夏の暑さ、木の立ち枯れ
これから地球温暖化によって、まずは都市部の木々が枯れていくはずだという話を人にしたとき、こんな話を聞きました。
話を聞くに、去年の9月、木が葉を大量に落とすことがあったそうな。
その木は、建築物の間の狭い場所に生えている大木だそうで、水をやっていたのだけれど去年の9月にいきなり葉を落としたのだそうな。
もともと枯れそうな木であったかもしれない。
その木は建物の間に生えているそうだから、根はあまり健康的な広がり方をしていないかもしれず、水を十分に吸えていなかったかもしれない。そして日当たりも悪かったかもしれない。人が水をやっていたというから、水をやりすぎて根が腐った可能性もある。都市部で水を撒くとなると水道水でしょうから、水道水に含まれる塩素の殺菌効果が、土壌の生物多様性を損なわせていたかもしれない。
しかし、これら枯らす原因と思われる要素は、どこにでもある一般的なものです。となると、これらの要素によって木が葉を落としたという可能性は、とりあえず低いと思われる。
なので、やはり私は「温暖化による木の枯死が始まっている」を連想するのですが、果たして。
今年の夏はどうなるのでしょうか。
しかし、明るいニュースもあるようです。
シロイヌナズナという植物を使った実験では、0.117%のエタノールを水に混ぜることで耐熱性を高められることが分かった、そうです。
エタノールが植物の高温耐性を高めることを発見 | 理化学研究所 (riken.jp)
なので、お金がかかるものの、植物の後天的な耐熱性向上は可能である、そうな。
しかし、これも安易には喜べなさそうです。
エタノールは、エチレン(石油由来の化合物)を原料にして生産する物だからです。環境負荷は高いのだそうな。
そこでバイオエタノールが挙がるわけですが、生産過程でのエネルギー消費、農地の使用、農薬や肥料の使用など、環境への影響を考慮する必要があり、また、食料と燃料の競合も一部で問題視されてるそうです。
ここで「難しい問題ですね」と言うだけの、なんと簡単なことでしょうね。
読んでくれてありがとうございます。