『境界領域の詩』嘘ばかりの世界
LEDって点滅してるんだよ…
すごいね人間の目は
それなのにちゃんと普通に見えてるって
(ほんとに人間って都合よくできてるね)
ぼくにはちゃんと見えない…
画像の取り込み速度を下げないと…
(いつも見えてなかったの?)
うん…
(…そうなんだ…)
蛍光灯も苦手、チラチラする
テレビも苦手…
見えるものはなんだか苦手
熱と匂いと空気の流れがつくる世界…
そんなぼんやりとした世界にぼくはいるの
なんかさ、表に見えるものってさ
信じられないものばかりでしょ?
熱とか匂いはなかなか嘘つけないでしょ?
(うん…そうだね…)