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残り物、割引と思って買ったら定価だった

時刻は8時30分、名古屋の栄地下街を歩いていると「パン、チョコレートパン残り2個売り切りたいです!お願いします!」との掛け声
人助けもあり半額かもと下心もあり。
「じゃぁいただくよ!」


「ありがとうございます!いくつですか?」
「もちろん2個!」
「毎度ありがとうございます!」
もう1人の店員がレジを打ち始めた。
「390円のパンが2つで780円です」
え!高いなあ!割引もない、、、
しかし、表情には出さず支払った。
「袋は要りますか?」
イラつときた。
「いらねーよ!」とついつい心の悪いところが出てくる。
ものすごい高価なパンを買ってしまった。
後悔がすごい。仕方がない。自分は良い大人なのだから。これぐらいのものは買うとしておこう。
くそぁ!実は全然大人ではない。昼ご飯の値段もできるだけ節約しようとしている。せこい大人だ。パンごときにチョコパンごときに780円だと?
悔しい。牛丼が祭りの現在780円は2杯食うことができる値段だ。こんなチョコパンひとつ食っても腹の足しにならない。
やってもうた!だ。
くそっ、くそっ、くそっ!
Google マップで悪評かいたやろうか!
翌日、そのパン屋の前で、「このパン屋はそんな美味しくないですよ」と叫んでやろうか!

さて、悪いことを吐き出し、心も落ち着いてきたので、仕方がない。味見をしよう。


袋をぴりっと破り、半分に割る、お、お、お、なかなか白いクリームが飛び出る。そしてほおばる。もちろん、マイボトルのコーヒーは準備済みだ。
ん!これはうまい。チョコレートが上品な甘み。そしてクリームは本当の生クリーム。パンの生地は黒色がかっており、どっしりとした食感だ。最近のふわふわ傾向のパンとは真逆だ。
ごちそうさまでした。

おいしかった。値段には驚いたが、値段通りの価値がある食べ物かもしれない。
勘違い飯、フォーエバー!

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