蝋燭に溺れる
幸せになる勇気が無いのかもしれないな。せっかくの愛を疑ってしまうし自分より相手の事を考えられるのが愛か、と問われてもそれは分からないし。自分に自信が無い、の派生できちんと存在している愛にさえも疑いの眼を向けてしまう。大袈裟に語ってしまうと、不幸な人生で安定していて、そして不幸な人生に安定を欲する。そんな状態の中に埋もれて生きてきたから、幸せな人生に飛び込む事に恐怖を覚えるのだ。程よかった。色々と丁度が良かった。だから余計に、もう私の身体は知らない人間の身体を受け付けず、気持ち悪がる。気持ちが悪い。ようやくこの人に逢えた。そんな気がした。落ち着く、よりももっと多大に膨れ上がっていて、尚、誰にも変え難いものを持っていた。愛くるしい。愛が何かはいくら生きても私には辿り着けないのだろうけれど、そんな中でも愛くるしかった。何も要らないんだ。1番より他の何か譲れないもの。儚くてそれさえも逞しい感覚を。かなり達観で、きっと色んな事に興味があるのだろう。悪く無い。しかしだな、内情的な部分については他人には分かりきれない、お互いしか知らない部分の話であるのだ。納得するまでいりゃあいい。これらはね、もうね、受けた私たちが背負うしか無いのだよ。だからさ、愛がなんだって分からないけれど、分からないまま繰り返すけれど、それでも私たちは強く生きねばならないのだよ。そうだろう。
私はいつまでも本当の愛を知らなくて貰えない、なんて思って受け取らない人間。貰っているはずなのに怖くてそれを受け取れない弱虫。ただ、あなたに愛されたかった。他の誰かにも、愛してもらえるかな。
今日もベッドの上で、人形遊び。キリコちゃんの手を動かして
私はあなたにおやすみを伝える。
私本当になんでも忘れちゃうからさ、どうしても忘れたく無いんだ。
だからこうして残すしか方法がない。忘れて仕舞えば楽だろうけれど
今回ばかりは、どうしても、ね。
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