冷泉小屋 男2人旅 2022.9.16-17
3歳1か月の息子を連れた男2人旅
目的地は、友人が自己資金やクラウドファンディングを通じて資金を調達し、長い休眠の時を経て再生された乗鞍の冷泉小屋
なかなかいくタイミングを掴めず、家族を連れていくにも遠いし、しばらくいけないかなと思っていたが、
最近、弟が亡くなるというつらい出来事があり、その時に、冷泉小屋のオーナー夫妻のみっきーが「リフレッシュしにおいでよ」と声かけてくれ、
タイミングと縁を感じ、行こう!と思い立った今回の旅。
一人でいったほうが確実に楽だったけれど、3歳の息子と時間を共にし、冷泉小屋で過ごすことでどう感じるのか。
いつまで記憶として覚えていてくれるかはわからないけれど、今日の日のことを覚えてくれていたらいいなという想いで、人生はじめての息子との2人旅をすることにした。
息子が産まれる前、男の子と分かった日から、いつか、男2人旅がしたいとおもっていた。
ちょうど、弟の葬儀で、父親が喪主の挨拶として、弟と夜中に魚を捕まえにいった話を泣きながらしていた。
父親と息子の時間。
そんな想いが重なりながらの旅の始まり。
車でのアクセスよりも、電車乗り継いだ方が息子との旅時間を楽しめると思い、電車を選択。新宿駅9時発の特急あずさ→ローカル線→バス2本を乗り継いで14時半に到着。
3つも乗り継ぐので、事前下調べから何度も時刻表とにらめっこして、乗車時間と乗り換え所要時間をみつつ、お昼ご飯、お昼寝、おやつ、Disney+の視聴タイミングを考える。ピタッとはまり、息子もぐずることなく、順調に到着して一安心。
当日のお客さんは、偶然にも自分たちのみ。貸切!
自由に見ていいよーとのことで、個室やドミトリーを行ったり来たり、冷泉で冷やされたジュースに浮かぶ金魚とあひるを取ってきたり、一番風呂に入ったり。息子は滞在中ずっと楽しんでいた。
とにかくお気に入りだったのが、小上がりスペース。
「ぼくのホテル」だと言って、滞在中ずーっとここにいた。笑
あの少し段を登る特別感はこども心をくすぐられる要素、満載なんだろう。
このスペースを思いついたの、流石としかいいようがない。
みっきーやスタッフのお姉さんやパパが入ろうとしても、「おかねがいります。じゅうまんえんです。」といってなかなかいれてくれない。
そんなやりとりを滞在中、何回しただろうか。ここでゆっくり読書でもできればと淡く期待したけれど、そんな隙は一切なかった。。
他のお客さんがいたら、使いづらかったかもしれないし、他のお客さんがそこに座っていたら「ぼくのホテル、、、」ときっと息子もいじけていたように思う。なにせ、独占欲がつよい。笑
(すでに旅から2週間たつが、「やまのホテルたのしかったねー、またとっきゅうあずさにのっていこうねー、レゴでやまのホテルつくったよ。」と小上がり空間をレゴで再現してくる。笑 )
星空も息子の中では記憶に残っているみたいで、都内に戻ってからも夜の星を探すようになった。「ほしがみっつしかないね。やまのホテルからはたくさんみえたよ。」とよくママに話しかけている。
息子の口から出てくるのは、
やまのホテルがとにかく楽しかったこと、みっきーと遊んだこと。最後にあひるをもらえたこと。
きっとこの景色も息子の記憶に残っていると思うけれど、一番は大人も3歳児も一緒に過ごした人や時間そのものなんだろうな。
息子はママに「やまのホテルは、とってもとおいんだよ。でんしゃとバスにたくさんのるの。」と嬉しそうに話していたが、冷泉小屋は「わざわざ行かないとたどり着けない」場所にあることが魅力に思う。
わざわざ行った先にある小屋自体も、景色も、人も、料理も。
そこにいくまでの時間とそこで過ごした時間がすべて特別な記憶になるんだと。
本当はみっきーとお酒を飲みながら夜遅くまで話をしたかったけれど、息子を寝かしつけ、そのまま一緒に寝落ち。(唯一の後悔)
翌日チェックアウト後は、松本まで戻り、美術館を観光し、帰宅の路へ。
パパにとっては、とても大切な時間だったよ。
この先、ずっと、この日のことを覚えていると思う。
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