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スギなのにスギじゃない精油のお話

タイトルが謎ですが、どうぞ読んでやってくださいませ。

先日、木こりさんから『ヒマラヤスギ』が届きまして、ヒマラヤスギ初見の私はワクワクしながら抽出工場に向かいました。

どっさりと山積みされているヒマラヤスギ。

届けてくださった木こりさんに感謝しつつ、葉を見つめていると、なんか違う...と言うか全然スギの葉とは違う...あなたもしかしてヒマラヤスギじゃないんじゃなくて?

と疑問に思い、勇気をだしてグ~グル先生に聞いてみました。

こういう時、度々思うのですが、植物図鑑的なアプリをDLするべきか否か...。

はい。話戻ります。
ヒマラヤスギに間違いございませんでした。

スギ

スギは日本の固有種で、1種1属の樹木です。

学名は【Cryptomeria japonica】、ヒノキ科スギ属に分類されます(ヒノキの学名はChamaecyparis obtuseで、ヒノキ科ヒノキ属に分類されます。)

一方、ヒマラヤスギの学名は【Cedrus deodara】マツ科ヒマラヤスギ属に分類されます。

そもそもヒマラヤスギは『スギ』ではなく『マツ』の仲間だったんですー。今更ですか?とお思いの方もいらっしゃるかと(汗。勉強不足でした。

どうりで葉の形も違うし香りも違うと思ったわ...。

ヒマラヤスギの葉(どう見てもスギではありませんね)

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こちらはタテヤマスギの葉です。全然違いますね。

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ヒマラヤスギの名前の由来はなんだろうと調べたところ、英名のcedarをスギと翻訳したことから『ヒマラヤスギ』と名付けられたそうです。

昔はグ~グル先生も居なかったし、こういう事も有り得ますよね。


ヒマラヤスギ

【 学名 】 Cedrus deodara
【 種別 】 マツ科ヒマラヤスギ属

【抽出部位】 葉

【抽出方法】 水蒸気蒸留法

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主要成分はβ-ピネンとα-ピネン。この二つで全体の約75%を占めています。

モノテルペン炭化水素類に分類され、CとHのみからできており、*官能基が付属しないグループです。

モノテルペン類はどの精油にも含まれていますが、特に針葉樹や柑橘系に多く含有しています。分子量が小さいため揮発性が高く、酸化しやすい性質があります。また*トップノートが多いのも特徴です。

*官能基... 有機化合物の中にある特定の構造を持つ基
*トップノート...香りを嗅いだ時、最初に立ちのぼる香りで揮発速度が早いこと


作用

殺菌、消毒、抗菌、抗ウイルス、抗真菌、抗炎症、鎮痛、鎮静、うっ滞除去等

作用を見てみると、トリートメント(マッサージ)はもちろんのこと、お掃除にも使えますね!(年末の大掃除が待っている...)

※炭化水素類は皮膚刺激があるため、トリートメントに使用する場合は濃度に注意が必要です。


香り

針葉樹特有の清々しいクリアな香りですが、まろやかさやほんのり甘みもあり、くつろぎを感じます。

個人的には、体調や心の状態が良い時もそうでない時もヒマラヤスギの香りは「今日はこの香りは受けつけないな...」と思うことはなく、何度も嗅いでみたくなる精油です(*´∀`*)


まとめ

和精油の代表といえば、クロモジやヒノキですが、マツ科のヒマラヤスギ精油も用途が多く、クセのない香りは心も落ち着かせてくれ、手元に置きたい精油のひとつです!

そんなこんなで、また『推しの精油』が増えてしましましたー♪

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執筆者プロフィール

アロマセラピスト 岩瀬 史生子(Shoko Iwase)

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AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
AEAJ認定アロマセラピスト/富山市出身
2011年 リラクゼーションサロン「レゼル・ダンジュ」オープン/2015年 サロン経営の傍らアロマセレクトで働く/美しい植物、人、風景を愛でるのが好き/アイスダンス鑑賞が趣味/食いしん坊

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