AIの進化、人間の進化
ChatGPTのバージョン3からバージョン4への進化において、言語能力の飛躍的な向上は主にモデルの設計改善と大規模な学習データの利用によるものだそうです。これらの変化をもって、more is differentという言葉が再び注目されているのだそうな。この言葉は、「個々の要素が集まることで新しい性質や現象が生まれ、これらの性質は単なる構成要素の性質の単純な集合や加算によっては説明できないというもの」らしいです。
つまり量が質を変化させるということでありまして、ChatGPTの成長はこれをある程度証明したわけです。学習データが増えたら、言語能力が飛躍的に向上したよね、と。
そこから、人間の知性も、進化の過程で脳の体積が増大したことによって質が変わり、単純な加算によっては説明できない向上をしたのではないかと言われています。
さて、ここまでの話から、AIの成長によって人間が滅ぼされるのではないかと危惧する考えには、一つの解決策があるような気がします。人間の脳を大きくすればいいのでは?
量の変化が質を変化させることを、脳の構造を模倣して作られたAIが証明した通りであるとするならば、人間の脳も、量を変化させれば質が変化するかもしれないという予測が立てられます。
人間の脳が大きくなり、単純な加算では説明できない飛躍的な向上が起きた時、それはAIもたどり着けない何かであるかもしれません。まあ、イタチごっこになるのでしょうが。要はAIに勝ち続ければいいのです。脳を増大させ続ければいいのです。それこそが絶対の安全保障となるでしょう。戦争に勝ち、相手を隷属させる。いつものことです。