J3第3節 盛岡vs大阪
こんにちは、今回はグルージャ盛岡とFC大阪の試合を振り返ります。
ではまずは両チームのフォーメーションです。(グルージャの方は攻撃時、大阪は守備時になります)
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グルージャは桐に変えてチャンヒョンスが先発で、あとは前節と同じ先発メンバーになります。
グルージャの攻撃
試合の序盤は前線に長いボールを多く使ったりしていたグルージャですが、落ち着いてくると後ろからボールを繋いで攻撃を組み立てます。
ビルドアップの形はこのようにCBが広がってGKと3人、必要であれば松原やIHが降りてきます。
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前節では琉球の素早く圧縮されたプレスに苦しんだグルージャですが、それに比べて大阪のプレスはあまり連動していなく、グルージャとしてはスペースも時間もありボールを前進できていました。チームとしてやりたい形が出たのは前半34分のシーン。CBとGK、そしてアンカーの松原とIHが降りたりして大阪のプレスを外します。そしてそこから左サイドへボールを運びます。そしてこの試合では左サイドは下の図のような形をとります。
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SBの新保が外、チャンヒョンスが大阪のブロックの間にポジションを取ります。そしてこの場面では
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松原がチャンヒョンスにパスを通してそこから新保へと繋いでクロス。他の場面では新保にパスを出したヒョンスが相手CBとSBの間を抜けていってそこにパスを出す事もあったので、この配置から大阪の4ー4のブロックを崩そうとしていました。
そしてクロスの狙いはドウグラスが相手CBを引っ張った裏を狙います。
ここでは宮市が、そして後半には同じように新保のクロスからドウグラスと宮市の間に入った和田がヘディングで決定機、先制の場面では宮市がヒョンスを狙ったクロスから最終的にはヒョンスが大外の宮市へクロスを出してゴールを奪っています。
ウイングの選手がこのポジションに入るのは開幕から2戦ではあまり見られなかったと思うので、大阪相手に用意したものかそれともブロックを作られた際にはこうするという形が元々あったかは分かりませんが、ビルドアップからクロスの狙いまでシンプルではありますが、しっかりとチームとして共有されていてスムーズな攻撃ができていたと思います。
デョフェンスラインの高さについて
この試合個人的に一番目を引いたのはグルージャのディフェンス陣です。特にCBの2人とGKなのですが、前半試合が落ち着いてから終盤までグルージャのディフェンスラインは高い位置を保とうとします。
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押し込まれた前節の反省もあるのかもしれませんし、前から奪いたかった意図もあるかと思います。裏に抜けられて危ないシーンもありましたが、GKの丹野選手がこのスペースを見る意識とCBのカバーで大阪の攻撃を防ぎきっています。
大阪の攻撃陣はスピードやドリブル勝負ができそうな選手が揃っていた様に見えたので、引いて構えるのではなく高い位置を取ることを選択した意図を松原監督に聞いてみたいところです。
またややオープンになった終盤でも後ろから繋ぐ意識は持ったままで、2点目は和田選手が運んでクリティアーノへ、そして3点目は外で待っていた桐選手が右からカットイン(2回目)で、大阪が前掛かりになったところを仕留めて、監督の采配に選手がきっちり応えてくれました。
リアルタイムで試合を見たときは結構ギリギリの試合だったように感じましたが、見直してみると3-0という結果が妥当に思える内容でした。
もちろんピンチもありましが、試合でやろうとしている事ができていて、それだけでなくチームとして掲げている繋ぐ・攻撃的・アグレッシブなサッカーが全体に上手く浸透していっているように思える試合に感じました。
次は中山監督の沼津との対戦になります。沼津がどんなサッカーをしてるか見てないのですが、また楽しみにしたいと思います。
では今回はこの辺で、読んで頂き有難うございました。