くらしっくに思いを馳せて
大好きなお友達から、これまた私の大好きなアロマグッズがとどいて。
さっそく開けて使ってるのだけど。
お花のいいにおい。
そのにおいをかぐと、とあるすてきなクラシックの音楽が脳内で流れる。
すごく幸せな時間。
問題は、
そのクラシックの音楽のタイトルを私が思い出せないこと。
すてきな雰囲気をぶち壊してすみません。
でも今日はジェットコースターのようにアップダウンの激しい記事となっているので、みんながんばってついてきて。
私は記憶力がいい方だと思っている。
そんな私がどうしても覚えられないこと。
それがクラシックの音楽のタイトル。
歌と違って、歌詞のフレーズでGoogle検索できるわけじゃないから。
クラシックの音楽って、そのタイトルを思い出せない限り、自ら、あの音楽を聴きたいって思っても、永遠に聴けないんだなー。
そのことに気づいたら、なんだか妙にせつなくなった。
すてきな人に出会って胸がときめいても、
その人と2度と会話できなくなるような感覚に似てるような。
何を大袈裟にと思うかもしれないけれど。
たとえば、
タイトルさえわかれば、友達に「この歌弾いて」って言ったら弾いてくれるかもしれないけれど、私が肝心の作曲者やらタイトルをお伝えできないかぎり、それは、私が聴きたいタイミングで聴くことができない。
ベートーベンだったか、モーツアルトだったか、バッハだったかシューベルトだったか思い出せない。
もうこのレベルまでくるとどうしようもできない。とてもすてきな曲はいっぱい知ってて脳内で浮かべることならできるのに。
あ、でも特段クラシックのある生活をしているというわけではなく。
昔、ある人に葵さんってクラシックとか聴いてそうって言われたんだけど、
クラシックとはほぼ無縁な生活をしている。
小さい頃、ピアノを習っていた時に、どうやら家族たちは私をピアニストの道に進ませたかったらしく、
家でひたすらクラシックのCDがかかっていたことがあったのだけれども。
とても興味が持てなくて。
なので、クラシックといえば、小さい頃、家でずっとクラシックのCDがなりひびいていたなーっていう
家族からしたら残念がることこの上ない記憶しかなくて。
たくさん演奏会にも連れて行ってもらった。
でも、、練習もろくにしなかったので、私がそっちの方面で才能を開花させることはなく。
そんな私も、この曲すてきだな。もっと聴いていたいなって音楽に出会うことはたまにあって。
それは数年前の出来事。とあるピアノの演奏会でソナタを弾いていた方がいて。何度か耳にしたことのある曲だったけれど、その人の演奏に引き込まれて。
私も弾けるようになりたい!って思えて。
ピアノに苦手意識があったけれど、ひさしぶりにピアノに向かいたくなった。さっそくソナタの点字楽譜を探して。サピエっていう点字の本を検索できるサイトで楽譜集がすぐ見つかって。
でもここで問題が。
あの、ブルグミュラーとバイエルしかやっていなかった私。
ソナタっていろおおおおおおんな曲があるんですね。っていうことをここで初めて知って。
それも、1-1、1-2みたいな、いろんな曲が。
私が演奏会で聴いてすてきだなーって思ったソナタの、そのなんのなにみたいな曲の番号までを覚えてるわけがなく。
どうしたかというと、心当たりのありそうな番号の楽譜を必死に追って。
点字楽譜を指でなぞって、だいたいのメロディーを脳内で思い浮かべることはできるので。
ああ、これでもない。
これでもないって思いながらページをめくって。
ああ、この楽譜集には載ってないかなって思っていたら、
あ、この曲だったかもっていうのに出会えて。
さっそくピアノに向かって弾いてみた。楽譜を指でなぞりながら。
点字の楽譜っていうのは、普通の楽譜と違って、全体像の把握がすごく大変で。
片手ずつ暗譜してようやく一つの曲が完成するのだけれど。
曲の区切りのところまである程度暗譜できて、楽譜を見ずに弾いてみた時。
あの演奏会で聴いたあの曲になって。
ブランクが長すぎたから、ぎこちない音にはなっちゃったけど。
こういう再会のしかたも悪くはないなって思った。
私の周りにはすてきな演奏家の友人たちがいる。
曲の背景は分からなくても、私は彼女たちが演奏するその曲がすごく大好き。
すごく心が動かされるから。だから、またいつでも聴きたいってリクエストできるように
これからはすてきな音楽に出会ったらメモしておこうと思う。
アロマグッズを送ってくれた友達も音楽面でもすてきな感性を持っているから。
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