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蒲郡駅北口地下街にて二軒目

蒲郡駅前には地下街があります。もちろん、存在は知っています。見学程度にとおったことはあります。そこには飲食店が5軒ほどならんでいます。どれもなかなか味のある店舗です。はい、そのとおり、ものすごい入りにくいです。
先日、蒲郡の名所である「竹島」に面するちょっといいホテルにて、懇親会がありました。ちょっとお酒が入ったので勢いがついて「よしもう一軒いってみよう、居酒屋放浪記だ」と勇気を出して一人で夜の散策です。駅南口のトリキという選択もありましたが、それではつまらないので「そうだ蒲郡の地下街にいこう」と思いつきで向かいました。とりあえず、ケータイで下調べです。
1967昭和42年)6月20日に開業した、蒲郡駅の北側にある単独の地下街である。総面積384.9m2と非常に小さく、店舗の地下や地下鉄構内に作られたものを除くと日本一短い地下街となる。また、人口10万人以下の都市での地下街はここだけである」
なるほど、自分より年上なんだなと少し、経済成長していたころ日本に思いをはせました。北口をでて階段を下ります。いつも感じるように薄暗いさみしい印象です。

いい感じの店です

5,6人の若い人たちのグループが「風太郎」という居酒屋さんの前で入り口のすりガラススライドドアを覗き込みながら「入りにくいよね」と会話しています。まったくです。一緒に「そうだよね」と会話に加わりたいです。
そのグループがすぐそこにある階段を上り地下街を出ていくのをみて、「だが、おれはちがうぜ」と意を決して「風太郎」さんへ入店しました。「いらっしゃいませ」と普通に応対してくれました。そこはカウンターだけの店で6席ほどのL字のカウンターになっています。先客がすでにおり、割と流行っている店のようです。

ほっと安心して進められるように座り、まずはビールです。おなじみの「キリンかアサヒ?」と聞いてくれます。迷わず、渋みの強い方のキリンラガービールを頼みます。「他には?」と問われるので、「メニューの中でよくでるやつはどれ?」と聞きます。「イカ刺し、五島列島からのイカだから」「そりゃうまそうだ」
カウンターの中には70歳くらいのママさんと40歳代であろう美しい女性がおります。その美人女性が「ここまで勧められたらイカいっとくしかないよね」とのっかってきます。「じゃ、イカで」
注文後、二人組のお客が入ってきました。なんと知り合いの信金の職員さんでした。「ここよくくるのですか?」と二人に質問すると「はい、たまに。ここお客さんなんです」とのこと。あれ、ぜんぜん怪しくないし、この店、割りと流行っているよい居酒屋でないのと見る目を変えてしまいました。
その二人がチューハイとやきとりやお好み焼きを注文します。
さて、と自分も注文したイカ刺しを待ちます。ビールとイカ刺しのために、ビールをちびりちびりと舐めるよう飲みます。10分経過、お隣の二人組に焼き鳥が届きました。20分経過お隣になにか肉を焼いたものが届いてました。30分経過、ビールがなくなりました。もうあきらめです。「ごちそうさま」とお勘定。ママさんが「あれビールだけ?」完璧に忘れられていたようです。「すいませんビールだけになってしまって」と返答します。「700円です」と支払いをすませます。ちょっと高いビールになりました。
なんか負けた感を引きずりながら帰宅することになりました。もう、行かんかな蒲郡駅北口地下街。


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