(19)片側顔面痙攣_入院8日目(手術から6日後)退院面談 乳突蜂巣は露出していた
この日は朝から退院面談がありました。
面談室で資料やモニターを見ながら、先生とお話ができます。
改めて手術結果や退院スケジュール、退院時に渡される処方薬(痛み止めと胃荒れ防止の薬)の確認を行います。
一つ驚いたのは、手術時に乳突蜂巣が露出していたことです。術前に「MRIで見ると露出するかギリギリなところ」と聞いていたので、露出した場合は術後大変になるかもと覚悟していたのです(耳の籠りが起こったり、腰から髄液を抜いたりすることもあるそう…)。
でも術後ものすごく体調が悪かったのは2日ほどだし、耳の籠りも無かったので勝手に「乳突蜂巣は露出しなかったのかも♪」と思っていたのです(先生に手術後すぐ確認しておくべきだったと反省…)。
手術後初めて歩いて少し屈んだ際に耳の奥で水を注ぐようなコポコポコポ…という音が聞こえたのですが、違和感はそれ一度だけでした。
髄液漏れには気をつけようと、あらためて気を引き締めました。うつ伏せや、過度に頭を下げない、力まないなど、注意する必要があります。
また、毎朝の回診では先生とお話しできる時間がなかなかなかったので、可能な時にまとめて伺おうと質問事項を紙に書いておきました。
面談の開始時に、「後で質問のお時間いただけますか?」と聞いたら「もちろん!」と言ってくださって嬉しかったな。
先生からしたら、恐らく今更すぎることや的外れな質問もあったと思いますが、わざわざ図示するために説明用の紙を持ってきてくださり、しっかり回答していただけました。先生には本当に感謝しかありません。
「ジェットコースターなど、非日常の動きは問題ないのか」と伺った時、「この手術は患者さんを普通の(痙攣のない)日常に戻すための手術だから、普通にできることはできるようにという考え方。ジェットコースターも大丈夫、宇宙旅行もできる。」というご回答のあと、「でも無茶はしないでしょ?」と優しい笑顔で言われました。
退院してから、ちょっと無理しようとした時にこの先生の優しい笑顔とお言葉が脳裏にチラつき「せっかく先生が治してくれたのに、台無しにしちゃダメだ」と頭に良くなさそうなことは控えるようになりました。
相変わらず若干のだるさや傷口付近がズキッとすることはあるものの、大きな体調変化もなく、この日も穏やかに過ごしました。
いよいよ明日は退院前検査と抜針、明後日退院です。
快適な三井記念病院なので、退院するのが少し寂しいような、不思議な気持ちもありました。でも日常に戻らなくてはいけません。少しずつ、心の準備をしました。