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英会話と私【海外生活】日常に小さな変化を起こし続ける#06

アメリカで生活していると
Hi ! How are you today?
ここまでがワンフレーズ

買い物に出ても、人に会えばいつも
自分の調子を聞かれている感じがして
それだけでも、日々を
I'm good !って答える回数が多いから

ちょっとぐらい調子が悪くても
それは案外気のせいかも?なんて
思わせてしまう、発する言葉の力はすごいと思う

会計を済ませて、お店の人が
買ったものを袋に入れながら
このお花の形って不思議よね?!とか
このヨーグルトの味は美味しいの?とか

とにかく、接客はいつでも自由な感じがするし
本当に、私よく話しかけられる・・・

日本で買い物に行った時には
話しかけるタイミングは、なんとなく
お互いの暗黙の了解が存在していて

レジの販売員さんが、同じ調子で
質問してくるなんてことは、ないものね

そんな環境にいたものだから
日本に帰ってすぐに会った友人は
店員さんに、すごく話しかける私を横で見て

海外から帰ってきた人だよねーと
私の中のあっという間の1年
彼女の中での離れていた1年

その距離感をぐっと近づけて
嬉しそうに、私に話してくれた

環境に馴染むとは・・・
もう本人にも、無意識の領域に
身体の感覚に、染み込んでいるということなのか?

そんな私も、アメリカ駐在が決まってから
息子がすぐに入団を決めた
地元の野球のトラベルチームに馴染むまでは
日々が自分との葛藤の嵐だった

試合ともなると、週に4日
外国人が集まるママ達の雑談トークに
圧倒されてしまった過去の私

オンライン英会話で英語を学んできたとはいえ
アメリカに来た当初は、全然
そんなマシンガントークについていける
ヒアリング力もスピーキング力もなくて


ただただ、その様子を唖然と、見守るだけだった

大人なのに
意見も持てない人みたいな存在感に疎外感
居心地の悪さは、200パーセントだった気がする

そして、マシンガントークは
リアルトークには、当然収まりきれず
手元に届くショートメッセージ(テキスト)へと
場所を変えて続くのである

アメリカンジョークがわからない
学校の英語の時間にも聞かなかった
英会話のテキストにも載っていない
翻訳アプリもお手上げ状態なトーク

あの独特なライブ感ある
短縮メッセージの嵐のリズムに
今度は、翻弄されることに・・・

最初は、勝手が分からずに返信するから
私だけ文面が異常に長くなる

案外、その後の周りのママ達の返信が
あっさりと、返していたりして

なんだか
そんな会話の熱量の失敗?も沢山重ねながら
生きた教材で、学ばせてもらってるから
まあいいか
と発想を変えて、開き直り

でもね、そのなんだか分からない
なんだろうがとりあえず、その場の空気と一体化
馴染んでみようと決めると
人って変わリ始めるんですよね

度胸もつくし、なんなら
言葉で補えない部分や話し足りない思いは
顔の表情も豊かになって
別の形で伝わるようになるもので

会話の前後が、きちんと分からなくても
わかるようになってくるんです
不思議とこれが
そして、そんな自分のことも好きになる

話せない段階からでも臆せずにいる
自分の心持ちって、実は沢山あるんです

心を開いて、話を聞く気持ちになる
居心地悪い時間であっても
その場に身を置き続けてみる

遠征も終わる最終日には
手を挙げてママ達同士で
ハイタッチする姿の中にいた私


英会話も難あり、な私が出来たなら
きっと誰もが乗り越えられると感じる
この胸の辺りの、ムズムズっとした感覚を
乗り越えていく

私には何もない
と、もし思う瞬間があるならば
ここから、いくらでも作り出していけると思える

アメリカに住んでからは
必要なスキルの一つだなって
今は感じています


始めた頃は熱心に撮っていたビデオも
周りは誰一人そんな人はいなくて。
でもいいんです。撮りたければ撮る。
それがアメリカンスタイル。だと思う





















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