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フィリピン人従業員さんのお宅でフィリピン料理を味わってきた⑥ うまいけどカラダにキビシイ食べ物 チチャロン
チチャロン、それは豚の皮を上げてパフしたものです。揚げたての豚皮パフスナックに味の素と塩を適量ふりかけていただきます。
もう、ラードのうまみ、塩からさ、化学調味料のうまみ。まずいわけがありません。ちょっと酢につけて食べるとさっぱりといただけます。
フィリピンの従業員さんの家で初めてみたときに「うわ、なにそれ?」と一つつまんだところ、たちまちチチャロンが自分の大好物になりました。その従業員さんは、そのチチャロンをおかずにしてご飯をもりもり食べていました。自分の印象としては「そんなもんで飯が食えるか!」とちょっと軽視してしまったのですが、「えさきんさん、食べてみて」と従業員さんにすすめられ、チチャロンを酢にちょっと浸して、ひと口かじり、ご飯をその右手で口に運びました。「あ、うま、これ」しっかりと飯を受け止めることのできる立派なおかずでした。昔、ポテトチップスをおかずにしてみたことがあったのですが、どうしてもポテチが飯に負けてしまい、あまりうまいものではなかったという印象があったのですが、このチチャロンは力強い食べ物でした。
それから、時々フィリピンの人から一時帰国のおみやげにチチャロンをもらい密かな楽しみにしていました。しかし、あるときから税関のルールが変わったそうで肉類の国外からのもちこみができなくなったようです。このチチャロンは規制にひっかかるようで、税関でカバンを開けてチェックされるときに、このチチャロンが見つかると没収されてしまうようです。
そうなると、フィリピンで購入してもそんなに安くないものなので、あえて没収のリスク(運が悪いと罰金がかかるようです)を冒してまで持ち込むことをしなくなります。
手に入らなくなると、恋しくなるというのが人間です。「何とかして食べたいな。自宅で揚げたてのやつが食べたい」思うようになります。
よし、自分でつくろう!豚の皮は日本ではどこにいってしまうのでしょう?まずは、豚の皮を探すことにしました。
チチャロンの素材からホームメイド計画の始まりとなりました。