水蒸気蒸留法について
それぞれの植物・精油成分の特性により植物から精油を製造する方法がいろいろあります。 代表的な精油の製造法をご紹介します。
水蒸気蒸留法
主なエッセンシャルオイル精油の製造法 1
①エッセンシャルオイル(精油)の原料となる植物を蒸留釜に入れ水蒸気で熱する。
②その水蒸気で植物の芳香成分の成分が蒸発し釜の上部にある導管を通る。
③導管は冷却槽を通り、冷却されるうちに液体に戻り水蒸気は液体となる。
④この液体の上部に浮いた(分離した)成分がエッセンシャルオイル(精油)です。
水蒸気蒸留法でのメリットは、
1つは、柑橘系の時に用いられる圧搾法と比べると不純物が除去されている。
柑橘のアロマオイル(精油)は、保存期間は開封から約半年以内と言われていますが、不純物が含有されていること、成分が酸化しやすいからです。
水蒸気蒸留法で採取されている場合は、酸化以外の要因での劣化が抑えられるため、圧搾法で採取されたアロマオイル(精油)に比べて長期間保管が可能となっています。
2.光毒性のリスクがなくなる。
柑橘系のオイルを肌につけて日光に当たると皮膚に刺激を与えると言われている光毒性の原因になる フロクマリンという成分が 水蒸気蒸留法で採取するとアロマオイル(精油)にほとんど含有されません。
デメリットをいうなら
大量のハーブ原料からわずかしか採取できないということでしょうか?
高価なオイルの代表
バラの場合は、約5000キロのバラの花びらからアロマオイル(精油)1kgが採取されます。
ちょっとこの数字だとピンと来ないかもしれません。s
1gのローズオイルを採取するために ローズの花びらが1kg必要という換算です。
1gってほんのわずかです。 収率は、0.02%
柑橘類 オレンジなどは、果実に対して収率は0.2 - 0.5%程度なので
ローズに比べると10倍のオイルが採取できます。
アロマでは、一般的によく知られている
ラベンダー・ペパーミント・ローズマリー・ユーカリ
などは、この方法で採取されます。
さらに繊細でこの方法でも採取出来ないものは、アンフラージュ法という
方法で採取されます。
例えば、ジャスミンです。
小さな小さな白い花びら、、熱に弱いので水蒸気蒸留法では、採取不可能なのです。
水蒸気蒸留法で蒸留をすると植物の脂溶性成分と水溶性成分の2層の液体が集まってきます。
そのうちの脂溶性の部分はアロマオイル(精油)(エッセンシャルオイル)で、水溶性の部分をフローラルウォーター・ハイドロソル(ハーブウォーター、芳香蒸留水)と言います。フローラルウォータは、
副産物として廃棄されてしまったり、軽く扱われることも多かったのですが、近年、化粧水の原料としたり、アロマが強すぎるというシーンでの利用方法も研究所されています。
水溶性(水に溶けやすい性質)の芳香成分が溶け込んでいるために、同じ植物のアロマオイル(精油)とフローラルウオーター・芳香蒸留水(ハイドロゾル)とは香りが全く異なる場合があります。
蒸留によるローズウオータの製造は、8世紀終わりから9世紀初頭にアラビアで成立したといわれいて、医療・美容に利用されてきました。昔は、ローズオイルではなく、ローズウオー他の方が重宝されていた時代もあるそうです。今、私が聞くと、もったいな〜〜〜い。と思ってしまいます。
?? アロマウォーター ??
今までご説明したフローラルウオーターとは、
アロマウオーターは、全く違うものです。s
精油をアルコールと精製水などに加えているものや
人工香料で作ったものの可能性が高いです。
商品として売られている場合は特に混同しやすいのでご注意くださいませ。
福岡県北九州市のアロマスクール
ペニープライスアカデミー日本校(運営会社 株式会社ティリィア)
代表 塩田知恵子 (Chieko Shiota)
多くの人にアロマセラピーの楽しみ方や使い方、アロマオイルの原料となる植物の産地の様子などをご紹介するYouTubeチャンネルもございます。
よかったらこちらもご覧くださいませ。
「ティリィア ペニープライスアロマスクール通信販売」
https://youtu.be/fWiC8KVeDeg
株式会社ティリィアはイギリスのオーガニックアロマオイルメーカー
「ペニープライス社」の日本総輸入元です。ペニープライス社のアロマオイルは、ロイヤルベビーのケアに英国の数あるアロマブランドの中で唯一選ばれました。品質への信頼の証でございます。