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安全にお楽しみいただくために

宇宙のことを考えて過ごしたここ何日か。
ときどき頭をよぎる疑問がありました。

我々人類は無重力状態でどのような性行為をするのか?


現在の私たちにとって重力はあって当然のものです。
ですから、あるゆる体位が重力の存在を前提としています。

では、重力が無かったらどうなるのだろう?
重力が無いからこそできることはあるのだろうか?
どのような器具による補助が必要になるのだろう?
どのような事故が想定されるのだろう?
結果として出来上がる指南書はどのようなものになるのだろうか?


そも服装からしてどうなるのだろうか?


いまの宇宙服といえば合理性の化身であり、服飾の要素が入り込む余地はない。しかし、宇宙旅行が安全になればなるほど服装の規定は緩和され、より普段の姿に近づくはずだ。

スカートはなくなるか?
そも無重力では床や壁を「歩く」ことができない。
そして「跳ぶ」だけならスカートが翻ることはない。
しかし、後ろで同じ方向に跳んだ誰かからスカートの中が見えてしまう。

では、SFによくあるボディースーツになるのか。
一男性としては歓迎するものの、体の線があらわになる水着みたいな服を常に着る状況を歓迎しない人もいるだろう。

パンツスタイルが妥当ですよね。
意外と和装っていけるかも。
おーけー、パンツスタイルと和装を想定することとしよう。


服って脱がすのだろうか?
脱ぐとして、脱いだ服はどこにいくのだろうか?
なんせ無重力ですから「脱いだ服がどこかの床に落ちたまま動かない」なんてことにはなりません。脱いだ服は「ちゃんと仕舞わないとずっと漂っている」みたいなことになると思います。そうなると、激しい運動中に衣服が口の中に入ってくることも考えられる。これは避けたい。


分岐1 和装

そうなると楽なのは、ワンピースみたいな「全部繋がっている服」となります。パンツスタイルは脱落ですね。


未来の宇宙服は和装!?
つまり、襦袢なりに固定された帯を解いて体を自由にすれど、袖から腕は抜かず、服はある程度の制御をされながら半端に漂う。
うーん。
本当かあ?

始めから何も着ない「全裸」で良いんじゃないか?
嫌か。
嫌だよなあ。


分岐1 片づける

そうなると、指南書の1行目はこれに決まりそうですね。
「脱いだ服をちゃんと仕舞ってから始めましょう。」

よっしゃ、全裸になれました。
次は互いの体に触れていくのだと思いますが、無重力では「触れる」というより「掴む」感じになるのだろうと思います。
「触れる」ために手を伸ばすと相手を押してしまうため、押された相手は遠のくか回転を始めてしまう。
だから「掴む」あるいは「掴んでもらって」。
あとは「抱く」あるいは「抱いてもらって」。

これは、器具を使用する場合も同様です。
「巻く」「縛る」「吸う」ではないあらゆる行為には、上記の掴むか抱くか両方かという協力が必要になる。

簡単のため、
掴むか抱くか両方かという協力行為を以下「掴抱(カクホウ)」と呼称する。


掴抱なくして出入りなし

掴むか抱くかしてないと無理ですよね?
私の発想がたりないのでしょうか?

掴抱をしてても足りない可能性すらありますよね?
しかも、掴んでるのって疲れません?
自分の体重を、時には相手の体重分も掴んでいなければならない、はず。

そろそろ補助器具の出番か。


読んでくれてありがとうございます。

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