Asus RT-AX3000 Router 買い替えとトラブルシュートログ
以前からasus Router を利用してた(RT-AC85U)わけだが、ファームウェアの不具合やスペック的においつかない面もでてきたので
買い替えることにした。具体的な不具合としては、頻繁に接続が切れてしまい、またRouter配下の管理端末が40台近くになり、AC85Uの
推奨を大きく超えてること、それら各端末がインターネットに出られない状況になること、だった。
今回の買い替えはAsus RT-AX3000にした。またAsusだが管理画面が使いやすく、またアプリもそのまま継続利用可能、ということ。
Googleから新しいメッシュルータが日本でも販売されるのではという話を待ち続けていたけど、まったく進展がないし、フルリモートな我が家は
起点となるルータがボトルネックになるとどうにもならないので重い腰をあげて買い替えに。
買い替え後の運用インプレッション(半年くらい稼働)
スペック的にかなり現代的になったため、稼働に影響なし。
メッシュ機能も追加された(未拡張だけど)
通信速度は大きく変更なし。マンションVDSLだしなあ。
Softbank光ルータをDMZ設定にして、そのままIPv6通信させてる。
ちょい速度向上。(参考)https://michisugara.jp/softbank_ipv6_dmz
【不具合】いちど外部NWに接続(自宅→学校→自宅など)すると、再度接続できない。WinPCやiPhoneで発生。強制再起動で対応。DHCPが動かない?一度割り振ったIPがリリースされると、再度配布されないっぽい。Macは平気なのに。
【不具合】なにかのタイミングで自宅内NW、インターネットにも出られなくなる。機器本体のLEDは赤点灯だったり白点滅など。ブラウザから管理画面にも到達できず、物理リセットになる。
仕方ないので、デイリーリブート設定にしており、毎朝端末のIP見直しを行っている。端末によっては再起動後にWIFIが接続されないので手動接続し直し。リモート端末なので画面切り替えとかストレスになってる。
この不具合がクリティカルで、家族のWin端末やSPが帰宅後に接続できず、都度ルータを再起動せねばならない。
これが会議中に「ネットに繋がらない」みたいな話がくるので、会議中断して再起動など、実務にも影響が。また、再起動してWIFIのセッティング順番が2.4GHz帯→5GHzになっており、業務系は5GHz中心なので、リカバリに時間食う感じに。約5分程度。
これはハズレ端末か?と思い、駄目元でサポートセンターに連絡してみた。
問い合わせ経由は、公式サイトからマイページに入りそこからサポート入る。ちなみにここの問い合わせフォームにも不具合があるっぽく、各フィールドに情報を入力し、サブミットを押下しても送信されてない。問い合わせフォーム自体の不具合かな。仕方なくチャットサポートに。
チャットサポート担当はややカタコト感あるけどしっかり対応してくれる感じ。意思疎通は問題ない。
が、やや気になるのがチャットでの情報要求。チャットの最中に、
氏名
端末S/N
連絡先メルアド
接続環境など
などなど、個人情報じゃんって内容を聞いてくるのでギョッとする。
わざわざマイページ経由で問い合わせしてる意味がないな。その後発生事象などを伝えて、今後はメールでやり取りしたい、と伝えたところ、快諾もらったので安心。
サポートからの指示はわりと定番で、再起動しろ、FWを最新化しろなどで本質解決になりそうもない。何度かやり取りしたあとに、「これは」という指示がきた。それはFWのバージョン。
管理画面上で最新版に自動更新設定し「最新版」と表示されているが、実はこれ自身に不具合があった(チェックロジック不具合)ようで、最新ではない。手動で更新してくれ、とのこと。
しかも手動更新のファイルはメジャー版になるので、時間くうよ、と。
これが正解だったようで、更新後は把握してた不具合は落ち着いてる様子。
こんだけ大きな不具合が自分だけではなかったハズなので、広く周知して欲しかった。
さて、安定稼働してた中、さらに活用してみようと思ったわけで、これが新たな不具合を引き起こすことになる。
実践したのは、RouterにUSB経由でHDD接続して簡易NAS化運用。
2.5インチHDDが2TBで6000円と、かなり安い。SSDである必要もないので、これで十分。
250/500GBという半端なHDDにデータあるので寄せて一元管理したい
NWに別途NASはあるんだけど、端末バックアップ用なのでデータをサクサク使いたい
Googleストレージから移管できるか検証したい
参考にしたサイトは https://sui-lab.info/archives/3374
まず最初に困惑したのがファイルフォーマット。
基本的にWinベースを想定してるのだろうが、NAS化に利用できるフォーマットは実質NTFSのみ。
レガシーな形式でフォーマットはできるけど現代Macでは利用しにくい。
仕方ないので、Windows端末(自作Win10)からブラウザにアクセスし、USB HDD接続を確認したのちNTFSでフォーマット(Win端末もってて良かった)
その後、ディスクにアカウントとロール設定で完了。Routerの管理者アカウントが初期設定されてるので一人運用ならこれでOKだと思う。
あとは既存NWからの確認だけど、Win/Macの各端末からRouter端末が見えて、下っていくと無事アクセスOKに。
設定としては、
・Router側でFTPアクセスOKにすると運用的に楽かも。
・Win側ではコンパネからSMBクライアント設定を変更 https://www.asus.com/jp/support/FAQ/1037477
を忘れずに行うこと。Winから同一NWの端末が見えない場合もあるが、これはWindowsファイヤーウォールが止めてるケースもある。
上記設定と稼働が確認できたが、ここで落とし穴あり。
なんと、2.4GHzのWIFIが接続できない。Google 生成AIも
「ASUSのルーター「RT-AX3000」は、USB接続による簡易NAS機能を備えていますが、NAS機能をオンにすると2.4GHz帯のWi-Fiが利用できなくなります。」と回答してる。嘘でしょ・・・我が家はIoT系機器(照明やエアコンなど)は2.4GHz帯運用なので、これが解消できないと致命的に。
回避策を探してたら、該当記事を https://chobinfo.com/smartphone/8433/ 発見した。NASのUSB接続を2.0にセットするとWIFI2.5GHzとWIFIが併用できるらしい。
ここで「ん?」と思ったのが以下。
前日にNAS接続してたときには、特に気にせず併用できていた(NASもWIFIも)
翌日、ルータがデイリーリブートされたら2.4GHzが使えなくなっていた
同じくNASへの接続も切れてた(大規模ファイルのコピーが失敗してた)
上記事象を勘案すると、ルータ内での起動は以下と推察。
・ルータを再起動したらWIFIは2.4GHz→5GHzから順次セットアップしていく。
・このときNASが有効になってる場合、2.4GHzの処理が止まるのではないか(IoTが使えない)
・NASは再度接続すればアクセス可能。
・FW不具合時の暫定対応で設定してたデイリーリブートが残ってたため、上記が発生した。
挙動を見るに、リブートすることになったら準備が必要ということがわかり運用上の制約が生まれた。単純に、リブートの前にNASデバイスを物理的に外す(または管理画面から無効化)、次にリブートして各端末にDHCPによりIP配布、各端末からインターネットに出られるようになってからNASデバイスを再度接続、といった手順になる。
こんなんデイリーでやってられないのでリブート設定はいったんやめた。
これもFWで改修できるレベルだと思うんだよなあ。
というわけで、お騒がせなAsusRouterのセッティングでもろもろ学びを得た話でした。