甘い香りの樹木精油
甘いお話をしますね♡♡
『甘い香り』と表現される精油はたくさんあります。全く異なる香りでも『甘い香り』と感じたり、全く違う植物でも『〇〇精油のような甘い香り』と表現されたり。
例えば、スイート・オレンジとイランイラン、この両者、香りは全く異なりますが甘い香りです。また、ベンゾイン(安息香)はバニラのような甘い香りがします。
ベンゾインは、エゴノキ科で抽出部位は樹脂。バニラは、ラン科で抽出部位は種子・さや。バニラ精油にはややスパイシーさがあり、ベンゾインの方が甘く感じますが、この二つの精油は香りがとてもよく似ています。
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甘い香りの精油と言えば、ローズ、ネロリ、カモミール・ローマン、パルマローザ等フローラル系が多いのですが、アロマセレクトの樹木系精油の中にも甘い香りと感じるものがあります。ひとつはワタクシの推し精油『クロモジ』、もうひとつは『ニオイコブシ』です。
ニオイコブシ
ニオイコブシは標高の高いところに自生している落葉樹です。コブシに似た白い花を4～5月に咲かせます。花の下に葉がないことがコブシとの違いです。実際に上市の山に入って、ニオイコブシを見つけたことがありましたが、とても可愛らしい花を咲かせていました(*´ｪ`*)
香りが濃くて強いのもニオイコブシの特徴。
その昔、山頂でニオイコブシを伐採するとふもとまで香ったという話もあるほど、持続力のある強い香りを放つニオイコブシですが、尾根筋に自生する高木の為、採集はとても困難。その上、精油の抽出量も非常に少なく、希少価値があり、精油はとても高価です。
ニオイコブシ精油
【 学名 】 Magnolia salicifolia
【 種別 】 モクレン科モクレン属
【抽出部位】 枝葉
【抽出方法】 水蒸気蒸留法
フローラル系のお花にレモンのような柑橘系を感じる香りは、樹木の枝葉から採れたとは思えないほど甘く爽やかな香りがし、初めで『ニオイコブシ』精油を嗅いだ時はとても驚きました！
推しの『クロモジ』を知った時は「はぁ〜良い香り♡好きーーーーーっ♡♡」となりましたが、『ニオイコブシ』には驚きしかありませんでした！
「ん？ん？樹木の枝葉？ウソやん！ウソやん!!ウソやん!!!」って驚きました。(ウソでもないし、何回驚くねん)
花の甘さにフルーティーな柑橘系を思わせ、遠くの方にウッディーな香りがするニオイコブシ精油ですが、そのバランスの取れた香りは調香師いらずと言われております。『花と柑橘と樹木♪』だもの。バランス取れてるわけですよね！
また、バランスの取れたその香りは、気分を明るくしたり、気持ちを前向きに、やる気を出させてくれる香りなので出勤前や勉強中に嗅ぐのもおすすめです☝️
ただ、調香師いらずとはいえ、香りには好みがあります。なのでブレンドするならば、甘い香りが苦手な方は、タテヤマスギやヒノキの葉とブレンドしても爽やかさが加わった芳香がしますし、もっと樹木を感じたい方はクロモジやヒノキの幹との相性も良いですよ！
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他の精油にはみられない、とてもバランスの取れた良い香りが特徴のニオイコブシ精油。ぜひ一度お試しください！
アロマセレクトでは、ニオイコブシ精油を使ったラインナップも色々ございます！
ニオイコブシブレンドボディオイル
うるおうバーム(ニオイコブシ)
アロマスプレー(ニオイコブシ)
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執筆者プロフィール
アロマセラピスト 岩瀬 史生子（Shoko Iwase）
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
AEAJ認定アロマセラピスト／富山市出身
2011年 リラクゼーションサロン「レゼル・ダンジュ」オープン／2015年 サロン経営の傍らアロマセレクトで働く／美しい植物、人、風景を愛でるのが好き／アイスダンス鑑賞が趣味