8年前に就活でプレゼンしたときの原稿が発掘された。いま、わたしは感激して泣いている
8年とちょっと前、当時大学3年生だったわたしは必死に就職活動をしていた。
とにかく話すのが苦手だった。
だから書いた。めちゃくちゃ準備した。
自分を語る経験なんて腐るほどあった。ESは通った。
でも面接は落ちた。集団面接での自分の持ち時間なんてほんの数分。そんな短い時間で語れるほどわたしの人生はシンプルじゃない。
――なんとなく、もう何年も使っていないEvernoteにログインしてみたら、当時のES、自己分析資料が大量に出てきた。それにひととおり目を通したわたしはいま、感激して泣いている。
ちゃんと伝えたいから文章にするんだ
ある飲料メーカーの選考過程に、A4用紙1枚に「わたしらしさ」を表現し、その内容について面接官に10分でプレゼンするというものがあった。
やっぱりめっちゃ準備してた。プレゼン前に伝えたいことを台本として原稿に落としてた。きっとめっちゃ練習したんだな。。
いまも昔も変わってない、当時のわたしが自分の経験をちゃんと伝えたい、届けたいと思った話。就活で語った、10年連続で全国大会の切符を逃し続けた話。
当時のわたしからのギフトだと思ってここに全文公開する
手直ししたいところもあるけど、ちょっと今は捉え方も変わっているけど、このタイミングで手元に舞い降りてきたこと、過去のわたしから今のわたしへのギフトだと受け止めて、まるっとそのまま公開してみる。(※企業名が出ていた部分だけ一部手を加えました)
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Baton twirling
私を語るうえでは欠かせないバトントワリングの話から、私らしさを伝えられたらいいなと思っています。
私は、バトントワリングを5歳のころから、15年間続けています。現在も就職活動をしながら様々な大会やイベントに参加しています。バトントワリングを知ってる方いますか?実際に演技をみたことあったりしますか?マイナー競技なのであまりよく知られてないんですけど、、
(☆実際にバトンをまわしてみせる)
あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。なんでなんだろうなと。
いきなりですが、みなさんご存知でしょうか?森元首相が真央ちゃんに放ったこの言葉を。ここぞ、というときにどうしても結果を残せない、失敗してしまう。私は浅田真央ちゃんのスケート人生に共通共感するものがたくさんあります。
真央ちゃんにはオリンピックで金メダルという大きな夢があったと思います。日の丸を背負っているわけでもない、彼女に比べるとちっぽけかもしれませんが、私にも小さいころからの夢がありました。
全日本選手権出場
それは「全日本選手権出場」というものです。関西で上位入賞者が関西代表として全国の舞台に立てるのです。しかし私の夢は届きそうでなかなか届きません。
私は何度も挑戦しては失敗し、10年間挫折を味わいつづけました。私も、ここぞ、という大事な時には必ず転ぶ、のです。夢の全日本出場への道のりは長く険しいもので、私の人生最大で最長の挑戦と言っても過言ではありません。
そんな私の夢は11年目に叶うときがきます。一年前の大学2回生のときです。つらく苦しい過去を経験してきた私が自分の体験から自信を持って言えるのが成功の秘訣は「継続・感謝・潔さ」であったことです。
継続・感謝・潔さ
継続すること、と、感謝すること、は言うまでもありません。続けることは一番簡単なようで一番難しいことです。苦しい時に逃げ道を作ってしまうともう戻っては来れません。私も何度も辞めようと、諦めようと思いました。
しかしそんな逃げ道を塞いでくれたのがコーチであり仲間であり家族でありました。挑戦し続けられる環境に感謝することで自分と向き合い続けることができました。
私に一番欠けていた、また、ある意味一番のポイントである「潔さ」についてもう少しお話したいと思います。
私は不器用で何をするにも時間がかかってしまいます。普段から口数が少なく、感情を表に出すのも苦手です。そのため、周囲の応援が増えるにつれて期待やプレッシャーが大きくなり、ひとりで押しつぶされそうになっていました。
自分のためにもみんなのためにも「なんとかして全日本に出場しなければ」という思いは私自身を苦しめました。挑戦をすればするほど私の心は弱くなっていきました。私がここぞというときに力が発揮できない理由は、期待に応えなければ、ということで頭がいっぱいだったこと、そしてそれを可能にするだけの自信がなかったことにあります。スポーツの世界では自分の心の状態が驚くほどそのパフォーマンスに影響します。
自分の限界を感じたとき、私の場合は“お酒”に救われました。そのため、私は今ここに立っています。
お酒を飲んだあるとき、今まで抑え込まれていた感情が一気に爆発した経験があります。すると今までにないほどすっきりした気分で、たぶんどうにかなるしどうにでもできる、と思いました。
練習練習の毎日から抜け出し、アルバイトやボランティアにも積極的に取り組むことで、今までにない新しい自分を発見できたように思います。そんな年に挑戦した大会で、見事に全日本出場を果たすことができました。自分の中の不安や迷いが消えたときにおのずと結果がついてくるものだと実感しました。
変な言い方になりますがある種の諦めのような、思いきりの良さと潔さが成功の秘訣だと思います。
本番の映像があるので良ければ見て頂きたいです。(☆実際の映像をみせる)
私の勝手な推測なんですが、ソチオリンピックでの真央ちゃんもショートプログラムでどん底に落ちてから、あの夜にお酒を飲んだかわかりませんが、いやたぶん飲んでないと思いますが(笑)、メダルという重圧から解放され、本当の自分の強さや自分らしさが発揮されたのだと思います。
「選んだ道を正解にすること」
私はいつもクールだね、冷静だねとか、落ち着いてるねと言われます。しかし、その分内に秘めた闘志は尋常ではありません。私のモットーは「選んだ道を正解にすること」です。
そのために目の前のことに全力で取り組むことを大切にしています。全力だから嬉しいし全力だから悔しい。全力が生み出す感情は私を成長させましたし、この何事にもひたむきに取り組む姿勢は周囲の人たちをも奮い立たせます。
諦めの悪さ
本日はこうやってお話させていただきましたが改めて自分らしさってなんだろう、と考えたときにやっぱり一言でいうと『諦めの悪さ』だと思います。私には弱い部分もたくさんありますし、粘り強さとかそんなポジティブなものでもないと思っています。しかし、弱さを認めたうえでの努力や真摯に取り組み続ける姿勢は誰にも負けません。
私のこの諦めの悪さは、学業やアルバイトにおいても発揮されています。私は今までバトンを通してたくさんの観客を前に演技をし、1万人の人と繋がりを持ちました。人生の次のフィールドとして、バトン以上の圧倒的な知名度と誰からも愛されるこの会社で日本中、世界中の人と繋がりを持てれば嬉しく思います。
以上です
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おまけ
当時の自己分析がなかなかいい感じでおもしろい。あとやっぱり外と中の温度差を感じてるみたい。ここの感度は変わらない。わたしの内側は熱い。
今の自分は、なんて表現するだろう。