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【トルクメニスタン4】美しさと治安は日本以上。白い街・首都アシガバート

白くて巨大な建物たち

トルクメニスタンの首都アシガバート。英語表記はAshgabat。「アシュガバッ」と現地では発音する。

白くて巨大な建物が立ち並ぶ、比較的新しい街である。ソ連崩壊後の91年から、大統領の方針でこういう街にリメイクされた経緯がある。

見ての通りの白い街
2024/08

現地民はこの街を「大統領によるブランディング」と言っていた。いったい誰に対するブランディングなのか、というツッコミは置いておき、徹底的にこだわり作られた街であること、完璧な美を追求している街であることに疑いの余地は無い。

車も白ばかり

街のブランディングのために、首都アシガバートを通行できる車のカラーは「白・シルバー・ゴールド」に限定されている。

白い建物に白い車たち。奇妙な光景である
2024/08

少し前までは白のみOKだったのが、最近はシルバー・ゴールドも許可されたらしい。ただ現在9割以上は白である。

また汚れた車は通行できない。なので首都アシガバートに入る際は洗車が必要である。僕も首都に入る手前で洗車のため車を乗り換えることになった。

首都から出るとこのような砂漠なので車は絶対汚れる
2024/08

ゴミ1つ落ちていない

嘘みたいな話だが、首都アシガバートでゴミは1つも見かけなかった。日本の街は綺麗で掃除が行き届いていると言われるが、アシガバートはそんなレベルを超えている。

アシガバートに来たら「日本は綺麗です」なんて二度と言えなくなる
2024/08

徹底的な清掃活動に加え、そもそもゴミを捨てる人がいない(よく教育されている)のが要因だと思う。

ちなみにホームレスもいないし、野犬もカラスもいない。海外旅行の経験がある人にとっては、これだけでもこの街の異常性を感じるのではないだろうか。

あちこちで清掃が行われている
2024/08

屋外広告禁止

街の美観を保つためか、屋外広告は禁止されている。

屋外広告が無く、不気味にも感じられる
2024/08

これは広告ばかりの世界で生きている日本人(というか大半の人類)にとって違和感でしかないと思う。街なのに生気が無いような不気味さ、世界中でもここでしか体感できないのではないか。

唯一、街に点在するモニターでのみ広告が許可されている
2024/08

しかし慣れてくると、これはこれでいいものだなと感じる。広告が無いことで街はごちゃごちゃせず美しく、精神面でもストレスを感じにくいように思える。(ちなみにトルクメニスタンは資本主義である)

こんな美しい街で犯罪なんて起こるわけがない

街の美しさは、犯罪抑止にも繋がっていると推察する。実際現地にいると「こんな美しい街で悪いことは絶対できない」という気持ちにさせられる。

女性1人でヒッチハイクできるほど安全
2024/08

実際の犯罪発生率は分からないが、現地の方々に伺ってみると、やはり犯罪はほとんど発生しないそう。その証拠に夜に出歩いている子供や、1人でヒッチハイクする女性は全くめずらしくない。

治安の良さは日本以上

さらにこの首都アシガバートには、経済的にひどく困窮している人(ホームレス等)が存在しない。また警察もしっかり機能していて、先ほど述べたように女性1人でヒッチハイクできるほど安全で、日本以上に治安は良いのではと感じた。

トルクメニスタンという聞いたこともない国、しかも「中央アジアの北朝鮮」なんて揶揄されているがゆえに、先入観で治安が悪いと思ってしまうのは仕方ないと思うが、実際は日本以上の治安の良さであると確信せざるを得なかったのは、僕にとって大きな発見だった。

夜の街並みも大変美しいので別記事で紹介しようと思う
2024/08

そして冒頭に「大統領によるブランディング」でこの街はリメイクされたと書いた。少なくとも結果的にこの街づくりは、国民・住民のモラルや精神的豊かさを底上げするためのインナーブランディングになっているのだと僕は思った。

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