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たたきだ、たたきだ、カツオのたたき
こんばんは、とくに今日は事務所で書類仕事をやっていただけなので、特に話題がありません。でも続けることの実践をしているのでかこのことですが書きます。
魚の調理のはなしです。日曜日の夜22時に舟釣りから帰ってきた義理の弟から魚をもらいました。以前に書きましたね。
たくさんお魚をもらったのですが、無理やり押し付けられたのが、カツオ。宗田カツオというものでしょう。そういえば、宗田カツオと言えば、むかし、内装の仕事をしていたときに、一緒に仕事をしていた山田さんという人がいました。その人も釣りが好きで、よく船に乗って釣りにいってましたね。その人がよく言っていたのが釣った魚の名前、口頭だけなのでわからなかったのですが、その後しらべたら、あ、この魚の事を言っていたのだな、とわかることがありました。
そのひとつが、宗田カツオです。口頭では「ソーダカツオ」と聞こえるので、「炭酸なのかな?」と本気で思っていました。
さておき、その22日の夜、カツオを刺身にしようと思って短冊までしました(腹だしも含めて23時くらいまでかかりました)しかし、こんな夜にいきなり刺身を食べたいものではありません。しかし、翌日になるとやっぱり、カツオの味は落ちてしまいます。
そこで思い出しました。どの小説だったかは忘れましたが、江戸時代の土佐藩の藩士で参勤交代で江戸詰めをしていた人たちの話です。
土佐の人間というのは、カツオの季節、初カツオ、戻りカツオ、季節では初夏と秋にカツオを食べることをなにより大切にしているということでした。高知はカツオがよく捕れていたのでしょうね。漫画でも「土佐の一本釣り」有名ですもんね。そういったことで、四国を出て江戸に詰めている藩士も例外ではなくカツオが大好き。
カツオは庶民にも人気の魚であったそうですが、やっぱり初夏や秋口は血合いの多い魚なので、痛みがはやいです。冷蔵庫なんてありませんからね。
どうしても食べたい土佐藩士は、ちょっと傷んだカツオでも食べてしまっていたそうです。その結果が食中毒や腹痛、下痢。藩士の大多数が欠勤になってしまったそうです。
「それではいかん!」とそれを知ったお殿様が、カツオの生食を禁じたそうです。ですが藩士は食べたいのです。禁じられればもっと食べたくなります。すると、だれかが言ったそうです
「地元土佐で、藁をつかってレアに調理しているのを見たぞ」
「んだ、日持ちがして、味もよいそうだ」
「それなら、鎌倉から江戸に運んできても安全な生の食感のカツオをたのしめるのではないか?」
「やってみるべ」
とこんな感じなんでしょうか、その後、江戸にカツオのたたきが大流行して、安全に生食に近いものが食べられたそうです。
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そんなことを思い出して、さっそく翌日の魚のアテのために、たたき作りました。もちろん、藁はないのでフライパンを熱して、短冊の表面を焼きます。先に準備をしておいた冷水氷いりに、投入、中まで火が通らないように一気に冷たく締めます。
切って完成です。
あ、そういえば、焼く前にカツオに塩を擦り込みました。
翌日が楽しみです。