(14)片側顔面痙攣_入院2日目(手術日) ①ついに手術日。点滴で…
いよいよ手術当日がやってきました。手術は9時からです。
当日6時までお水お茶なら飲んでokなので、少し早めに起床し(といってもあまり眠れませんでしたが)、がぶ飲みにならない程度に水分補給しました。
歯磨き(朝食なしでも、念入りに朝も行うよう指示あり)や手術衣への着替えなど、準備を済ませると8時すぎに先生がいらっしゃり、耳の後ろの手術箇所にペンでマーキングし、手に点滴を打ってくれます。
ところが先生は私の手を見て、「あまり優秀な血管じゃないねぇ」と一言。
お手数おかけします…と思っていると、おもむろに第一候補の手の甲の血管へアプローチ。でも入らないようで、「痛くてごめんね」と言いながら針をぐりぐりっ…
本当は「イテェッ!!!」と思いましたが大人なので「大丈夫です」と冷静を装う私…
結局第一候補の血管には入らず、腕の方の血管へシフト。こちらはすぐ入りました。
しかし冷静を装ったアダか、睡眠不足や緊張もたたったのか、いわゆる脳貧血(血管迷走神経反射)で気分が悪くなり目の前が真っ白に…
点滴はみんなやってる事なのに…恥ずかしい!と自分を責めながらグッタリ…
先生が手早くベッドの足側を上昇させて対処してくれました(血流を頭へ流すらしい)。
※後から聞いたところ、血管迷走神経反射はどんな人でも、例え筋肉ムキムキの格闘家であってもなりうることで、決して恥ずかしいことではないそうです。もしなっても先生や看護師さんがすぐ適切な対応をしてくださるので安心です。
(余談ですが、いつも余計なことを言わないクールな先生が、緊張をやわらげるためか「うぃぃ〜〜ん」と効果音をつけながらベッドのリモコンを操作してくれて、先生もそんなこと言うんだ…と思って一方的に心の距離が縮まりました)
看護師さんが2人も駆けつけてくれ、手術前から手のかかる患者になってしまいました。無念…
せっかく朝に摂った水分も、当分お風呂に入れないからと念入りに洗った頭や身体も、大量の冷や汗で無駄に。こちらも無念です。
先生は「こういうことはあるし、手術時間を遅らせることもできるから」と言ってくださいましたが、この手術のために沢山の準備がされているはず。遅らせられぬ!と武士のような気持ちになり、気合いで予定通りの時間に起きあがりました。
デイルームに行く時、看護師さんが「私も同じ手術するってなったら怖いですもん!気にしないでくださいね」などと優しい言葉をかけてくれます。
可愛くて優しい看護師さんたち…感謝感謝です。
同じ時間に手術開始の方(別の執刀医)とデイルームで集合し、看護師さんに付き添われながら共に手術室へ向かいます。
②へ続きます。