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【Raspberry Pi Advent Calendar 2021】Orange Piの話をしよう

これは Raspberry Pi Advent Calendar 2021 24日目の記事です。
22日目の冒頭に触れたOrange Piの紹介をします。

Orange Piとは?

ラズパイの中華パチモンを意識したシングルボードコンピュータです。中国のShenzhen Xunlong Software CO.,Limitedが製造販売しています。基本的には青い基板で、中国Allwinner(最近はRockchipも)のARMプロセッサを搭載しています。安物タブレットでお馴染みのプロセッサですね。明らかにラズパイに似せたモデルからオリジナリティ溢れるモデルまで様々な機種があり、用途に応じてラズパイと使い分けることで、より良いシングルボードコンピュータ・ライフを送ることができます。(ほんまか?)

メリット

・安い。ラズパイは昨今の半導体不足の影響によりとんでもない価格で取引されている。Orange Piも数年前よりは値上がりしたが、それでも多くのモデルが3000円程度で購入可能。
・Linux PCとしての用途ならラズパイと同じように使用可能。
・使えるかはさておき、2G携帯電話モジュール内蔵、有線LAN2ポート搭載など変なモデルがラインナップされており面白い。

デメリット

・後述の通り、Aliexpressでしか買えない。
・ネット上の文献が少ない。

購入方法

Aliexpress上の公式ページから購入します。主要な販路はここだけです。Aliと言えば送料無料のイメージが強いですが、Orange Piの公式ストアでは400~700円程度取られます。発送後は追跡可能で、およそ2週間で日本に到着します。

OS

こちらのページからUbuntu、Debian、OpenWRT、Androidの公式イメージをダウンロードできますが、更新頻度が低いため、シングルボードコンピュータ向けDebianのArmbianがおススメ。Armbianに関する文献はググれば割と出ます。(当然ラズパイより少ないですが)

ラインナップ

ここでは解説しきれないため、一部のモデルを抜粋して紹介します。
※画像は全て販売ページから引用

Orange Pi PC 2

64ビットのAllwinner H5 クアッドコアプロセッサと1GBのメモリを備えたフラッグシップモデル。CPU動作速度は非公開ですが、こちらのフォーラムによるとArmbian環境で最大1.3GHz出るらしいです。入出力端子はRaspberry Pi Model Bに準じていますが、電源は丸型のDCプラグで、赤外線レシーバとマイクを内蔵。ここのページによるとPSPのACアダプタを転用できるようです(要検証)。設計者の気でも狂ったのか、CPUとRAMが斜めに実装されているのが特徴です。価格は約3400円。

Orange Pi Plus

8GB eMMCフラッシュメモリを内蔵したOrange Pi PCの拡張版です。初代モデルをベースとしているため、1.6GHz駆動の32ビットクアッドコアプロセッサ+512MB RAMと先述のPC 2より低スペックです。WiFiアンテナが追加されていますが、技術適合証明を取得していないため使わないのが無難でしょう。価格は約4200円。

Orange Pi 3

1.8GHz クアッドコアの64ビットプロセッサと2GB RAM、4つのUSB3.0ポートを備えた高級モデルです。7800円もします。高い!!

Orange Pi Zero LTS

1.2GHzクアッドコアのAllwinner H3プロセッサと512MB RAMを搭載したモデル。昨年までは256MBモデルも出ていましたが、廃盤になったようです。Raspberry Pi Zeroを意識したモデルですが、映像出力をカットした代わりに有線LANポートを搭載しており、サーバ用途にはこちらが向いています。DCプラグが必要なPCシリーズと異なりMicroUSB電源ですので、そこら辺に転がっているケーブルをそのまま転用できます。約2500円。

ちなみに、筆者宅のウェブサーバ(Shiori Server)は256MB RAMのOrange Pi Zero LTSです。

64ビットプロセッサのAllwinner H616と1GB RAM、HDMI出力を搭載した後継機のOrange Pi Zero 2も発売中。昨年末に出た比較的新しいモデルで、電源入力がUSB Type-Cになっています。こちらは約2900円。

そう言えば、最近の100均はType-CとLightningばかりで、MicroUSBのケーブルが2~3種類しか売られていません。そのうち入手困難になるのでは?

こちらはUSB1ポートに対し有線LAN2ポートという歪な構成のOrange Pi R1 Plus LTS。冷却ファン用の5V端子も付いているので、Orange Pi Zeroよりサーバ用途向き?

Orange Pi i96

1.0GHzの32ビットARM Cortex-A5プロセッサと256MBのRAMを搭載した最安モデル。SoCには512MBのNANDフラッシュメモリが内蔵されています。有線LANポートすら無く、基板に実装されているのはOS用のMicroSDカードスロットと電源用のMicroUSBポート、それにUSBポート・WiFi・Bluetooth・カメラコネクタ・GPIOのみ。これもうわかんねぇな

構成から察するに電子工作やIoT向けのモデルですので、Linuxマシンとしての使用にはおススメできません。価格は約1200円、ビックリプライス!

Orange Pi 2G-IOT

Orange Pi i96に古の2G携帯電話モジュールを内蔵したモデル。当然日本では使えません。たまにこういう変な機種が出ます。価格はi96から少し上がって約1400円。

Orange Pi i96と違いLCDコネクタが付いており、4インチタッチ液晶を組み合わせたエセスマホセットも出ています。Android 4.4が動くらしいです。

まとめ

あれ?ラズパイ要素が入ってないやん!どうしてくれんのこれ



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