アイドルの話をしよう④
2000年代に突入
ダラダラと書いてきて第4弾です。前回、1990年代の最後に「モー娘。」が"アイドル冬の時代"を終わらせたとこまで書きました。その後、『ASAYAN』(テレ東)も見てましたし、モー娘。の活動も存じ上げているのですが、それらの曲をずっと聴いていたかというとそんなことはないわけで。
じゃあ、いったい何を聴いていたのかってことになると、やはりちょっと思い出せない(汗)。たぶんこの時期、外ではMDプレーヤーで音楽を聴いていたと思うんですが、その後MDが廃れてしまったこともあって、当時聴いていたMDがきれいさっぱり手元にないんですよね。振り返るための材料がないというわけでして、特に2000年代前半がうろ覚えなんですが……。
そういや、2000年代初頭にavexが力を入れてたこともあって、トランスブームみたいなのがありましてね。1990年代にはツアーにも行ってた「globe」も次第に曲がトランス寄りになっていって、逆に足が遠のいてしまいます。ところが、小室哲哉が参加してたテクノトランスユニット「GABALL」ってのがありまして、そのアルバム『REPRESENT01』(2001年リリース)だけはむちゃくちゃ聴いてましたねー。
一方で1990年代には聴かなかった「the brilliant green」が気に入って、『TERRA2001』(1999年リリース)、『Los Angels』(2001年リリース)、『THE WINTER ALBUM』(2002年リリース)はよく聴いてたような。
音楽の鑑賞環境が一変するのは、たぶん2006年あたりにiPod nanoを手に入れてからですね。iPodのクリックホイールの操作感も楽しかったし、PCで音源を管理するというのは画期的でしたなー。このとき、iTunesで出会ったのは「CAPSULE」でした。アルバム『FRUITS CLiPPER』(2006年リリース)と『Sugarless GiRL』(2007年リリース)は日々、延々と聴いてた想い出があります。
まあ、結局のところ、主に聴いてたのはアイドルではなかったわけですね(^_^;)
2000年代前半のアイドルと言えば……
『恋愛レボリューション21』(2000年12月リリース)である種の到達点に達してしまったモー娘。ですが、この後、リーダーの中澤裕子が卒業してしまい、私の中ではひとつの区切りとなります。その後の派生ユニットやソロ企画、新たなグループも含めた「ハロプロ」の動向にはちょっとついていけなくなりました。
ただ、2000年代前半にはハロプロから松浦亜弥(あやや)という逸材が生まれたことは避けて通れません。でも、すみません。当時はちゃんと聴いてなかったですけどね(汗)。シンプルにあややの魅力が発揮されてる3rdシングル『LOVE涙色』(2001年9月リリース)を貼っときましょう。
あややはMVがどれも秀逸ですわねー。どう自分を見せるかってのが分かっててホントに天才でした。もちろん、普通にいい声もお持ちでした。この曲の最後の♬メールは返さなーい♪は最高ですなー。
ソロで活動するアイドルが全く日の目を見なかった時代に、単体でモー娘。に匹敵する活躍を見せた功績は多大なるものがあります。世には"あやや最強説"ってのも存在するようですが、それは決して過大評価ではないと認めざるを得ませんね。1980年代から続くソロアイドルの一種の到達点と言っても良いかもしれません。
2000年代後半のアイドルには……
ハロプロの流れとしては、2000年代前半の「モー娘。」と「あやや」から、2000年代後半に「Berryz工房」と「℃-ute」につながっていくってのが一般的な認知ですかね?まあ、これまた例によって全然聴いてないんですけども……。
ところが、ここで!実はハロプロで唯一、むちゃくちゃ聴くことになるグループがあるんですよ。Buono! です。いわゆる派生ユニットのひとつですが、アニメのタイアップで作ったグループなのにロック色強めなのが刺さったんですよねー。と言いつつリアルタイムで追いかけてたわけじゃないんですけど(汗)。お気に入りのひとつは5thシングルのこの曲。『ロッタラ ロッタラ』(2008年11月リリース)。
MVでは衣装も振りもバリバリのアイドルですけど、間奏やアウトロのロック感と絶妙にマッチングしてて、さらにかわいくないですか?
嗣永桃子、夏焼雅、鈴木愛理の3人ですが、この組み合わせにした当時のアップフロントの偉い人に拍手を送りたいですな。ハロプロをずっと追っている方たちからすると、各グループのエース級を持ってくるのは個性強すぎだろ!と思われるのは承知してますが。まあ、ハロプロにそんなに興味がなかった当方としてみると、最強の組み合わせでありがたいことこの上ない。
彼女らの活動はたまに途切れつつ、2010年代も続いていきますが、そちらはまた次回に取っておきましょう。
一方、2000年代前半のハロプロ全盛の流れの裏では、密かに地方アイドルの萌芽が始まっていました。「Negicco」なんかが現在も活躍中ですね。中でも広島で産声をあげた Perfume が数年後に大ブレイクします。AC公共広告機構のCMで『ポリリズム』(2007年リリース)を聴いたときの驚き!もう今さらですが貼りますよ。何回でも聴きましょう(笑)。
当時、CAPSULEを聴いてたにも関わらず、中田ヤスタカがアイドルのプロデュースしてるなんて全く知りませんで……(^_^;) フルで聴いたとき、1:35あたりからのポリリズムとポリループ(このときはそんな用語も知りませんでしたけど)で「ひょえー!????」ってなった覚えがあります。だってアイドルの曲でタイトルからして変拍子(正確には複合拍子)ですよ?これはたまらんですよ。皆さん変拍子好きですよね?私は大好きです(笑)。
アルバム『Perfume ~Complete Best~』、『GAME』、『⊿』は、CAPSULEと地続きのような感じで聴いていましたね。例えば、『エレクトロ・ワールド』のギターサウンドのアレンジは『FRUITS CLiPPER』を想起するし、『チョコレイト・ディスコ』はBメロがちょっと『Sugarless GiRL』のフレーズを想起させますね。
『⊿』からは『NIGHT FRIGHT』を。この曲は、恋心を飛行機のフライトに例えてる歌詞が秀逸。天才か、中田ヤスタカ。
あと、このCAさんをイメージした振付もかわいいですよねー。振付のMIKIKOさん、今や知らない人はいませんわな。彼女の振付が後のアイドルシーンに与えた影響は絶大だった、というのは間違いないことでしょう。
さてと……あれ?誰か忘れてないか?2000年代後半と言えばね、あのグループですよね、分かってますよ。しかしながら、すみません。「AKB48」(2005年12月結成)は全くもって未履修なんですよ。アイドル史的には、TPDの流れをくむ劇場公演をメインとしたスタイルで地道にファンを増やしていったという点と、CDに特典券を付けるというサービスによって結果的にCDセールスを柱にしていたオリコンランキングを無効化してしまったという点で、後世まで語られることになろうかと思います。
とはいえ、2010年頃から始まったといわれる"アイドル戦国時代"の台風の目ともいえるグループですから無視するのは難しいですね。ちゃんと履修したら、そのときに取り上げたいと思います。
思い出せないことが多かったですけど、個人的には、2000年代前半に聴いていた邦ロックの線がロック系アイドルBuono! へ、トランステクノの線がテクノポップ路線のPerfumeにつながった!という感じの2000年代だったようです。うーん、こういうのを書いてないと気がつかないもんだな。自分しか得してない文章で毎度すみません。ここまで読んでいただきありがとうございました!次回からは2010年代のお話。長くなりそうな予感……(^_^;) ではでは!
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