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腹の底からこれだ!と思うビジョンに出会うまで
つい先日、わたしにとって大きな未完了を完了させた。
「腹の底からこれだ!と思うビジョンに出会う。そして、プロコース中に同期のみんなの前で発表すること。」
slackに書くことも、クラスセッションのあとに時間をもらうことも、いろんな方法が考えられるなかで、敢えてみんなが集まるリアルの場で発表すること。それはわたしのビジョンそのものを体現することだった。
だからその選択をとった。
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未完了について扱うコース中、「THE COACHの人とお酒を飲む」という同期の未完了を聞いて、プロコースメンバーみんなで集まってオフ会をしよう!ということになっていた。そんな熱い会にのっかって、こっそり幹事にビジョンを宣言したいから、会のなかで少し時間を設けてもらえないか?と打診した。全力で賛同してくれたし、バックアップ体制がすばらしくてすごく心強かった。口に出すだけで、ほんとうにするするとものごとが運ばれる。
言って引き返せないついでに、せっかくならその瞬間を写真におさめてほしい、そう思った。すぐに思い当たる人がいた。絶対おねがいしたいし、そうしないと後悔すると思った。わたしが体現したいビジョンは、感じたままに動くこと。いまやらんでどうすんねん。そんな気持ちだった。
当日のその瞬間はあっという間だったし、話そうと思った内容は緊張して言えたかどうかはあやふやで。
でもとにかくやり切った。あたたかい場だった。
清々しい気持ちでいっぱいだった。
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みんなが感じてくれたものを改めて受け取ったあと、いまの気持ちをとどめておこうとわたしも思うままにペンを走らせた。
リアルの場で宣言すること、
自分で選択してお願いして実現できたこと、
ちょっと誇りに思えた。
みんなが受け止めてくれて、
こうやって私は少しずつ私になっていく。
自己満かもしれないけれど、腹落ちするビジョンが生まれるまでの旅路をここに綴っておこうと思う。コーチングを学んできた2022年の集大成のような、とてもインパクトのあるプロセスだったので、忘れないようにしておきたい。
これから綴ることは、わたしならではのプロセスであり、ビジョンのカタチに正解なんてない。そんな前提のもと、いまいちしっくりくるビジョンを見つけられない人やそろそろアップデートしたいなと思っている人に特に読んでほしいなと思う。
そもそもビジョンって?
ビジョンとは、「自分の人生を歩んでいく上で、大切にしたい想いや指針」のこと。(THE COACH Academyより)ビジョンがあれば、生きる意味や、あらゆる選択に不必要に迷わなくなる。自信をもって意思決定ができる。
わたしにとっても、ビジョンは指針ではあるものの、特に心とからだ、感情の一致を感じられるものであってほしいと強く思っていた。そして、それ自体からパワーをうけとったり、困ったときはお守りとして心の支えであってほしい。そんな願いももっていた。
ビジョン誕生まで
▶2022/2 誰かが求める姿を描くわたし
ビジョンなるものに触れたのは今年の2月。THE COACH Academyのあるコースでビジョン構文をつくるワークがあった。
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▼ビジョン-ver.0.1
” わたしはみんなが心穏やかに集う喫茶店です。”
(的な感じのやつ。もはや覚えてすらない。)
▼ビジョンのカケラ(キーワード)
居心地・穏やか・落ち着き・あたたかい・空間・癒し・喫茶店・くつろぎ・安らぎ
授業でビジョンについて深めたあと、宿題だからとにかくカタチにせねばというタスク感覚でやっつけてしまった感じを覚えてる。悪くないけど、当時からしっくり度は10%。全然煮詰まってないし、表層的だな。
今思えば、これはわたし自身が体現したいものというよりは、普段そう見られていること、誰かから求められている場や醸し出す雰囲気をそのまま言葉にしていたにすぎないなと思う。
▶2022/6 あいまいな現在地
人生の目的や大切にしたい価値観を言語化できている人はかっこいいし憧れのような存在だった。ビジョンを言葉にして大切に握っていたい、それなのに全くもって湧いてこない。もはやわたしにビジョンはなくてもいいのでは?と半ば諦め状態。そもそも自分がいまどんな状態で、どこに立っているのかすら認識できていなかったんだと思う。現在地がはっきりしていないまま無理やりゴール設定をしても、きっとゆるゆるでなんのハリもない旅路になるだろうなと思った。
▼ビジョン-ver.??
ビジョンをつくることを手放す。
▶2022/9 内なる願いが騒ぎ出す
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▼ビジョン-ver.0.5
” 「青」の衝動が全身を駆け巡る そして、わたしは躍動する ”
▼ビジョンのカケラ(キーワード)
冷静と情熱のあいだ、躍動、熱量、しなやか、体温、反応、衝動
「青」:清涼感、潔さ、鼓動、脈打つ、波動、漲る(みなぎる)、迸る(ほとばしる)、駆け出す、駆け抜ける、走り出す、解放、はじまり
突如イメージが湧きに湧いて思考が溢れて止まらなくなった。
“冷静と情熱。両方をあらわす色が「青」
青い炎は赤い炎よりも温度が高いということを踏まえ、その秘めた熱量の高さを表す。冷静と情熱のそのあいだで起きている現象を敏感に繊細に感じとりたいという願いを込めて。からだが反応した衝動を青のインクで例え、それが全身を染めていくようなイメージ。外からの刺激をからだの中に波及させてエネルギーに変換する。そしてその変容の事実を無視せず行動をおこしていきたい。”
なにもないところから急にしっくり度80%というハイスコアをたたき出してきた。ここにたどり着いたのには理由がある。
音楽だ。
A_o - BLUE SOULS
カフェで作業をしていたとき、休憩がてらYoutubeを漁っていたらふと出会った曲。
リズム、歌詞、映像、曲調すべてがドンズバで何度も何度も聴いた。
とにかくからだが高揚した。心が揺れた。指の先まで浸透して満たされる感覚があった。
“目に映るもの、全身で感じたものをぜんぶからだの中に取り込んで、なにが起こるかわからないけど、思うままに衝動のままに動いてみる。駆け出してしまったらきっともう取り戻せないけど、それでもいい。それがいい。”
これはわたしがこの曲や歌詞を通して後付けした勝手な解釈だけれども、喫茶店のイメージとはうってかわって、「わたしがどうしたいか」の視点でビジョンが語られたがった。
▶2022/10 ビジョンが飛躍する
あと1歩だった。ちょっと惜しい感じがした。
だからマイコーチにこれを題材にセッションをお願いした。
ひとりじゃたどり着けない境地だったと思う。
・じわっと染み渡る<もっとスピード感がほしい
・自分をもっと主語にしたい
・微細な変化や感覚に正直でありたい
・作品として誰かに共感される言葉におさめようとしてる感じがしていやだ
・内側にあるものは全部外の世界に出しておきたい
・手触りとか温度とかそいういうのを感じたい
・・・
書ききれないほど、山ほど気づきがあった。
セッションの終盤に受け取った、コーチからの提案。
「マホさんにとって言葉とかイメージとか、それも大事なんだけど 体感覚で思い出したいんじゃない?」「 ビジョンも言葉をアップデートするのもいいけど、からだで、五感で呼び覚ませるきっかけがあるといいんじゃないかな」
・・・そ、そのとおりすぎる。。
イメージに近いビジュアルをネットで拾って言葉をのせる。なんだか平面的で心が躍らなかった理由のひとつ。わたしが求めていたのは「手触り」。立体感あるものとして、実在するものとして大切にもっておきたいんだ。
「じゃあ最後に、改めてビジョンを教えて?」
それに対するわたしのアンサーは自分でも驚くほど、生々しい言葉だった。
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▼ビジョン-ver.0.8
” わたしは飛び散る血液です。”
これだけだと意味もわからない。でも、なんだかここにたどり着けた自分が誇らしかったし、一皮も二皮もむけた気がする。
▶2022/11 わたしが心から体現したいもの
![](https://assets.st-note.com/img/1669736509266-BnPNYf9Uj0.jpg?width=1200)
ってことでArtbar Tokyoを秒で予約した。目的は、みずから「飛び散る」を体現すること。表現すること。ちなみにアートとは無縁でドがつくほどの素人。でも、めちゃくちゃ楽しかった。真っ白なキャンバスにどんどん色が重なっていく。新鮮な体験だった。
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ベースの青は心揺さぶられる体験や外からの刺激がからだ全体に浸透していく様を。白のインクはスピードと勢いでその瞬発力を。
お気に入りポイントは、最後に「これでもか!」と言わんばかりに全体の統一感を無視して投入した足掻きのピンク。
ちなみにこれは全部後付け。思うままにインクを選び、感じるままに筆をとった。(って言ったらアーティスティックな感じでなんか粋だな。)
そんな体験をしていたら、妙にしっくりくるワードが浮かんできた。口に出してみる。しっくりくる。・・・・できた。
▼ビジョン-ver.1(完成版)
” 情動の血は、騒ぎ、飛び散る ”
求めたのは「手触り」、そして「確かにここにある」という実感。
わたしのビジョンにはテーマソングがある。目の前に実在する、実際に触れられるキャンバスがある。みんなからのメッセージもビジョンを語るわたしの姿も。聴覚と視覚と触覚からいつだってビジョンにアクセスできる。
実在すると思い入れが強くなるし愛着が湧いてくる。どんどん馴染んで染みついていく感じがある。そこに触れた瞬間に心とからだが勝手に反応して、一瞬にして高揚感が呼び起こされるのだ。
大切なことはだいたいすぐに忘れてしまうから。
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ビジョンとともに生きるいま、強く求める光が生まれたその分、影が色濃くなった。毎日光と影を行きかうし、感情のゆれがひどい。日々気分やモチベーションに落差があるし、からだが反応してか肌もあれるし、腰も痛いしコンディションがよろしくない(因果関係は不明。季節性のものかもしれないし、年齢によるものかもしれない)
でもそんな葛藤や痛みを伴うことも必要なプロセスであると受け入れられるくらいには器が形や大きさを変えつつあるのかもしれない。
いま感じていることは、また必要なときに書き残そうと思う。
*special thanks!
- coach:おくちゃん
- producer:かいとさん
- photo:かえでさん
- member:プロ13期ぱーてぃずのみんな