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霊能局審霊官 魂合 環
漫画「攻殻機動隊2」では、霊能が妄想ではなく実際に存在する物として描かれています。
どうしてそうなったのだろう?というのが私の疑問であります。
そういう疑問があるのですが、何も答えは出てきそうにありませんので、とりあえず言葉尻だけ掴んでいじってみようかと。
審霊官って
審神者をもじって、ゴーストをあらためる官、なのかな?
さて、皆さんは霊能と聞くとどんな印象をお持ちでしょうか?
幽霊が見える。
人の前世を当てる。
そんな感じでしょうか。
造語では?
この「霊能」は神道用語でもなく、仏教用語でもない。
私の予想なのですが、これは近年の造語。もとはスピリチュアル。キリスト教圏においてゴッドでもデーモンでもない、けれど科学では説明がつきそうにない雑多なアレやコレやを戦後の若者がスピリチュアルと呼んで総括し、これを訳したのが「霊能」なのではないかと推測します。
なのでこの言葉の歴史はまあ60年程度。
霊を能う
現代語訳すると、霊に働きかけるという意味になりそうです。なんじゃそりゃって感じ。
攻殻機動隊2のなかでは、霊能局の職員が行使するのは千里眼と幽体離脱による追跡と報告。なるほど霊能か。
審霊官
また霊か。今度は審がついてます。「審」という字は、神事の犠牲の死体をよく調べ吉凶を見る意なのだそうで、転じて、あらためる、調べるという意味になったそうな。霊を調べる段階なのだろうか?
たぶんこれ審神者(さにわ)という神道の言葉をちょっと変えたもの。
神事において神の声を聴く役割を審神者と言うのですが、攻殻機動隊という作品では個人の魂をゴーストと呼称しています。このゴーストの声を聴く役割だから審+神ではなく審+霊なのだろうと思います。
そして、ただの個人ではなく公人なので者ではなく官。
合わせて審霊官となる。
読み方は同じ「さにわ」かもしれない。
いや、ゴーストはカミではない
うーん、なるほど?
神道的な解説を回避しているし、やっぱり神じゃないよね。
じゃあ、読み方も「さにわ」じゃない。
この作品、ゴーストは出れど神は出ず。
魂合が倒れる場所にしても、神道っぽいけど違う。
神はいない。
見当違いの画像でもうしわけない。
読んでくれてありがとうございます。