事、与えられる事に慣れてしまうため自発的な斬新なアイデアを出す事が難しくなってしまいます。

なので香りを使って色々な仕事をしたい!
と思う方は方法はもちろんありますし、スクールの様なものに通うのも正解ですが、
一番早いのは自分で行動する事に尽きます。

今は海外からも簡単に香料を個人で購入できるのでビジネスをやっていなくても、色々買ってみて調べてみて、混ぜたい様に混ぜてみればいいと思います。

そして良い香りが出来上がったらTwitterやブログにこんな香料を仕入れてこんなアコードを作ってみました!っていうのを毎日続けてみるとか、そしたら私のも作ってほしいって人が1人でも出来たらそれが新しいサービスのきっかけとなります。

調香師は美容師の様に国家資格があるわけではありません。
ですが学ぼうとすれば沢山の事を自分で学ぶ事が出来る仕事です。

調香師を目指している方々はまずは小さな行動を積み重ねていく事が大切なので悩む時間は勿体ないです。
今日から始めてみましょう。


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