【週末旅】1泊3日の上海渡航①前半はトラブルメイン
たまに、Skyascannerという航空券を検索できるサイトで目的地を指定せずに航空券を検索する。これを私は「Skyscannerサーフィン」と呼んでいる。造語である。
指定した日程で行ける渡航先を調べられたり、航空券の価格相場がわかるのが楽しくて、たまに遊んでいる。
先日、Skyscannerサーフィンをしていたら、以下の条件の航空券を見つけた。
という自分ニーズが最強の航空券を見つけてしまい、少し考えた後に航空券を予約した。行先は上海である。今回は弾丸週末上海旅について、タイムスケジュールや思ったことを書く。
少し長くなるので、時系列に沿って、記事を前半と後半の2記事に分ける。前半はトラブルメイン、後半は遊びメインになるはずである。トラブルメインとはいえ、一切ネガティブな気持ちにはなっていない。
前半は一人旅、後半は2‐3人旅
航空券を予約してテンションが上がった私は、Twitterで「最強の航空券を見つけたぜ」とつぶやいた。つぶやきを見た友人が「私も行くわ」「なんなら1週間前から前乗りするわ」と言い出した。そんな流れで今回は途中から友人と合流することとなった。
中国渡航はいろいろと事前準備が必要
自分は初めて中国に行くので、まずは入国情報やインターネット環境などについて調べた。
2024年3月現在では、中国入国のためにビザを取得しておく必要がある。また、インターネット利用に規制があるので、Google, LINE, Instagramなどは全て使えない。そのため事前にVPNを設定したり、Simを準備したりする必要がある。
また、日本よりもテクノロジーが発達している中国では、QR決済が主流なので、決済アプリも整備しておく必要がある。
しくみが整っている国は便利だが、一方でそのしくみから足を踏みはずすと、とんでもない不都合が起こる。そうならないよう入念に準備をしておくのがよい。
ここでは渡航に必要な準備については詳しく書かない。
Fri.06:30PM|退勤する
金曜の6:30pmに会社を出て成田空港へ向かう。
今回の旅の決め手は、出国の時間帯が一番大きい。これまで見ていた多くの航空券は、金曜の昼過ぎあるいは7:00pmごろの出国が多かった。その時間帯で旅行をするには仕事を休む必要がある。
しかし今回の航空券は10:30pm発だったので、1日勤務をしても飛行機に乗れる。
できるだけ乗換の少ない行き方を選び、空港へと向かう。都内から成田空港までは2時間見ておけば余裕で到着できる。
Fri.08:30PM|搭乗手続き@成田第3ターミナル
第3ターミナルに到着後、早々にチェックインを済ませる。
お腹が空いている人には、荷物検査前のフードコートやコンビニで食べ物や飲み物を調達することを推奨したい。
第3ターミナルの搭乗ゲートには売店やカフェがほぼなく、夜は早めに閉店するためである。お腹がすくと判断能力が鈍るし、テンションが下がるので、旅行と空腹の相性は良くないと思っている。
ちなみに今回、自分は食料調達に失敗し、空腹のまま出国している。ぼーっとしないよう、持っていた「コロロ」というグミを食べて血糖値だけは上げておいた。
Fri.10:30PM|日本出国
金曜夜に日本を出国し、上海へと飛び立つ。上海までの所要時間は3時間ほどだが、夜なので遠慮せずに寝ておく。
Sat.00:30AM|上海浦東国際空港に到着
遅延もなく、現地時間の土曜日に上海に到着した。上海の空港はやけに大きく、移動や入国手続きなどがすべて完了したときには1時半をまわっていた。
そして、ここでいろいろな面倒が発生する。
1.Simが使えない
今回の旅行では、日本でesimの購入手続きを済ませてから渡航した。esimの契約には、オンライン上で本人確認手続きが必要だが、上手く承認されず、中国で使えない状態になっていた。何度かsim会社に催促をしたり、他の手段を調べたりもしたが、結局浦東空港で中国聯通の物理Simを購入した。
1日の滞在にもかかわらず、高スペックなSimを買ったので、スタッフのお姉さんに「もったいない。。」と言われた。自分でももったいないと思ったので、WiFiが使える場所でも5Gを使って通信していた。日本で使っているスマホよりも速かった。
ちなみに物理Simはとてもスムーズに購入できたし、ギガ数が多く、中国の電話番号もつくので、困ったら空港で手続きしてもいいかもしれない。値段は高いが、中国の電話番号を取得できるSimが少ないし、日本で買ってもなんだかんだ高くつくので、次回もここで買ってもいいかもしれないと思っている。
2.Alipayで紐づけるクレジットカードが使えない
中国での決済は、AlipayやWechat Payなどの決済アプリが用いられている。あらゆるモノやサービスの決済や、公共交通機関の利用はすべてQRコードで済ませられる。2023年の7月頃から、海外クレジットカードも紐づけられるようになったので、渡航者にとっては朗報である。
しかし、メインで紐づけようと思っていたMasterCardのクレジットカードが登録できない。サブで持ってきていたJCBカードは、登録自体はできたものの、いざ決済すると「このカードは利用できません」という旨のエラーメッセージが表示される。厄介なのは決済シチュエーションにならないと、カードの利用可否がわからないことである。自分はこの後ホテルに向かうために乗ったタクシーで決済ができず、カードが利用不可であることに気づいた。
Sat.02:30AM|空港からホテルに向かう
Alipayが上手く使えないかもしれない不安を抱えたまま、空港近く(とはいっても10kmほど離れている)で予約したホテルに向かう。空港のタクシー乗り場に向かうと、スムーズに乗せてもらえる。
目的地に到着したが、ここでも問題が発生する。
到着したホテルと予約していたホテルが違っており、ホテルの人に予約もせずに乗り込んできたちょいヤバ観光客と間違われる。自分は中国語が話せないので翻訳アプリをフル活用していたが、それでもうまく意思が疎通できず困った。そこに先ほどの運転手が「決済ができていないよ」とやってくる。しかし私もAlipayは機能しておらず、その場では決済ができない。
ホテルの従業員,運転手,私の3人が片手に翻訳アプリをかかえてカオスなやり取りがおこなわれる。
とりあえず予約した正しいホテルに運転手と向かう
そのホテルで現金を両替し、運転手に支払いをする
という2点で合意が取れて、タクシーの運転手と寒い夜の街を歩く。先ほどのホテルの人には近い場所にあると言われたが、普通に迷い、運転手と30分ほど暗すぎる夜道を歩くことになった。
何とかホテルに着き、両替にも成功し、決済を終えてチェックインをする。運転手も不運である。
本来ならば3時ごろには就寝できると踏んでいたが、結局寝られたのは5時ごろ。Alipay問題は解決していないが、まともな判断能力が残されていないので寝ることにした。
Sat.08:30AM|なんとしてでもAlipayを使えるようにしたい
本当は早起きして朝だけ開いている屋台で朝ご飯を食べに行きたかったが、それどころではなかったため断念。
起床後すぐに日本のカード会社に問い合わせメールを送信、中国のAlipayカスタマーセンターに電話し、自分のアカウントの状態を調べてもらった。Alipay側では、クレジットカードが怪しいと認識されているとのことだったので、凍結を解除してもらうようにした。解除まではそこそこ時間がかかりそうとのことで、後ほど合流する友人に一時的にカードを借りた。なんとか命がつながったので大変感謝をしている。
Sat.10:30AM|上海科学技術館が閉館していた
普段から旅行プランはあまり立てないが、今回は「上海科学技術館に行ってみたい」という気持ちがあったため行ってみた。
しかし、建物の前まで行ってから、上海科学技術館はリニューアルのために1年前に一時閉館していることを知った。完全なるリサーチ不足である。
日本では「上海科学技術館」の名称で知られているが、中国語名称は「上海科技館」である。検索ワードに打ち込む言葉が少し違うだけで検索結果が異なるのは、旅行中によく体感することである。現地の情報を現地の言葉で調べられることが、旅行に行く価値だと考えている。
負け惜しみではあるが、入口のでかい球体を見られたのはよかった。ここはあらゆる科学技術について大規模に展示しているようなので、ぜひリベンジしたい。
私は以下のブログ記事を読んで科技館に魅力を感じたので紹介しておく。
公式ホームページはこちら。
Sat.12:00PM|南京歩行路を歩く
気を取り直して再度地下鉄に乗り、有名な観光地である「南京歩行路」へ向かう。名前の通り歩行者天国のようになっていて、道の両側には多くの店が立ち並んでいる。この時点で24時間ほぼなにも食べていなかったので、軽く腹ごしらえができるローカル飯を探した。
街中でよく見かけるが実体の分からない「青团」に目が止まったので、食べることにした。
通常の青团は「日本のよもぎ餅のようなもの」として紹介されており、中には餡が入っているらしい。私はこのときしょっぱいものが食べたかったので、しょっぱそうなものを選んで購入した。
まとめ
今回は週末上海旅の前半(入国12時間)について書いた。
前半はトラブルが多く、対応に追われていたが、「滞在が1日しかないのに!」などとせかせかしなかったのはよかった点である。せかせかすると更なるトラブルが起こりやすくなるので、落ち着いてひとつずつ対応するのがよい。
ちなみに、目的地の営業可否は調べればわかるし、あらかじめカード会社に連絡をしておけばクレジットカードも使えるはずなので、今後は同じ過ちを繰り返すことはなさそうである。またひとつ強くなってしまった。
次回は、友人と合流してからの出来事を書く。後半12時間は、とても満足度が高かったので書くのが楽しみである。