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๒ | 24 ม.ค. 68 | タイの歴史が動いた日:性に寛容?
ここ1-2週間、タイの朝のニュース番組を流し見するのが習慣になってきた。
と言ってもお堅いものではなくて、
วันใหม่วาไรตี้ ワンマイ ワーライティー(新しい日のバラエティー)
っていうゆるめの情報番組。
もちろんタイ語だから全部理解できるわけではないけど、見てると結構おもしろい。
今朝見た配信のトップニュースは、
昨日1月23日にタイで同性婚が法律で認められるようになったこと。
同性婚合法化の議論がいい感じに進んでると話題になっていたのが去年の9月ぐらい。
逆にちょっと不思議だった。
なんでこれまで認められてこなかったんだろう。
"タイは性に寛容" ってイメージを持っている人は多いんじゃないかな。
実際、ニューハーフショーが観光資源のひとつになっていたり、日本でも一部界隈でタイのBLドラマが大流行りしていたり。
私がタイにはまったきっかけのひとつも実はニューハーフショーだったりする。
初タイの高校2年のとき、あまり乗り気じゃなく人についていったニューハーフショーMAMBOで、松田聖子さん風のパフォーマンスをしていたお姉さんが信じられないぐらいかわいくて。
手を振ってくれた瞬間、「タイ好きー!」って叫んだのを覚えてる。余談です。笑
そしてなにより、これまでタイの公立学校で働いていたり、何校もの学校や大学に行く機会があって、そこで必ず出会うのが見た目と心の性別が違いそうな方々。(なんて表現するのが適切なのかわからない)
1クラスに1人はいそう。
歩き方、話し方、ふとした仕草でなんとなくわかる。
特に浮いた感じはなくクラスに馴染んでいるし、周りにとってもそれが普通な感じ。に見える。
学校の先生たちにも男女問わず多かった。
私が関わってきた女性の先生方からは、「彼氏」よりも「彼女」の話をよく聞いた。
性自認うんぬんじゃなく、自分が一緒にいたい人と付き合う。それがたまたま同性だっただけ。そんな感じなのかな
タイの先生や生徒と性別の話をがっつりしたことはないから内情はわからないけど、少なくとも私が育ってきた日本の環境とは受け入れられ方や当たり前感が全然違うのは確か。
おもしろいなー。好きだなー。って思った。
とはいえ、お国の影響をびんびんに受ける公務員の先生方と公立校で働いていると、 "性に寛容" そうなタイの風潮と社会的制度との間に違和感を覚える場面が出てくる。
たとえば、「女性の教師はスカートを履いて出勤しなければならない」ルール。
タイは規範にゆるそうなイメージがあるかもしれないけど、これだけは守らないとまずいと外国人ながらに感じるものがいくつかある。
スカートはそのひとつ。
学校によるものじゃなくて、公立の小中高はタイ全土でそうなんじゃないかな。
一度、事情がよくわかってないであろう新任の外国人女性の先生がズボンで職員室に入ってきた場面を目撃したことがある。
その場にいたタイ人の先生方の視線、表情、目配せ。一瞬変わった空気が忘れられない。
(本人には何も言わず、何事もなかったかのように穏やかに接しているのがまた怖い)
タイ人の日本語の先生と服装の話をしていたら、「仕事のとき、ズボンは丁寧じゃないです」とのこと。
言わされてる感じじゃなく、本当にそう思ってる印象を受けた。
そのルールは戸籍上の性で適用されるらしい。
女性ながら髪を短くして男性的に振る舞っている先生も、職場では必ずスカート。
逆も例外ではなくて、女性よりも女性らしい男性の先生も、必ずズボン。
生徒の制服も同じ。
そこは許さないんだ、って不思議に思った。
これはお国の意向なのか、制度改正が追いついてないだけなのか、そういう習慣で何とも思っていないのか、どうなんだろ。
とはいえ、前に Facebook でタイのどこかの学校の制服・頭髪ルールがシェアされまくってたのを見た。
そこには、他の学校と同じように男子の服装規定、女子の服装規定、体操服の規定...と並んでいた最後に、LGBTQの生徒のための服装規定も載っていた。
おもしろい。いろいろ変わっていくのかな。
このことについてタイの人に突っ込んで聞いたことはないしタイ社会のことをきちんと勉強したわけでもないから、思い込みで語るのはよくない気がする。
尻すぼみ感は否めないけど、こんなこと思ってましたってところで一旦締め。
同性婚が認められて、インスタでも幸せそうな写真や虹色のおめでとうメッセージがいっぱい流れていた昨日。
タイでお世話になった先生、生徒、友達と、そのパートナーの顔がちらっと浮かぶ。
ยินดีด้วย! おめでとう!
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読んだあとに改めて見ると、見方が変わるかも