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各社ロープロファイルCPUクーラーテスト

少し古い情報になりますが過去にTwitter上で公開した、ロープロファイル
タイプCPUクーラーの性能テストした内容をこちらでも公開します。

測定環境と使用機材

今回使用したのは以下の6種類でどれも全高54mm以下となっています。

・AMD Wraith Stealth cooler

・Noctua NH-L9a

・CoolerMaster G200P

・ThermalLight AXP-90 X47

・ID-Cooling IS-40X

・CRYORIG C7 RGB

測定環境はこのような形で各データを採取しています。

実験環境

・使用機器及び環境
CPU:AMD Ryzen 5 2400G
M/B:A300 STX (Deskmini A300)
RAM:Crucial 2666Mhz 8GBx1
SSD:Crucial P1 1TB NVMe

室温:25℃
CPUグリス:SMZ-03

・使用ソフト及び測定基準
CPU負荷にはCineBench R23 マルチ10分を利用
温度測定にはCoreTempを利用、パッケージ温度のMax値及びValue値を
記録、参考としてプラグインで各コアの推移をグラフ表示
ファン速度測定にはSpeedfanを利用し、最大値を記録

db測定

騒音計:サンワサプライ CHE-SD1

db測定はPC本体はケースから取り出した状態で測定
測定機器は対象より30cm離した地点より測定
測定値は各条件の最大値
CPUファン制御はUEFIよりスタンダート設定

各社クーラーテスト

AMD Wraith Stealth cooler

AMD Wraith Stealth cooler

全高:54mm(カバーを外した場合50mm)
受熱サイズ(WxD):40.0x40.0mm
ファンサイズ:92x92x25mm
ヒートパイプ:無し

温度(Idle/R23):Value.33℃ Max.36℃ / Value.78℃ Max.83℃
Fan回転(Idle/R23):1311rpm / 2601rpm
騒音(Idle/R23):35.4db / 40.6db

Noctua NH-L9a


Noctua NH-L9a

全高:37mm
受熱サイズ(WxD):40.0x40.7mm
ファンサイズ:92x92x14mm
ヒートパイプ:φ6mmx2本

温度(Idle/R23):Value.29℃ Max.29℃ / Value.66℃ Max.75℃
Fan回転(Idle/R23):1715rpm / 2458rpm
騒音(Idle/R23):37.3db / 44.3db

CoolerMaster G200P

CoolerMaster G200P

全高:39.4mm
受熱サイズ(WxD):34.6x35.2mm
ファンサイズ:92x92x15mm
ヒートパイプ:φ6mmx2本

温度(Idle/R23):Value.31℃ Max.39℃ / Value.76℃ Max.78℃
Fan回転(Idle/R23):1535rpm / 2478rpm
騒音(Idle/R23):38.8db / 46.5db

ThermalLight AXP-90 X47

ThermalLight AXP-90 X47

全高:47.2mm
受熱サイズ(WxD):37.6x60.0mm
ファンサイズ:92x92x15mm
ヒートパイプ:φ6mmx4本

温度(Idle/R23):Value.26℃ Max.35℃ / Value.69℃ Max.72℃
Fan回転(Idle/R23):2033rpm / 2611rpm
騒音(Idle/R23):38.4db / 44.1db

ID-Cooling IS-40X

ID-Cooling IS-40X

全高:45.0mm
受熱サイズ(WxD):40.0x37.0mm(ダイレクトタッチ)
ファンサイズ:92x92x15mm
ヒートパイプ:φ6mmx4本

温度(Idle/R23):Value.34℃ Max.34℃ / Value.76℃ Max.80℃
Fan回転(Idle/R23):1744rpm / 2789rpm
騒音(Idle/R23):39.1db / 50.1db

CRYORIG C7RGB

CRYORIG C7RGB

全高:47.0mm
受熱サイズ(WxD):38.2x38.1mm
ファンサイズ:92x92x15mm
ヒートパイプ:φ6mmx4本

温度(Idle/R23):Value.32℃ Max.33℃ / Value.81℃ Max.85℃
Fan回転(Idle/R23):2166rpm / 2636rpm
騒音(Idle/R23):43.1db / 49.5db

結果まとめ

アイドル時の温度

ベンチマーク時の温度

ファン回転速度

ファン回転時の騒音

データを採取してみて

今回のデータは2022年7月頃に採取したもので、現在(2023.4.16)の製品で
見るとやや古めのラインナップとなっています。

結果のみを言えば、古くからロープロファイルタイプの決定版と言われる
Noctua製 NH-L9aが冷却、静穏性共に優秀な数値を叩き出しましたが
Thermal Light製 AXP-90 X47も同等クラスの結果を出しており、ファン部分
に至っては回転数で勝りながら騒音値は同等と面白い結果も見えました。

今回データ採取をする中で唯一、CRYORIG製 C7RGBにいくつか気になる箇所があったので別項でまとめておきます。

CRYORIG C7RGBについて

ヒートスプレッダとの接触状況
C7 RGB 受熱部分の側面図

私の個体だけか不明ですが、C7 RGBモデルの受熱部分に明らかな製造不良
見られ、画像1枚目の通り厚くCPUグリスを盛った状態で接触面にブランクが発生しています。

向かって画像2枚目を見ると、クーラー側の受熱部分が片方に歪む形で水平が保てていないことが判明します。

実の所、今回のクーラーテストを行う前にCRYORIG製の同等品とThermal
Light製のAXPシリーズで前者は「冷えない」という評価が多いのに対して
後者は特にネガティブな意見が少ないのが気になっており、これが今回の
クーラーテストを行うきっかけにもなりました。


さて、最後になりますが本クーラーテストは2022.7月頃にSNS上で公開したものをnote用にアレンジを加えて公開してみました。

最近ではロープロクーラーも新しいものが出つつあり、今後それらを入手し
データを取る機会があれば改めて公開してみようかなと思います。

それでは( 'Θ')

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