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(14)片側顔面痙攣_入院2日目(手術日)③手術開始!BGM&全身麻酔に入る瞬間

②の続きです。

一通りの確認が終わり、手術室へ入りました。
ドクターXの手術室(あれはセットだけど…)しか知らず、勝手にそのイメージでいたのですが、想像以上に奥行きがあって広い手術室でした。機材が沢山置いてあります。

入ってすぐのところにあるパソコンで足首につけている個人バーコードと照合したら、いよいよ手術台に仰向けになります。

頭上にはテレビでよくみる大きくて明るい照明がたくさんついていて、手術台はパッドが敷いてあって冷たくありません。

忙しく準備してくださっている手術チームをよそに、そんなことを考えていると
先生が「音楽ある〜?リラックスできるように。」とおっしゃいました。

一瞬の間のあと、手術看護師さんが「おん…がk…………」「ちょっと待ってくださいね」と言ったので、私は「やばい!きっと普段は流さないんだ!」と焦りました。
私が異常に緊張しているから先生が気にかけてくださった??様子…

(手術中に音楽を流す病院も多いみたいなので、普段は患者の麻酔が効いてから流すこともあるのかな?ちょっと気になります。)

チームの皆さんが「音楽、音楽…(うろうろ)」「誰かのiPhoneとか…(うろうろ)」と「ただでさえ今忙しいのに、上司が突然イレギュラーなことを言ってきた感」が手術台に横たわっている私にビシビシ伝わってきました。

この空気、私も仕事中にしょっちゅう味わっています。どこの業界も同じね…と思いつつ、
「いいよいいよ、どうせすぐ麻酔で寝ちゃうし、私のような者にそんなお手数をかけないでーーー」と申し訳なさでいっぱいになりました。

なかなか難しそうな中、こういう突発事項への対処が上手そうな麻酔科医さんが「あっ…、じゃあ(BGM無くても)なるべく早く眠れるようにしますからね⭐️」と声をかけてくれたので、ほっと安心…。

と思ったら、突然オルゴールサウンドの天空の城ラピュタの曲が流れ始め…
助手の先生が「僕のセレクトであれですけど」と言いつつ、流してくれたようでした。

あんなお若いできる男子風の先生が、この曲を急いでセレクトしてくれたと思うと、なぜか(大変失礼ながら)笑いが込み上げてきてニヤニヤしてしまいました。
結果的にリラックスしていますね。笑

また、麻酔科医さんがおでこに脳波を測るトゲトゲがついているシールみたいなのをつけてくれました。
その際に「僕も頭の手術したことあるんですけど、これをつけた時が一番痛かったですよ!他は全然覚えてません(笑)」とお話ししてくれました。自分がどんなリアクションしたのか覚えていなくて申し訳ないのですが、安心できるように話しかけてくれて、ありがたいなぁと感じました。

そんなこんなで、ラピュタが流れる不思議な手術室の中にて準備が整いました。
(私は心の中で「あのち〜へいせ〜ん〜」と歌いながら心の準備をしていた)

まずは麻酔科医さんが「まだ酸素流れてくるだけですからね〜」と口元に酸素マスクをつけてくれます。酸素マスクから来る空気は無臭と思い込んでいましたが、機材の匂い等もあるのか?独特の匂いがし「臭っ」と思ったのを覚えています。

その後「では眠くなっていきますよ〜」というようなお声がけとともに、点滴から全身麻酔の薬が注入されていきました。

眠りに入っていく瞬間ですが、全身麻酔の薬が点滴の針に達し、手首から肩の方へと広がっていくのが明確に分かりました。薬が届いた箇所から、すごく重くて痛くなり、広がっていく初めての感覚です。

「ぎゃー!手が!腕が!痛い〜〜(なぜかオーバーリアクション)」と思った瞬間、記憶が無くなりました。

④に続きます。


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