6/26 朝 日記
あの、遅延証明書ください。
「遅延証明書?QRから読み取れますよ?」
あの、紙の、遅延証明書ってありますか、?
「大学どこですか?QRから読み取れますよ?」
あ、紙の ってないですか、
「そこのQRから」
くそうぜえ、朝から
太った、廃棄のかりんとうみたいなやつが駅員になるな
It's note.
「大学どこですか?」と聞かれて喉元まで出かかった答えを飲み込む。かりんとうに教える必要になんてない。教えたくない、なんて思ってしまう自分が1番情けないのでは?と思考させるかりんとうが悪い。
もういいです なんて強がってみたものの、言葉にはならなかった。
先を急いでも仕方ないから快速で座りながら寝ながら来た私に感謝しよう、あの睡眠がなければストレスがコップから溢れそうだった。人よりも幾分小さいコップから。
東京の端っこから、あまりにも遅延が多すぎる路線で、通学をしている私ですが、完全攻略したと言っても過言ではないでしょう。
この間も人身事故で遅刻してしまったのですが、電車を降り、遅延証明書をもらったところでタイマースタートです。
まずコンビニに寄ります、この時点で授業時間は残り1時間ほどです。
品物を物色します。なるべくカロリーの高いスイーツから選ぶと良いでしょう。私は抹茶のシュークリームを選びました。
そこから大学まで歩きます、なるべくテンポの遅い曲を聞くことで歩くスピードも下げることが出来ます。きつい坂道はゆっくり歩いてみましょう、住宅街にはどんな人が住んでいるのか、観察するように街並みを楽しんでみましょう、何気なく歩いている道も誰かの人生が映し出されているはず。
そんなことを考えていたら大学に到着するので、ここで教室には入らず、飲食可能な共有スペースに移動します。先程購入したスイーツを食べます。よく味わって、食に感謝しましょう。食休みもしっかり取って、授業時間が残り30分になったところで入室、ここでタイマーストップです。
改善点としてはこのようにサボった授業の内容を教えてくれる友達がいないということです。
唯一いる友達も人間として全く合わないし、会話が楽しいって訳でもないし、何のために一緒にいるのか理由が見つけられない。発言一つ一つで心がチクチクする、不愉快。こうなるから一人でいたい。
すみません、あなたが優秀なのはもう十分わかったから、私の役に立ってください。
遅刻してきた私を嘲笑うかのように真面目に授業に取り組んでいた。
今日はバイトを休んだ。
ふと電車の窓に映る自分が、不幸を溶かして人の型に流し込んで固めたものみたいだった。