【遊戯王マスターデュエル】大型大会優勝者が十二獣鉄獣戦線を徹底解説!
初めまして。アロマと申します。
まずは、簡単な自己紹介だけさせていただきます。
◇遊戯王OCG(実物のカードで行う遊戯王)歴15年以上
◇遊戯王OCGにて大会入賞多数(大型大会での優勝回数だけでも60回以上)
◇遊戯王マスターデュエルでの大型大会も優勝経験あり
◇初心者向けの遊戯王解説記事を多数投稿しており、ブログ歴も6年以上
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今回は、2022年1月29日に行われた128人規模の大会である、ごっず杯にて優勝した【十二獣鉄獣戦線】デッキについて解説出来ればと思います。
この記事を読むだけで、以下の事について詳しく知れる内容となっています。
◇構築
◇【十二獣鉄獣戦線】デッキの特徴
◇展開パターン
◇各カードの採用理由
◇現在の環境デッキとその対策
◇特別に意識するプレイング
遊戯王マスターデュエルで遊戯王を始めた方や、遊戯王マスターデュエルがあまり勝てずに悩んでいる方へ是非読んでいただきたいです!
1.構築
2022年1月29日に行われたごっず杯にて優勝した【十二獣鉄獣戦線】デッキの構築になります。
2.このデッキの特徴
まず、このデッキは【十二獣】デッキと【鉄獣戦線】デッキを混ぜた混合デッキとなります。
デッキの主軸としてしている【鉄獣戦線】デッキの強みから紹介します。
【鉄獣戦線】の強みは4つあり、
・【鉄獣戦線】の共通効果による大型リンクモンスターの召喚
・『鉄獣戦線 フラクトール』による1枚初動からの展開力
・『鉄獣戦線 キット』と『鉄獣戦線 ナーベル』によって確定する後続の確保
・『鉄獣の抗戦』での妨害とアドバンテージ確保
これらを順に説明します。
・【鉄獣戦線】の共通効果による大型リンクモンスターの召喚
【鉄獣戦線】は共通効果を使用する事で、1回の特殊召喚だけで強力な大型リンクモンスターを即座に召喚する事が出来ます。
自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
これが4種類全ての【鉄獣戦線】モンスターが持つ共通効果となっています。
墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを3枚除外してリンク3のモンスターを召喚すればそのまま『アクセスコード・トーカー』が簡単に召喚出来ますし、2枚除外ならば『戦華盟将-双龍』を出す事で特殊召喚の回数を1度のみで妨害を用意する事が出来ます。相手の『増殖するG』や『原始生命態ニビル』に強く、ゲーム中に1度でも共通効果が通れば一気にゲームのマウントを取りに行けるのが強みです。
・『鉄獣戦線 フラクトール』による1枚初動からの展開力
1枚初動があるというのは環境トップとなるデッキに必須な条件です。このデッキの1枚初動である『鉄獣戦線 フラクトール』は、他にコストとなるカードさえあれば『召命の神弓ーアポロウーサ』+『鉄獣の抗戦』の妨害を作る事が可能です。
また、その他のコストとなるカードに1枚でも獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターがあれば『召命の神弓ーアポロウーサ』+『戦華盟将-双龍』+『鉄獣の抗戦』の妨害が可能です。
これらの展開パターンは後で詳しく紹介しますね。
・『鉄獣戦線 キット』と『鉄獣戦線 ナーベル』によって確定する後続の確保
基本的に『鉄獣戦線 ナーベル』の効果によってサーチするモンスターは『鉄獣戦線 キット』です。『鉄獣戦線 キット』をサーチしこのカードから動く事によって、もしこちらの展開に相手の妨害を受けて止まってしまったとしても、『鉄獣戦線 キット』がフィールドに残っているので相手のターンに破壊されても『鉄獣戦線 ナーベル』をデッキから墓地に送り、また『鉄獣戦線 キット』をサーチする。といったループが続きます。
これにより、相手の『アーティファクトーロンギヌス』や『無限泡影』等の手札誘発を受けても後続が続き、こちらも妨害があればリソース勝負で負ける事が無い為、有利なゲーム展開にする事が出来ます。
・『鉄獣の抗戦』での妨害とアドバンテージ確保
『鉄獣の抗戦』から『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』での妨害と、『鉄獣戦線 ナーベル』『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』等の素材となるカード達でのアドバンテージや手札交換を行う事が出来ます。
素材となる『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』や『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』をチェーン1、『鉄獣戦線 ナーベル』をチェーン2にする事でサーチした【鉄獣戦線】モンスターをそのままデッキに戻すコストにする事も出来ますので、『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』によって相手ターン中に手札誘発を引きに行く事も可能です。
ここで重要なポイントは『鉄獣の抗戦』は罠カードである。という事です。展開の終着点が“モンスター”と“魔法・罠”の2つに分かれている為、『ライトニング・ストーム』や『冥王結界波』等を発動されたとしても妨害が残る点が優秀です。
以上が【鉄獣戦線】の強みとなります。
次に、【十二獣】を採用するメリットを紹介します。
メリット
・1枚初動が増える為、事故率の軽減と安定した妨害の用意が可能
・相手の手札誘発に強い
・『炎舞-「天璣」』で【鉄獣戦線】か【十二獣】の択を選べるようになる
・『十二獣ドランシア』による【鉄獣戦線】への手札誘発貫通
・『強欲で貪欲な壺』のリスクが極端に低く、メインデッキの自由枠が多い
・『アーティファクトーロンギヌス』が明確な負け筋とならない
デメリット
・【鉄獣戦線】同様、召喚権への依存度が高い
・手札を増やす行為が出来ない
・【十二獣】から【鉄獣戦線】へのアクセスがほぼ不可能な為、【鉄獣戦線】を素引きする必要がある
・後攻時の手数が少ない
多くのメリットがありますが、代わりにデメリットも少なからずあります。これらのデメリットを解決する為には手札誘発や後攻時に強いカードを多く採用し、ゲームのテンポを遅らせる必要があります。
これらの特徴を持ったのが【十二獣鉄獣戦線】です。
最後に簡単にまとめると、
・事故が少なく安定している
・カード1枚からの展開力がものすごく、デッキパワーが高い
・デッキに自由枠が多く、後攻からでも勝てるカードを多く採用出来る
・相手の手札誘発に強い
というデッキとなっています!
3.展開パターン
基本の展開パターンから紹介します。
初動:『鉄獣戦線 フラクトール』
⦁ 『鉄獣戦線 フラクトール』の効果を発動。デッキから『鉄獣戦線 キット』を墓地へ。
⦁ 墓地の『鉄獣戦線 キット』の効果を発動。デッキから『鉄獣戦線 ナーベル』を墓地へ。
⦁ 墓地の『鉄獣戦線 ナーベル』の効果を発動。デッキから『鉄獣戦線 キット』をサーチ。
⦁ 『鉄獣戦線 キット』を通常召喚し効果を発動。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚。
⦁ ※『鉄獣戦線 キット』+『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を素材とし、『鉄獣戦線 銀弾のルガル』をリンク召喚。
⦁ 墓地の『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果を発動。デッキから『鉄獣の抗戦』をサーチ。
最終盤面:『鉄獣戦線 銀弾のルガル』 +『鉄獣の抗戦』
※手札に追加で獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターがある場合、ここで『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』から『鉄獣戦線 フラクトール』を特殊召喚し、『戦華盟将-双龍』を追加。『鉄獣戦線 銀弾のルガル』の代わりに『召命の神弓ーアポロウーサ』を召喚する事が可能です。
【十二獣】の先攻展開
【十二獣】モンスター1枚のみで先攻展開を行う場合、基本的には4回の召喚・特殊召喚に抑え『原始生命態ニビル』のケアを行います。
⦁ 【十二獣】モンスターを通常召喚。
⦁ 【十二獣】モンスターを素材とし、『十二獣タイグリス』をエクシーズ召喚。
⦁ 『十二獣タイグリス』を素材とし、『十二獣ライカ』をエクシーズ召喚。
⦁ 『十二獣ライカ』を素材とし、『十二獣ドランシア』をエクシーズ召喚。
これで展開を終わらせます。
初手:『十二獣ラム』+『鉄獣戦線 キット』+『鉄獣戦線 ケラス』
⦁ 『十二獣ラム』召喚→『十二獣タイグリス』召喚→『十二獣ライカ』召喚→『十二獣ドランシア』召喚
⦁ 『鉄獣戦線 ケラス』の効果を発動。『鉄獣戦線 キット』を捨てて特殊召喚
⦁ 『鉄獣戦線 キット』の効果を発動。デッキから『鉄獣戦線 ナーベル』を墓地へ。
⦁ 墓地の『鉄獣戦線 ナーベル』の効果を発動。デッキから『鉄獣戦線 キット』をサーチ。
⦁ 『鉄獣戦線 ケラス』の効果を発動。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚。
⦁ 『鉄獣戦線 ケラス』+『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を素材とし、『鉄獣戦線 銀弾のルガル』をリンク召喚。
⦁ 墓地の『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果を発動。デッキから『鉄獣の抗戦』をサーチ。
最終盤面:『十二獣ドランシア』+『鉄獣戦線 銀弾のルガル』+『鉄獣の抗戦』
このように展開を行う事で、相手の『エフェクト・ヴェーラー』や『無限泡影』を常にケアし続ける事が出来ます。
『鉄獣戦線 ケラス』の効果に『無限泡影』を発動されたとしても、チェーンして『十二獣ドランシア』の効果で『鉄獣戦線 ケラス』を破壊する事で『無限泡影』の対象が不在となり、『無限泡影』の影響から逃れる事が出来ます。
『鉄獣戦線 ケラス』の召喚成功時に『無限泡影』を発動された場合には、『十二獣ドランシア』+『鉄獣戦線 ケラス』を素材とし、『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』を召喚する事で、手札の『鉄獣戦線 キット』を特殊召喚し展開を行う事が出来ます。
最後の『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果では、手札の『鉄獣戦線 キット』をデッキに戻す事が出来ますので、残りの手札は温存する事が出来る展開でもあります。また、『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果で残りの手札2枚を捨てる事で、さらに展開を伸ばす事も出来ます。
~おまけ~
初動:『レスキューキャット』
⦁ 『レスキューキャット』を通常召喚し効果を発動。デッキから『鉄獣戦線 ケラス』と『鉄獣戦線 キット』を特殊召喚。
⦁ 『鉄獣戦線 ケラス』+『鉄獣戦線 キット』を素材とし、『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』をリンク召喚。
⦁ 墓地の『鉄獣戦線 キット』の効果を発動。デッキから『鉄獣戦線 ナーベル』を墓地へ。
⦁ 墓地の『鉄獣戦線 ナーベル』の効果を発動。デッキから『鉄獣戦線 フラクトール』をサーチ。
⦁ 『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』の効果を発動。手札から『鉄獣戦線 フラクトール』を特殊召喚。
⦁ 『鉄獣戦線 フラクトール』の効果を発動。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚。
⦁ ※『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』+『鉄獣戦線 フラクトール』+『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を素材とし、『召命の神弓ーアポロウーサ』をリンク召喚。
⦁ 墓地の『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果を発動。デッキから『鉄獣の抗戦』をサーチ。
最終盤面:『召命の神弓ーアポロウーサ』(3素材) +『鉄獣の抗戦』
※の部分で手札を2枚捨て、除外から『鉄獣戦線 キット』を召喚する事で、更に『戦華盟将-双龍』を追加し『召命の神弓ーアポロウーサ』の素材を4にする事が出来ます。
4.各カードの採用理由
各カードの採用理由を解説します。
【鉄獣戦線】モンスター
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