鍵山優真選手のこと

まえがき

noteにアカウントを登録したのは、単純に記事を読むことが目的だったけど、独り言のようにつらつらと自分の思ってることを書き留めていけることも出来るならと独り言として残すことにしました。


ごく普通のフィギュアスケートファンではあるけれど・・・

私はカルガリー五輪で観た伊藤みどりさんの演技に魅了されてから、フィギ
ュアスケートという競技に興味を持ち始めてシングルだけでなく、アイスダンスやペアの魅力にもハマってしまったものの、いわゆる「スケオタ」と言えるほどになったのは、やはりインターネットのおかげ。
今では多くの大会をネットの配信で観る事も出来るようになって、時間もお金も足りない自分のような身にとっては本当にありがたい限りである。

そんなこんなで今シーズンも配信やテレビを中心に国内外多くの大会を観てきたのだが、私の中では圧倒的に何かが足りないのだ。それは、

「鍵山優真のスケート」である。

もちろん、どの大会も楽しく観てるし、どの選手の演技も手に汗握りながら応援して感動して涙したり、基本的に私は「スケオタ」なのだ。
好きな選手やカップルもたくさんいる。
それでも心にぽっかり穴が空いたように感じるのは、鍵山優真というスケーターが私にとって本当に特別な存在だからなんだろう。
好きと特別は違うのだ。

私は彼がみせるベーシックな技術の美しさというものに魅了されていて、滑りを観ているだけでも何とも言えない心地良さと高揚感を得られるのだ。
それは心の栄養であり、活力でもある。(これが沼というものか・・・)

全日本選手権 2022

左足首の怪我のためジャパンオープンとグランプリシリーズを欠場した彼が全日本選手権には出場するとニュースで知って、居ても立っても居られずチケットを買い、ホテルの手配をして何年かぶりに「遠征」をした。
(そんな状況だったので余り良い席ではなかったが)
少しでも多く生で彼の滑りが観たくて、この目に焼き付けたくて公式練習も観に行ったり、自分でも驚くほどの熱量だったと思う。

結果は厳しいものになってしまったけど、私は全く悲観していない。
彼のインタビューをいくつか読んで、万全でない状態でも
全日本選手権という特別な舞台に立つことは、新しいスタートを切るためにも結果以上の大きな意味があったのだろうと納得している。

私は公式練習で時折みせてくれた、「深化」したと感じるスケーティングと同時に、まだ内に秘められたエネルギーが眠っているようにも感じたあの滑りが頭から離れないのだ。
もしかすると私が思っている以上に鍵山優真のスケーティングには大きな可能性があるのではないか、それにローリー・ニコルやシェイリーン・ボーンは当然気付いていてそれを引き出そうとしているように感じている。
SPのBeliever、FPのRain, in your black eyes は全く違うスタイルだけど完成したらとてつもないものを魅せてくれるのではないか、そんな期待すら抱かせるどちらも挑戦的で意欲的なプログラムだと思っている。

そう思ったら、今から来シーズンが楽しみで仕方がない。
五輪の演技を振り返りながらベソべソ泣いている場合ではないのだ。
鍵山優真ならきっと2人の天才振付師が求める完成形を魅せてくれるはずだから。
私はそれを目の前で観るために、自分のやるべきことを頑張るのみだ。

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